今朝の起床は9時。
7時ぐらいから目覚め始め、うつらうつらとしながら、ゆっくりと覚醒を待った。
昨日の雨とは違って、今日は風の音が強い。
部屋にはレースのカーテンのみなので、日差しが入ってくる。
床を離れてみると身体はだいぶ回復した感覚がある。
ドアをあけて外をみると青空が広がっている。
吹く風は強いが心地よい。
朝食はロールパン1個、ゆで卵1個と牛乳を多めに入れた紅茶。時折ビスケットをプラスするのだが、体重を落としたいので、すぐに歯磨きに向かう。
ここで思うのは、明日が休みであることのありがたさ。
土曜日はできるだけ仕事から離れるようにしているのだが、一方日曜は月曜の会議資料整備、メール作成、企画書の下ごしらえ、1週間の予定検討など、休み明けの準備に追われることが多い。だから3連休のなか日がうれしいのだ。
よく「歳をとったらあくせすせずに」という警句を目にするが、現役で仕事をしていれば年齢にかかわらず、あくせくもするだろう。でも確かに、安息日が必要になっているようだ。週末の時間割を見直したい。
昨日は久しぶりにブログに向かうことで、少し自分を取り戻したように感じ、今日また自然とブログに向かっている。自分を取り戻すとは、落ち着いて自分の考えで日一日を過ごすということだ。
今年はブログを書く回数もだいぶ少なくなってしまったが、これはあくせくして落ち着いて自分と向き合い、考える余裕がなかったということなのだろう。
私にとってこのブログは暮らしの計測器のようなものなのかと思う。
実はこの間にも何回かブログを書き出してみたが、途中でやめてしまった。たとえばこんなテーマである。
① スイム上達レポート
昨年9月より意識的にスイムの上達に取組み成果を実感している。
名倉コーチの指導でここまできたプロセスを整理してみたい。
② オリンピック・パラリンピックレポート
開催賛成の私の立場で今回のオリパラを振り返ってみたい。
一方反対を声高に叫んだ社会のありようも私なりに考えたい。
③ 70歳となって6カ月の生涯スポーツレポート
諸般衰えを感じているのだが、改めて70歳からのスポーツを考えてみたい。
トライアスロンを続ける私なりに「老人にとってのスポーツの楽しみ」「スポーツと私たちの社会」「社会と生涯スポーツ」を考えてみたい。それぞれは複雑に関係しており、3つ揃えて何らかのメッセージをまとめてみたいと考えている。
そのメッセージとは端的に言えば「老いを重ねながら元気で生きていこう」ということであり、はなはだ突然ではあるが、ここまで書いてきて、岡本かの子の「老妓抄」という短編小説を思い出したので、話はそちらに移る。
いま調べてみたら、青空文庫に入っているのだ。
https://www.aozora.gr.jp/cards/000076/card447.html
この小説は大学生のときにたまたまに出会い、心にしみわたった。ここに私の好きな世界があり、この小説に示された人生観が、50年を経て、いまの私に確かにつながっていることにいまさらながら驚いてもいる。
この小説は題名のように「老いた芸者」を知人の小説家(作者)が紹介するという仕立てになっており、その内容は青空文庫にゆずるとして、この最初と最後の部分をここで紹介したい。
ネタばらしのヤボは承知のうえで、それでこの小説の魅力が損なわれるわけでないことを確信して紹介する。
冒頭
平出園子というのが老妓の本名だが、これは歌舞伎俳優の戸籍名のように当人の感じになずまないところがある。そうかといって職業上の名の小そのとだけでは、だんだん素人の素朴な気持ちに還ろうとしている今日の彼女の気品にそぐわない。
ここではただ何となく老妓といって置く方がよかろうと思う。
終わり
真夏の頃、すでに某女に紹介して俳句を習っている筈の老妓からこの物語の作者に珍らしく、和歌の添削の詠草が届いた。・・・・・・その中に最近の老妓の心境が窺える一首があるので紹介する。もっとも原作に多少の改削を加えたのは、師弟の作法というより、読む人への意味の疏通をより良くするために外ならない。それは僅に修辞上の箇所にとどまって、内容は原作を傷けないことを保証する。
年々にわが悲しみは深くして
いよよ華やぐいのちなりけり
この詠草でこの短編小説は終わる。
20歳のときに読んだこの歌を私はずっとおぼえてきた。
ぜひご一読をお勧めしたい。私と同じく老境に足を踏み入れたあなた。そして若い女性にも(女性が主人公という理由から)お勧めしたい。
私も改めて読んで、「華やぐいのち」にあやかり、元気をもらいたい。
そして恥かしながら、私のブログから、皆様に元気をお届けしたいと思うのだ。
朝ドアを開け 吹き込む秋風 大青空
岡本かの子の引用のあとに我が駄作をあげるのは、大いに迷ったが、これは「ハイ、今日はこれでおしまい、ジャンジャン」の意味で、これがないとご笑納くださいとはならないので、ご勘弁いただきたい。
ということで、改めて元気を出して、まずは「① スイミング上達レポート」をお届けしたい。
トライアスロンを始めて12年。昨年9月よりスタートし、50メートルが1分15秒から59秒までになり、ようやく泳ぐことの入口にたつことができたプロセスを報告する。
写真は駄作でよんだ今朝の光景。
いろいろあるが、ともかく、今日はゆっくり休むぞ。
コメント