今年3回目のハーフマラソン。あーでもない、こーでもないと試しつつ、痛みの出ない走りを模索する。

トライアスロン
 この日曜日は「かつしかふれあいRUNフェスタ2015」。荒川沿いを走るハーフマラソンで第1回の開催。1月の谷川真理、2月のお台場FUNRUNに続いての今シーズン3回目のハーフマラソン。

先の2回の大会では足の指をひどく痛めた。その原因はフォアフットにあるということで、今回のテーマは「足の指を痛めない」ように走ること。フォームとしてはフラットフットになる。果たしてこれで足は痛まないのか、あるいはスピードをあげて走ることはできるのか、そして何よりも自然に心地よく走ることができるのか。
さて当日。前日の土曜日、前々日の金曜日も飲みが入りけっこう身体に効いている。最近は飲みが2日続くとダメージを受けるようになってきた。身体の芯が疲れたような感覚に胸焼けがひどくなってゲップを繰り返す。では控えれば、というのはわかるが、そうはいかないのが酒飲みである。
当日は雨模様の天候。前日の夜は雨となったら取りやめと思って床についた。寝坊して慌てて目覚めると実に微妙な天候。降っているわけではないが、今にも泣き出しそうな空。どうしようかと思いつつ準備を進め、気になっている右足小指のマメを削ったらなんと出血。ああ。慌ててバンドエイドを貼るが小さくて大きなサイズに貼り替えなど、まったくの戦意喪失であるが、それでも準備は進み、落ちつかないまま外に出る。
最寄り駅は京成の堀切菖蒲園。この駅に行くのも、この路線に乗るもの初体験。この年になっての初体験というのはなんでも面白い。ようやく気分も前向きとなってきたが、降りると雨が降り出した。帰ろうかと思うのだが、この雨がまた微妙で、とりあえず行ってみようかと、足を進める。そう、とりあえず、とりあえずと言い聞かせているうちに荷物を預けてスタートラインに立ったが、それでも降りだしたら10キロで止めようと言い聞かせる。

いつものレースどおり、最後尾からのダラダラスタート。ほとんどハーフジョグぐらいの感覚で、息が切れない程度に走り出す。そうすると雨があがってくるんだなあ、これが。10キロ折り返しのところでUターンしようか迷いもしたが、ようやくそこで腹をくくった。
ともかくフラットフット。それに加えて腕をしっかりと振り、一歩一歩直下にしっかりと足を落としていく体重移動の感覚を全身で確かめる。手元時計の感覚はキロ7分半ぐらいかなあ。ペースはあげず、ともかくフォームに意識を集中。エイドステーションではユックリ休んで給水。まんまLSDのトレーニングとなった。
そして折り返し地点では、右はまったく問題ないものの、左に違和感が発生。さあ、本番はこれからだ。
右はなんともないが左はだんだんと痛みが増していく。でも前2回のような耐えられない痛みは襲ってこない。さらに意識して腰を回すと痛みが和らいでいく。そのおかげか15キロ前後で、両足ともほぼ痛みのない状態となった。でも、ちょっと油断をすると痛むのだ、これが。油断というのは体幹への集中意識。この意識が働いて全身を使っている感覚があると、なんとかいけそうな気分となる。スピードも上げたり落としてみたり、ともかくいろいろ試して「痛まない形」を探し出す。
そして最後の3キロは意識してスピードを上げてみた。といっても7分を切るぐらいだと思うが、このフォームで速く走るにはどうするか、そのイメージをつかみたかった。面白いのは足の痛みはスピードとは関係ないこと。スピードを上げても痛みが増すわけではない。フォームへの意識が働いたか、かえって痛みが和らいだ。
雨空の 遠くを眺め 風寒し
タイムはネットで2時間42分。今回は仕方ないな。手ごたえとしては70%。
問題に向けていろいろと考えてみて、試してみて、修正をして、確かめて、悩んでみる。
たぶん料理を作るのもそんな感覚かなあ。
ポイントは連続的な行為であるということ。
早々に帰宅して風呂。ダメージは前2回より少ないことに安堵。
次に走るときはどうなっているか。土曜日の練習が楽しみだ。

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