目覚めて朝食前に走る習慣をもつ。これはトライアスロンを始めた当初から抱いていたたイメージなのだが、そこに踏み出すことはなかった。積極的に踏み出す意欲はなかった。それをいま、身につけていきたいと思っている。
67歳となり、体力が一段落ちた。そのタイミングで昨年10月末の右足肉離れ、この8月のバイク落車による右肩のヒビと、私としては人生初の大怪我が続き、「67歳からの身体づくり」に向かいたいという思いを更新させてきた。これが基盤。
そのうえで直接的なきっかけとなったのが「ランニングをする前に読む本」だ。
ランニングに関する本は多く、これまでも数冊を買っているが、この本を買った理由は、著者が運動生理学の専門家・医学博士であり、「スロージョギング」を提唱し、アスリートから市民ランナーまでの指導にあたり、多くのデータをもち、自らも実践しているところにある。「医学的知見をバックボーンとした科学的実践書」なのだ。
この本で私が刺激を受けた新発見は・・・
・朝食前に毎日走るのが身体にいい。
・時間は5分でもいい。
・走る時間は一日のなかで小刻みにとっていい。
・室内でもかまわない。
・スロージョグは筋肉トーニンとしても有効である。
このうち「室内でもかまわない」について私なりの解説を加えてみる。
自分なりの身体づくりを試行錯誤していくなかで「その場駆け足、その場ジャンプ」が有効ではないかとの手ごたえを得ていた。ようは縄跳びである。そこで家のなかで「エア縄跳び」をしてみると、血の巡り、足腰の筋肉・関節・体幹への刺激、ランニングフォームへの自覚という点で「これはいい」と思うようになった。イメージはモハメドアリだが、実際のところは年寄り向きで、「加齢による足腰の衰え」に有効と思えた。
その手ごたえから、スロージョグは「走るエア縄跳び」として消化することができ、「よし行ってみるか」となった。
思うところ、トレーニング・身体づくりは「生活習慣」づくりにほかならず、それを「生活習慣」として身につけるということは、私にとっては「プランをたてて取り組む」のではなく、日々の暮らしのなかで「その気になる」ように自分をもっていくことである。
「その気にならない」日は無理せず見送り、「その気になる」日を増やしていく。
「その気になる」ために仕事、睡眠、家事、お酒、もろもろ、大げさに言えば「毎日のすべて」を総動員して「その気になる」方法を探し出していく。
その方法がだいぶ溜まってきたところで、「ランニングをする前に読む本」に出会ったということなのだろう。本は意志・意欲をかきたててくれるが、その前に、意志・意欲が本を発見させるのだと思う。
始めてみて、いい感じをつかんでいる。ポイントはフォーム。腰を立て、体幹を意識して、リズミカルに、顎を少しあげ、すれ違う人には薄気味悪いかもとは思うが、軽い笑顔で遠くの空を眺める。すると風が心地よい。今日は何キロ走るかなど思わず、江戸川沿いの1キロを往復する。これは距離がハッキリしており、いつでもやめられるのがいい。遠くまで走っていったら帰って来なくてはならないではないか。それが毎日では気が重い。長距離ランは週末の楽しみとする。
ささやかなプラスを重ね、気になるマイナス要因をできだけさけ、それをこうして書き出して暮らしに定着させる。気持ちよい毎日をつくる。
走る足音 頬に秋風 血のめぐり
着替えをして、走り、家に戻って軽いストレッチ。ウエアを洗濯機にかけ、シャワーを浴び、朝食に向かうまでには1時間近くかかる。食事はフルグラとゆで卵。血圧・食道炎・鼻炎の薬合計4錠を飲み、歯磨きを20分と排便。起床後、約2時間半で仕事に向かう。
このためにわざわざ早起きしようとは思わない。成りゆきでやっていける方法を探している。
写真は最近買ったガーミン。ちょっとピンボケだなあ。
このガーミンも走る意欲をかきたててくれるのだ。
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