アスロニアのスクール事業、TTA(東京トライアスロンアカデミー)http://www.athlonia.com/school/index.htmlでのレッスンを始めたのが7月22日、1ケ月が経過した。種目別に現状を整理してみる。
スイム:
「浮く」ことから始まり、今日のレッスンは「ブレスト」。1ケ月を経過して、ようやく「泳ぐ」ということの入口にたった手ごたえは感じる。それはストリームラインの維持、身体の軸を保ったブレスト、身体全体の伸びといったところ。平野コーチからは「身体をもっと伸ばして」「身体が伸びていていいですよ」と声をかけられる。確かに身体がピーンと伸びると、キックの音が耳に響き、無理なくスピードがつく感覚があり、落ち着いて泳ぐことができる。
そこで、身体を伸ばすとはどういうことかといえば、私の理解では、力を入れずに両手を伸ばし、両手で耳を挟む。肩で泳ぐイメージかな。要は肩だと思うのだが、私の肩は硬い。
そこで私の場合、肘を曲げずに腕全体を肩を根っこにブン回すとなんとなく要領がつかめる。平野コーチからも「腕が回るので、練習の時は肘を曲げない方法をとると良い」とのアドバイスを受けているので、まずはこの方法で自分なりのコツを得たいと思っている。
私の場合、この方法でいいことは、両手を前で揃えるキャッチアップのリズムが取りやすいこと、身体の水平バランスがといやすいこともあげられる。水平バランスについては、手を着水するときに身体の中心に着水するとローリングがおきてバランスを崩してしまう。よって気持ちとしては、ブン回した腕を外輪船のように、肩の前に、感覚的にはやや開きぎみを意図して着水している。これは「無理なく長く泳ぐ」からのアドバイス。また、この方法でいくとキックのリズムも取りやすい。何故なのか、左に顔をあげて右足からキックを始めるリズムがつかめる
それとブレストのポイントはアゴをひいて肩を見る、あるいは頭の先を少し沈める感じで腕をかく。息を吐くのは、水中で急いで吐ききってしまうと、あわてて顔をあげる(息を求める)心理が働くことを今日は確認。多分水中は鼻から吐き出し、顔をあげたときに口の周りの水を飛ばしつつパッと口から吐ききるのいいのかしら。それとこれは今日感じたことだが(今日はブレスのレッスンでした)、水の中で全体を吐ききってしまうと浮力が落ちるような感覚があった。
以下、整理。
<今日のレッスンで感じた悪いケース>水中で口と鼻から吐ききる→浮力が落ちる・一方息が欲しくて慌てる→焦って顔をあげて、まず息を吸おうとする→口の周りの水が口に入る→更に慌てる→キャッチアップのリズムがバラバラとなる→息が苦しくギブアップ。
<今日のレッスンで感じた良いケース>
水中は鼻から吐ききるが、肺としては余力を残している→リズムのなかで自然と顔をあげ、パッと水を吹き飛ばすように吐ききる→肩の回転に吊られるように(肩で耳を押さえるように)頭をつっこみ、ブンまわした手を少しでも先に崖を上るような感じで、エイっと伸ばす→このときのポイントはキャッチアップを意識→キャッチアップが出来ていると、足のキックのリズムが安定。
とまあ、これがこの1ケ月で私自身が体で学んだこと。
しかし問題は、上記の良いケースでも、すぐに息が切れて、20メートルでハアハア。それととくにキックを強くしようとすると、息切れが激しい。私としては4ビートでいきたいと思っているが、その感覚がコントロールできない。これがまずは当面の課題だな。
しかし、上級クラスの人なんて、ホントにラクそうにスムーズに泳ぐよね。少しは近づくことができるのか、1500メートルなんて泳げるようになるのか? いやあ、目標にはしても現実の感覚としては想像できないよなあ。
先週土曜日のレッスン。25の往復に途中で立って1分50秒もかかってしまった。平野コーチと「1分以内を目標にしましょう」「どのぐらいかかるのですか1ケ月でできますか?」「そんな簡単ではないですよ、数ヶ月はかかりますよ」「それはそうですよね」といった会話があった。
私の長女は小学校でスイミングスクールを始め、結局高校卒業まで水泳部であったが、彼女によると「水泳は根気よく目標に向けてこつこつやるスポーツ。そこが自分に向いていた」とのこと。確かにきわめて外的な要因が少ない、自分と向き合うスポーツである。だから番狂わせが生まれにくい。そして、日常生活にはない「水中の感覚」を前提とするスポーツである。時間がかかるんだよ。あるいは時間をかければ俺にもできるんだよ。そうだ!
平野コーチと娘の言葉を励みにして、あまり先を考えず、その時々を楽しみながら、コツコツいこうや。
というのが1ケ月のスイムの総括。
学ぶ夏 遠い日が よみがえり
いつまでも 水に遊ぶや 老いに向け
まずは泳ぐことをちゃんと教えてもらえただけでも始めてよかったと思っている。
また、こうしたことは「外国語」と同様に、当初のある期間は集中的に取組んで体をなじませないとモノにならないと思っている。ダラダラやっていてもダメ。このレッスンは10月末までなので、この期間は「いい機会」と思い、できるだけ水泳に集中したいと思う。
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