スイムもランもバイクも、自己流ではどうにもならない。では誰についていくかが問題となる。もちろん基本はATAのレッスンだが、それはベースで自己トレーニングが必要になる。
特にバイクは指導を受けなければまったくわからない。果たして自分のフォームが適正なのか、ハンドルやサドルはベストポジションなのか、どのようにしてトレーニングをすればいいのか、わからない。わからないままにトレーニングをしても、もちろん当初よりはましになっているが、しっかりとした手ごたえをつかむことができず、大げさに言えば、闇の中での格闘となる。
そこで、オーバーホールにあたっては、もちろん第一には価格だが、誰に指導を受けるのかが要となる。そこで、トライアスロンを始めるときにいまのバイクを決め、ポジション調整を行った遠藤さんにお願いしていこうと決めた。私の初めての状態を知っている人にお世話になっていこうというわけだ。
バイクをもっていき、まずローラー台で漕いで見てもらう。そこでハンドルの位置を前にしてみようということになった。つまりフォームの変更となる。
ただし遠藤さんによればフォームが問題ではなく、楽に体を動かすことのできるポイントがあり、その結果がフォームになる、ということ。
そのポイントとは。あくまで私の理解であるが、1おなかを出す。これが第一。2手を内側から絞るようにしてハンドルを抑える。3腰と肩でリズムをとるようにして足を直下に落とす。4ペダルを足で漕ぐのではなく、まわっているペダルの上に足を乗せているような感覚をもつ。5これまではつま先に力を入れるため、かかとが上がっていたが、かかとを下げて地面と平行にする。これらが一連の動作となって、ネコ科の動物が走るような感覚で、前に進む。
これまでは、懐を深く、背中を丸め、腰は動かさず、つま先で蹴るようにしていたのだが、まったく違うことになる。
ちなみに、スイムの場合、ストリームラインの維持は基本中の基本であるが、いま受けているレッスンでは、無理してストリームラインはとらず、楽な位置に手を伸ばすことで、身体をフラットに保つことを重視する。
要はその人にあった方法、ということである。私の場合、まず身体が半端なく硬い。筋力も十分ではない。体重は太目であり、年齢は64歳になろうとしているという状態にあった方法となる。その方法とは、私の考えでは「自分が楽な方法」となる。私にとってトライアスロンとは、苦しいことに頑張って取組むのではなく、楽に身体を動かす状態を手探りで探していくことなのだ。かっこつけて言えば「自己との対話」だな。
よって「楽に体を動かす」ことを第一に説く遠藤方式でいくことにした。
今回のオーバーホールでは、ハンドルの位置を前にし、ペダルのクランクを5ミリ短いものに取り換えた。
そして今日は船橋オートレース場を借り切ってのトレーニング。さて、その結果は、なかなか難しい。走っていると、自然と腰が前にいってしまうのは、ハンドルを前に出したため。もっと後ろに座るようにアドバイスされていたが、なかなかそうはいかない。
でもクルクルとコースを回りつつ、ポイントに集中していくと、少し感じがわかってきたかなあ。お腹と腰なんだよね。「いいかなあ」と思う瞬間は、お腹と腰の自然な動きを感じ、楽になった手ごたえは得たが、スピードが上がらない。いつものように一人大きくちぎられることになった。
でも「ああ、確かに楽だ」という体験を我が身に刻んだことで、今日はよしとしよう。
寒空に ペダルのリズム クルクルと
寒かった。終わって仲間とららぽーとで食事。大いに賑わっており、初体験の私はお登りさん状態。
初のオーバーホールを済ませたバイクを、初の船橋オートで初走行し、初のららぽーとで食事を楽しみ、さらにららぽーと内のサイクルショップ「セオサイクル」に行き、その大きさ、品ぞろえにびっくり。
今日は初体験が重なった刺激的な一日となった。
この週末、仕事の原稿が重なってしまったのだが、明日はハーフマラソン。大丈夫かなあ。よし!!リズムよくテキパキとこなしていこう。
写真は船橋オートレース場。取り壊されないように500円の寄付をしてきました。
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