このこともちゃんと触れてこなかったが、私のベースをなしている仕事は雑誌や書籍の編集である。40年前に編集から仕事のキャリアをスタートし、企画、取材、カメラマンやデザイナーへの発注方法、そして原稿作成のノウハウを学んだ。本には「実用」という分野がある。健康、美容、旅行、学習、受験、料理などがそれにあたり、私はその世界でキャリアを積んだ。明星ヘアカタログ、ブルーガイド情報版などは創刊号からかかわり、日本テレビの3分間クッキングも数年間担当していた。
それが博覧会や展示会の世界にかかかわったことから、マーケティング、セールスプロモーション、イベント、地域開発といった領域の仕事がメインとなったが、いまも編集の仕事は続けており、というよりも、それがイベントであれ、店舗であれ、基本は編集者として取り組んでいるという意識がある。
つまりこのブログも、実用誌の編集者兼取材記者として、我が身我が経験を取材対象に、一つのルポルタージュとして、取り組んでいるものなのだ。社会が高齢化していくなかで、私のような年齢になってトライアスロンに興味をもつ人も増えていくであろう。あるいはトライアスロンに限らず、スイム、バイク、ランを始める、さらには60近くになり、まったく経験のない何かを始める人を読者と想定し、書き始めた。さらに言えば、トライアスロンを始めたのには、それは書くに足るものである、という意識さえあったと思う。例えばテニスを始めた、ではインパクトがないだろう。
書店に行けば専門的な技術書は並んでいる。しかし、生活管理や心境も含む、初心者であるから気がつき、書けるものはあり、それなりに意義あるものとなるだろうという思惑があった。
まずは初の練習から、トライアスロンの完走まで。これで一つのストーリーにはなるであろう。ではそのあとはどうするか。実は昨年、一昨年とブログの更新が停滞していたのは、仕事の影響が大きいが、そのあとのストーリーが見つけられなかったこともある。ルポであるのだから、日記ではない。私の日記が公開に値するとも思わない。ささやかであれ、何らかの役にたつ「実用的」なものとしたいが、実用となる根拠は「年齢のいった初心者」ということのみであり、初心者でなくなっては、私は果たして取材の素材となり得るのか、という思いがあった。
そんな経緯を経て、今年は毎週定期的に書いていこうと前向きになっている。ひとつには、あるテーマのもとに取材を続け、継続的になんらかを書き続けるということを強く求めていることに気がついた。書くことは自分自身の生きる問題なのだ。では「実用性」はどうなるのか。この点については、生涯スポーツに取り組む一つのケーススタディとして、何らかの意味もあるのではないか、と思い定めた。であれば、依頼はない週刊誌の連載のように書いていこうと思っている。
よろしくお願いします。
今日は5キロランのタイムトライアルがあり、時間は27分30秒。キロ5分30秒のペースだ。だいぶ早くなったが、まだ一段あがれる感触もある。今週は寒かったが、無理に外に出ず、自宅でのストレッチに時間を使った。それがよかったように思う。要は身体づくりであることを痛感している。
寒気吸い 激しい呼吸で ひた走れ
最後に下手な俳句もどきを入れているのは、最後の「ジャンジャン!」という〆のようなもの。ご笑納ください、といったご挨拶で、私はこれで気が落ち着く。この俳句は勧めてくださった方がいて、そのアドバイスに深く感謝している。これを入れているから続けられたかと思う。
写真は今日手元にとどいた新しいバイクウエア。ちょっと窮屈だけど、そのぶん身体を絞ることに向かおう。
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