風邪をひいたおかげで「運動神経を鍛える」意識に目覚める。

トライアスロン
 本屋に行くのは大きな楽しみだ。最近は大手の書店ばかりになって個人書店の個性が失われていることを嘆く向きもあるが、一方大手書店を眺めれば「いまの世の動き」が伺えて、私としては大手書店を味気ないとは思わない。ただし、これだけの多くの本が並んでいながら、それをまるで新聞を眺めるように目を通して、買おうとは思わない、買いたいと思う本に出合わないとなると、ちょっとうろたえた感覚になる。

これだけの本がありながら、買おうという気が起らないのは好奇心の欠如ではないか、好奇心の欠如は生きる力の欠如であり、これは危ない、と考える。「最近は面白い本がない」などという嘆きは「最近は面白いと思う力がなくなった」という嘆きに思われる。書店は好奇心のバロメータでもあるのだ。
といったところで、風邪をひいたこの1週間は本への意欲も衰えていた。確かに身体と頭はつながっているんだ。そんななかで、思わず手にとったのが写真の「運動神経の科学」。副題が「誰でも足は速くなる」。だいぶ前に買って、おそらくペラペラめくったとは思うのだが、記憶にとどまらず脇に置いてあったのを、改めて手に取ってみることになった。風邪をひいたおかげか、身体への好奇心が沸々と湧いてきたわけだ。

さて、内容といえば、専門的な知識が多く、文章も読みにくいうえ、最後は著者が発明した運動機器の解説になってしまい、いたってとっつきにくい。一般向けの読み物にはなっていない。
しかし参考になるところ大であった。お勧めしたい。
私なりの理解を以下にあげる。
運動神経は鍛えることができる。
それは意図に応じた自然に身体を動かす能力を高めることだ。
そのためには体の動きを脳で認識することがスタートとなる。
イメージしなくてはマネージできない、というわけだ。
一方身体は表面的な筋肉だけでなく、より全身を使った動きにより対応する。
イメージを全身を使って表現するのだ。
全身を使うための機器を著者は開発している。
そのトレーニング施設が神保町にある。
http://www.hi-sports.com/school/index.html
機械を使わなくても「歩くことから運動神経を鍛える」という章がある。
よし、まずこれを試してみようか。
例えば、走るために足を出すのではなく、腰と共に足を出す。
というより腰を出してその先に足がある感覚か。

老化が進むなかで何より痛感するのは「躍動感の退化」である。具体的には身体を動かす可動範囲が小さくなり、加えて全身を使っての稼働ができなくなっている。さらに全身でリズムを表現する力がなくなり、血の巡りが悪くなっている。一部だけをチョコチョコ動かす状態になっている。
老化は仕方ないことであるが、だいぶ錆びついた状態なのだ。少し油をさして全身を動かす感覚を呼び戻してみたい。さぞかし気持ちがいいだろう。ジムには通っているものの、すっかりご無沙汰している「エアロビックダンス」に行こうか、なんて考えていたので、そんな意識がこの本へと向かわせたのだろう。
花疲れ 風邪に伏して 我思う
この月曜に風邪にキャッチされ、だいぶ回復したものの、いまだに咳・痰・鼻水という呼吸器系炎症が収まらない。
治ったら、より意識的に、身体づくりに向かいたいと思う。
①歩くことから運動神経を鍛える
②1日30分のストレッチ+筋肉トレーニング
③週1のエアロビックダンス
④できれば神保町に行ってみたい
そのうえで、やはり体重だな。これが大変だけど。
6月7日のセントレアトライアスロンに向けて、意識を向けていこう。
4月からの新年度で、新しいプロジェクトも本格スタートする。
今回の風邪も自分を振り返るいい休養と考えるべく、いまこれを書いている。
今日は宮古島のアイアンマンに仲間が出ている。
いまはバイクの後半か。
さて、こちらはリハビリで散歩に出てみるか。

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