身辺周辺はざわざわとし、相も変わらず金繰りに頭を悩まし、心落ち着かぬ日々であるのだが、新たなプロジェクトもいくつかスタートしている。新たな価値を問いかけるものであり、海図なき航海に出帆する心境だ。心身の健康を保ち、常に緊張感をもって360度視界をめぐらし、希望をもって進んでいくことを自分に言い聞かす。
こう書くと、なんだ、新入社員と変わらないではないか、と気がついて苦笑するのだが、その本意は、誰にとっても、年齢を重ねても、明日はいっこうにわからないということだ。
学生時代、文芸評論家江藤淳のこんな言葉に出会った。
「生きるということは、過去を見つめながら、明日への怯えを胸に、未来へと一歩一歩後ずさることである。時折肩をたたくものがあり振り返って未来へと顔をむける。人はそれを希望という」
これは私なりの記憶と理解で、これを書くにあたって原典を確認したわけではない。しかしこの言葉は学生時代の私の心にしみわたり、人生観の基調となってこれまで生きてきた。ある人は明日の創造に希望を見出し、顔をあげて未来をみつめ、風を切って前へ前へと進んでいくことが人生と考えているのかもしれないが、私にはそう考えることはできない。未来は幻想であり、人は明日を過去としてしか確認できない。希望こそは生きる糧であるが、それは心のなかで作り出すものではなく、現実のなかで出会うものだ。
そんな新年度ならではの心境のなかで、トライアスロンに話を戻すと、先週の土曜は船橋オートレース場でのバイク練習。さらに日曜日は印旛沼、手賀沼をめぐって103キロのロングライドと、バイクバイクの週末・年度末となった。
バイクについてはポジションチェンジがなかなか馴染めない状態であったが、この2日間でだいぶ様子がわかってきたようだ。ポイントは無理なく自然に全身を躍動させること。その状態を探し出すこと、かな。
バイクについては、どうやらさまざまな流派があるようで、どの師匠につくかがカギとなる。私としてはトライアソロンを始めるにあたってバイクを見立ててくれた遠藤さんを師匠とすることにした。遠藤さんは現在「Tail Wind」というトライアスロンショップをやっている。そこでオーバーホールをお願いし、ポジションチェンジに挑むことになった。
具体的にはハンドルを前に出し、ペダルのクランクを5ミリ短くした。なんとかこれを身につけていきたいと思っている。そのために月に1回はバイクをお店に持ち込んで指導を受けるつもり。よし、この線ていってみよう。
桜満開 心に期すや 新たなり
今年も花見は靖国神社で日本酒熱燗を楽しんだ。
トライアスロンを続けていけるのも仕事のベースがあるからだ。
2014年度はいい形の地ならしができた年。
2015年の新年度は地ならしから形をつくる年。
長く続く形をつくらなくてはいけない。
心に期すところ大である。
新年度スタートの心境。バイクは遠藤流でいくことに決定。
新年度がはじまった。街には新入社員のグループが目立つ。桜は満開だ。私をトライアスロンに導いている岩田コーチは4月1日に婚約を発表した。実にめでたい。
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