無事完走 とはいうものの。。。。

やはり問題はスイムだった。泳ぎはじめてかなり早い時間に過呼吸のような症状が起き、息が苦しく不安が広がり、前方確認のヘッドアップをすると、それでリズムがとまってしまう。また、泳ぎ出すが、またすぐに過呼吸症状が生じ、仕方なく、背浮きをしながら、息を整え、バタ足で前に進む事態に。ライフガードが、「大丈夫か?」と聞いてくるが、「OK」と応える。よっぽどギブアップしようかとも思ったが、この大会は制限時間がないことを思い出し、腹をくくってクロール、休憩、背浮きバタ足の繰り返しで進む。思い起こすと往復の前半のほうがひどかったなあ。ほぼ背浮きバタ足。ハワイの空は青かった。
スイムでは参加者のなかで最下位。あとで話を聞いたところ、私の1分前に2人いたとのこと。
バイクとランについては、まあ、自分なりにはスムーズに走れた。それほどに苦しくもなく、一定のリズムをつくることができた。しかし、スイムで一人大きく引き離されたため、まったくの一人旅となり、それでもバイクで3人、ランで2人を抜いたが、レースを楽しむ感覚には遠かった。
さて、タイムというと、こうした状況のため、会場ではとても確認する気になれず、いま大会ホームページをみたところ、まだ掲載されていない。聞いた話では水泳は1時間30分もかかったとか。それはひどいなあ。ホノルル大会でも始まって以来での記録ではないかなあ。
ということで、「無事完走」とはいうものの、気分としては晴れやかとはいかない。時間はともかくクロールで泳ぎきりたかった。残念無念が正直な心境。
今回の大会の総括。
【水泳について】
ウエットスーツを着て海で泳ぐということは、プールとは大きく異なることを身をもって確かめた。身体が浮き、スピードがつくのはいいのだが、私の場合はそれによるリズムがつかめず、腕の負担が高まり、肩が疲れて安定したフォームを得ることができなかった。こうした違和感は過呼吸を引き起こす緊張の原因の一つになったように思える。
今ひとつは前方確認。こんなに頻繁に前方確認をするイメージはもっていなかったなあ。前方確認のトレーニングは行ってきたが、どの程度のペースで前方確認を行うのかのイメージがなかった。あるいは過呼吸のパニックで、一連のクロールの動作のなかでおちついて確認することができなかった。前方確認のポイントも重要で、いま思い返せば、ゆったりと遠くの風景を眺めるぐらいでいいんだな、きっと。ブイをピンポイントで見ていると不安が増大し、少し泳いではすぐに前方を見たくなってしまう。これも焦りを呼ぶ原因。往復のコースで往路より復路のほうが少しはマシだったのは、前方確認がしやすかったことも挙げられると思う。
会場に向かうバスで隣に座ったアスロニアの知久さんに「自分でもゆったり過ぎると思うぐらいでいい」とアドバイスを受け、そのとおりにしようと思っていたができなかった。そしていま改めて、知久さんのアドバイスの正しさを実感している。決して焦っていたつもりはなかったが、緊張と違和感のなかで「ゆったりとしたリズム」がつくれなかった。
【全体について】
水泳は惨憺たる状態であったが、レース全体としては、どの程度の負担があるものなのかを掴むことができた。私にも十分に挑戦可能であるということがわかった。白戸さんにも言われたが「これはあくまでスタート」なのだ。
よって、スイムを立て直して、引き続き次回に挑戦をしたいと思っている。来年もホノルルに参加して今回のウップンを晴らしたいと思っている。
【大会について】
フリーウエイを長時間封鎖し、海辺のすばらしい光景もあるこのコースは実にすばらしい。スイムに1時間30分をかけても完走できたのは、大会の時間制限なしのルールのおかげだ。これも含めて、大会デビューをこの大会にしてよかったと思う。
【TTAとアスロニアの皆さん】
ゴールでは岩田コーチと平野コーチが待って迎えていただき「おめでとう。完走しましたね」といわれ、知久さんからはメダルを首にかけていただいた。大きく遅れをとってのゴールで気持ちはなえていたが、この祝福でようやく笑顔を取り戻すことができた。そしてTTA、vengavengaの仲間が、白戸校長が、松下コーチが次々と「なかなか来ないので心配していましたよ」「完走おめでとう」と声をかけてくれ、皆さんと肩を組み、写真に映った。「ああ、この世界に入ってよかった」と思った。晴れ晴れとした心になった。皆さん、感謝します。これがトライアスロンなんだな。特にゼロからここまで私を作ってくれた岩田コーチ、平野コーチには「これからもよろしく」と特段の感謝をお伝えしたい。
ハワイの海 苦い思いで 振り返る
夏の日へ 歩んでいくかな 一つずつ
でも、スイムはいけなかったなあ。
なかなか、うまくいかないもんだ。
くやしい。

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