水泳と肩甲骨と腰の痛みについて体験的報告。

トライアスロン

トライアスロンを始めてから、ずいぶんと身体のあちこちを痛めてきた。
いちばんひどいのは、バイクの落車による右肩のヒビ。バイクと言えば、不自然な姿勢で顔をあげるので、頸椎を痛め、左腕がしびれてブロック注射を打ったなあ。
足は左足の足底腱膜炎。痛くて階段を降りるのが難儀だった。5キロ以上の長距離を走ると、足指の根本が痛くなり、一足ごとに悲鳴をあげて走っていたことがあった。館山マラソンでは20キロで左足膝を痛め、それ以上走れずに棄権となった。
これらの痛みはいつしか消えているが、考えてみれば、最近は長い距離を走ってもせいぜい10キロで、マラソンにも出ていない。はたして治ったのか、走っていないために痛みがでないだけなのか、わからない。
スイムはバイクやランと違って、身体をぶつける事故や刺激はない。トライアスロンを始めた当初は背中がバキバキに痛んで整骨院にお世話になったが、それでも「筋肉痛」のレベルであったと思う。以来12年。スイムで身体を痛めることになるとは、思ってもいなかった。
痛むのは右肩甲骨の下のほう。泳いでいるときは痛まず、何もしないときにジーンと痛む。痛み出してから1カ月ほどになるか。次いで腰が痛むようになる。これは右手を伸ばした折にちょっと腰に違和感を感じ、それがだんだんと痛みとなってきた。
こうした痛みを発生させる原因といえば、フォームを替えてそれまで使っていなかった部分を使うようになったからである。肩甲骨を使うようになり、体側を伸ばしてローリングをするようになったからであり、それは名倉和希コーチのレッスンの賜物であり、言い換えれば12年にしてようやく泳ぐことの入口に立ったことなのだ。
特にあげたいのが以下の3つ。
胸をはる(猫背であった)
肘を起点にして腕を回す(手を意識していた)
腕を前後にピーンと伸ばす(手をかいていた)

名倉コーチのレッスンで「まず猫背をなおしましょう」との指摘を受けた。そこでやってみる。
けのびの姿勢でゆっくりと両手をかく。このときに胸をはるとスピードが違うのだ。スーッと浮いて身体の滑りがよくなる感覚がある。驚いた。これがスタートだった。
胸をはることと、肘を起点に腕を回すこと、腕を前後に伸ばすことは一連の動きであり、これを稼働させるのが肩甲骨であり、それまでは肩甲骨を十分に使わずにひたすら腕をかいていたのだ。なるほどなあ。
それはいいのだが、痛みをどうするか。
整骨院でマッサージを受け、腰については神経ブロックの注射を受けている。
ネット検索で次のような記事を見つけて、なるほどと納得した。まさにそのとおり。
水泳肩
クロールでは、水から抜いた腕を前方へ運び、ふたたび水中へ入れますが、入水前に肩関節は内側に回転し、同時に前方へ思い切り伸ばされます。このとき肩甲骨の強力な靭帯と、上腕2頭筋の腱などがぶつかってこすれ合うことがあります。水中でプル動作が進むにつれ肩を内側へ、脚の方へ強い力で引かれるので、こすれあう腱への血液循環が悪くなります。このようにして腱の炎症が起きると少しずつその部分が肥厚して、まさつが強くなります。その結果おきる肩関節痛が水泳肩です。
腰痛
クロールでは、水の抵抗を最小限にするために体を流線型に保つためと推力を強めるため、ハイエルボー(水中で肘を高くして腕をかくこと)を心がけるために、常に背筋を緊張させて腰椎を伸展(前かがみの反対に反りかえるかたち)させています。このような姿勢の保持により、背骨の全長に添って付いている太い筋群が緊張しつづけることと疲労することにより腰痛が出現します。
中高年では、クロールの呼吸を一流選手のようなローリングで行うと腰椎に強いねじれと過伸展が生じ腰痛を起こすことがあります。見栄を張らずに「丸太泳ぎ」(上半身全体をぐるりとまわして呼吸する)をおすすめします。
いやいや見栄を張るつもりはまったくない。
痛むのは右半身で、左はなんともない。クロールは左で顔をあげる。
名倉コーチによると、痛めるのはだいたい顔をあげる反対側で、クローリングが十分でないことが原因という。
真面目か冗談か、名倉コーチからは「この際、反対側で顔をあげるようにしてはどうですか」と言われたけど、どうかなあ。まずはチョコっとやってみるか、なんて気になっている。

薫る風 青葉をめでて 身体の声を聞く
名倉コーチは整体もやっているとのことで、自宅に来ていただいてボディケアをしていただくことになった。これはまったく考えてもいなかった展開だ。面白い。人生は驚きに満ちている。トラブルは新たな楽しみへの助走なのだ。
この報告も追っていたします。
今回は写真なし。

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