昨日は新橋の行きつけの呑み屋で、このブログを通して知り合ったとむさん(愛称)と二人で歓談した。初対面であったのだが、打ち解けて楽しく呑んだ。「朋あり遠方より来る、また楽しからずや」。話題はもちろんトライアスロンだが、老後の過ごし方から自然と子どものことにも広がっていった。
とむさんとのいきさつをご紹介しよう。呑みながらの話しも混じっているので、記憶違いがあったら、とむさん、ごめんなさい。
とむさんはお仕事の都合で長らくグアムにお住まい。スポーツに恵まれた地でバイクとランを楽しんでいたが、スイムを加えればトライアスロンになるということで、トライアスロンに関する情報をネットで集めているかなでこのブログに出会ったという。ありがたいことにブログを気に入っていただき、初回さらさかのぼってお読みいただき、トライアスロンを始めるにいたり、いまもご愛読いただき、コメントもお寄せいただいている。
今回は人間ドックのために日本に来たついでに、お会いすることになった。
とむさんは60歳(62歳でしたっけ?)。私が66歳なので「今後の参考」としてブログをお読みいただいているという。
ありがたい。
このブログはまさにとむさんのような読者を得ることを期待してスタートし、続けているもので、これ以上の歓びはない。まさに「朋」を見出した心境なのだ。
4月7日日曜日引き続き
話しは多方面に及んだが、初対面にもかかわらず、お互いに構えるところはまったくなく、すぐに打ち解けて「談論風発」。さて、それはどうしてだろう、と考えてみたくなった。
もともと共通の趣味で出会ったのだから、話題には困らない。とむさんは私のブログの愛読者であり、私についての事前情報は十分であり、お互いの好意が前提であるなどが考えられるのだが、でもそうしたことだけで説明をまとめたくない気分が残ったのだ。
まずあげておきたいのが、とむさんのお人柄。沖縄ご出身とのことで「朴訥な南の島男」の風貌でじつに好ましい。それは確かにすぐに打ち解けた原因とはなっているだろうが、話しがはずんだ理由にはならない。
いま私が納得する最も大きな理由は「生きていくことに対する肯定的な感覚」であるかと思う。そのことを共有しているので安心して話題をだせる。意見を言える。この感覚は趣味趣向や価値観の以前にある、生きることへの基本的な態度と思う。だから話しのやりとりにしても「あれがよかった」「これが楽しい」「いいですね」「賛成」「うらやましい」ということになる。「あれが腹立つ」「これが悔しい」「いやだねえ」「そうは思わない」とは絶対にならない。そんな不快なやりとりをするぐらいなら、一人トレーニングにでかけよう、地球は楽しいぞ、ということなのだ。これは基本的な気質といえるかもしれない。
そこで話を広げる。トライアスロンを楽しんでいる人がすべてそうというつもりはないが、トライアスロンには「肯定的な感覚」を沸き立たせる魅力があると思う。第一に記録を争わない。勝った負けたがない。満足は自足である。相手は地球であり、感謝しかない。トラブルはつきものでそこで怒っても仕方ない。謙虚に受け止めてトラブルに学ぶ楽しみを見出すのだ。
私はトライアスロンの仲間にはそうした共通の感覚が根底にあるように思う。だからとむさんとの二人の時間が楽しかった。
さらに話を広げれば、これは「スポーツとは何か」「スポーツをどのように楽しむか」を考える本質なのだ。昨日スーパーラグビーでサンウルブスがブルズを破って今季初勝利。いい試合だったが、試合後のブルズのキャプテンのコメントが印象に残った。「まず勝者をたたえ、次いで試合を的確に分析して仲間をねぎらい、観客に感謝する」であった。ラグビーを勝ち負けも含んで楽しんでいる。実に知的だ。
春雨に 心さわがし コップ酒
今年は無理だが、来年はグアムの大会に行きたいと伝えた。7月と10月に大会があるという。その準備を始めよう。グアムにはサッカーのカズをはじめ、多くのプロアスリートが合宿をしている。そんなグアムで遊び、スポーツアイランドグアムの今後の可能性を考えてみるのも、プランナー岩﨑としては楽しみだ。
とむさんと呑んだのは私が行きつけの新橋の大衆呑み屋。
写真はとむさんと。
とむさん、これからのトライアスロンを楽しんでいきましょう。
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