今シーズンで残す大会は、23日の八景島。この大会は、私が所属するATA南行徳のスクール仲間の「打ち上げ大会」となっている。距離はスプリント、コースも平坦なので、気軽な打ち上げにはうってつけだと思う。スクール以外の仲間も声をかけあって、終えたあとは中華街でもの文字通りの「打ち上げ」を予定している。楽しみです。
今年は大会参加の2年目となり、1年目と比べれば、多少の進化は認められるが、依然として苦手のスイムを克服できず、残念だった。特に伊是名でのスイムタイムオーバーが心に残る。あれから1週間がたったが「気持ちが弱かったなあ」と思う。
もともと人と競うことが好きではない。目標を設定して克服していくといったストレートなガンバリズムにも馴染めない。道の真ん中をゆったり歩くように落ち着いて、無意識に息をするように穏やかに、静かななかにも目障りにならない程度に機嫌よくくらしていきたいというのが、基本的な生活信条である。
私にとってのトライアスロンも、こうした生活信条を具体化し、維持するための生涯スポーツである。だからレースでも「がんばって目標に挑む」よりも「気持ちよくレースを楽しむ」ことに気持ちがかたより、それはそれで悪くは無いのだが、結果として「がんばりに欠けた」ものとなる恨みがある。「もっとできただろう」と悔やむ気持ちがある。
こうした自分の性格、生活信条を変えるつもりはなく、というよりこの年齢ではもう変えようもないだろうが、今回の伊是名の結果を受け、これからは、もっと目をつり上げて向かっていくという「戦闘精神」も湧きあがらせてみたいと思う。トライアスロンを楽しむイメージトレーニングの一つとして、取り入れてみたいと思う。
今年一年を振りかえって、まず取り上げるべきは「体重オーバー」。昨年末からの足底腱膜炎をキッカケにトレーニング不足で体重が5キロ近くも増え、とうとうそれが元に戻らなかった。その影響は思いのほか大きく、レースに出ても「よしいってみよう」といった気分になりきれず、「大丈夫かなあ」という不安を根底においたものとなった。伊是名でもその気分があったことは否めない。当たり前だが、基本は体調管理を痛感。
気持ちと体調のコントロールという今年の反省を踏まえて、さて、来年に向けた心構えをまとめてみよう。実はこの1週間にこれからを考える刺激とヒントに出会った。
【目標とする大会をもつ】
これはATAの座学で岩田コーチに学んだこと。1年のうち、一つか二つの目標の大会を設定し、それに向けたトレーニングと大会プランを実行する重要性を訴えたものだ。伊是名の結果に落胆しているなかで、来年を考える大きなきっかけになった。いま考えられるのは5月の横浜があれば横浜大会。これは街中であるので、娘家族、孫、友人を呼ぶことができるから。それと、やはり伊是名をおいてみようかと思う。
実は伊是名を終えた直後は「これからはスプリントに絞ろうか」との思いもあった。スプリントであれば苦手なスイムの痛手が少ない。日ごろのトレーニングの負担も大きくはない。しかし、いまは明確に「伊是名88キロ」を目標にしようかと思い始めている。リベンジという気持ちもあるが、それ以上に、伊是名88は毎年の目標にできる大会なのか、確かめたいと思う。それだけ伊是名には魅力があったということだ。少なくとも来年は目標にしようと思う。
今年はあまり確信なく参加したところがあったが、来年は明確に目標に定め、私なりに「強い気持ち」で挑んでみようと気持ちを固めている。
【自分がより気持ちよくなるためにスポーツする】
これは『合気道とラグビーを貫くもの』(朝日新書)という本のなかで、内田樹が繰り返してのべているところで、基本的に私のトライアスロンへの姿勢もこれにあたる。昨日この本をパラパラと読み返し、この姿勢を改めて確かめた。
気持ちよくなる入り口が体重体調管理、出口が戦闘精神のイメージトレーニングというのが、私なりのプログラムとなる。
加えてこの9月から始めたパーソナルレッスンにも期待をしている。硬い全身のストレッチングが第一。トレーナーの石橋さんは「それぞれの種目で3分づつ、10分は短縮できますよ」と励ましてくれる。
スイムの個人レッスンにも手ごたえを感じている。ぜひ1時間を無理なく、楽に泳ぎ続けられる術を見につけたいと思うし、それは可能であろうと思っている。
それができれば、トライアスロンをより身近に楽しめるようになるだろう。そうした自分に出会えることを楽しみとしよう。
今日は天気がいい。今年最後の海錬の日であるが、伊是名からのバイク便のケースにウエットスーツを同梱し、それがまだ届いていないので、行けなかった。残念。伊是名では走れなかったこともあり、江戸川沿いを1時間のLSDにでかけよう。
秋晴れに 広がる宙を 駆け抜ける
目覚めどき 気持ち新たに 秋の朝
オープンスイムで同じような悩みをもっているかた、それを乗り越えられたかた、アドバイスいただければ幸いです。
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