この1月は呑む機会が多くて、身体がいささか疲れている。先週も火水木金と呑み会が続き、月曜も家で一人呑んでいたので休みなし。昨日は土曜日練習でスイムとラン。スイムのときには小林コーチから「いつもの岩崎さんじゃありませんよ。疲れていませんか」なんて声をかけられた。「呑み疲れだからご心配なく」というわけだが、こうした疲れがちゃんと泳ぎに出るんだなあ。小林コーチ感謝です。
スイムの最後は25メートルを40秒サークルで20本だったが、一人遅れて2往復もパスをしてしまった。でも、疲れていたこともあるが、やはり25メートル30秒以内に入ってこないとつらいなあ、を改めて実感。泳いでいての前のめり感や加速感は以前よりだいぶ感じているのだが、それがタイムにつながらない。
ランはキロ6分ペースで1周1560メートルのサークルを11周。気持ちよくは走れたが、疲れが気になって慎重に足を運んだ。平野コーチと併走したのだが、彼女の足音はほとんど聞こえないのに対し、私のほうはペタペタと高く響く。そこで平野コーチにフロストバイトでの足の痛みを相談。
いまの私の走りでは、着地がつま先だってブレーキになっている感じなので、具体的には足音をできるだけ立てないように走ることを試してみようということになった。けっこう違和感は感じるが、課題克服の具体的な対応に取組んでみよう。
練習後はともかく家に帰って食事を済ませて昼寝をむさぼりたい一心。ソファーでラグビートップリーグの放映を横目で見ながらの昼寝となった。
夕方に目覚めると幾分は回復感を得て、洗濯と片付けと掃除。どうにもパソコンを開く気にならず、メールチェックもせずに、本を読み出した。
本はいま大評判の「ジェノサイド」(高野和明)。本は寝るときに横になって軽い随筆、電車ではビジネスに係る新書がメインで、近頃小説はあまり手にしてこなかった。「ジェノサイド」も買ってはみたものの開くまでに至らず。それが、今週はまず、同じく買ったままにしておいたカズオイシグロの「私を離さないで」を読了して引き続きの「ジェノサイド」となり、昨日は午前2時まで読み、今朝も読み継いで10時過ぎに読了した。
おかげでちょっと寝不足で、そのためか、今日の天気のためか、あるいはいまだに疲れが抜け気っていないためか、走りに出ようと思っていたのに、こうしてブログに向かっている次第だ。
本の感想は、カズオイシグロは「やはりさすが」。その静かな語り口が、ギターの弦をはじくように、心をやさしく叩く。ジェノサイドは楽しめたが「褒めすぎじゃないか」といったところか。ともにシチュエーションの設定を根幹としたものであるが、ジェノサイドにはその設定から生み出されるものが物足りなかった。
個々の小説の感想はさておき、小説を読むということは、どうにも気持ちを沈潜させるものがあり、トレーニングになかなか気持ちが向かっていかない、というのが久しぶりの読書がもたらした印象だ。気持ちの沈潜というのは、人生に立ち会う粛然とした感覚であろうか。とくに「私を離さないで」では、さまざまな感情の波がおしよせて、酩酊感に浸ってなかなか現実に向かう自分を取り戻すことができなかった。
おっと、そろそろATAの新年パーティに出かけなくではいけない。走ることはできなかったが、簡単なストレッチングぐらいは済ませ、これから現実の世界におこることへの気分を駆り立てよう。
氷雨降り 走る気持ちに なりきれず
どうにもなあ 新年会の 呑み疲れ
さあ、気分を変えて、現代史に参加しよう。
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