私ぐらいの年齢は大方そうだと思うが、子どものときに水泳をちゃんと習うといったことはなかった。小学校にプールはあったが、思い起こせば体育の授業はほぼ水遊び。だいいち教える先生がいない。一方、私の子どもは3人とも幼稚園の頃からスイミングスクールに通っていた。隔世の感があるなあ。見よう見真似でなんとなくは泳げるようになったが、それでも最後に泳いだのはもう思い出せないほどの昔。多分20年ぐらい前のことで、その頃はスポーツジムに通っていた。
さすがに22日にぶっつけ本番は気がひけて、家の近くの中学校のプール開放にでかけたが、25メートルをクロールで泳いだだけで息が切れていっぱい、いっぱい。ジムに通っていたころはもう少し泳げたはずなのに、体力が落ちているのか、不安な思いで22日を迎える。
朝4時に起床。緊張のためか眠りが浅い。5時前には家を出てJRで渋谷へ。朝帰りの人並みとすれ違いながら6時前にTIPNESS到着。集まってくるのは全員トライアスロンのレッスン。若いなあ、女性もいるなあ。高まる緊張。
着替えてプールに出ると、上級、中級、初級の3クラスに分けるとのこと。まったく迷わず初級クラスへ。初級クラスは私も含めて4名で、年齢層は見るから他より高い。「よろしくお願いします」。まず始めにウォーミングアップをかねてクロールで2往復。やっとの思いで壁にタッチしてハアハア。最後は片道20メートルを泳ぎきれない。さてどうなる。
初級を見ていただいたのは平野コーチ。若い女性で応対がとても自然なのが好ましい。まず習ったのは「水と水平に浮く」ということ。初心者は足が沈む、呼吸ができないというのが問題。まず「水と水平に浮く」ことから始める。これができない。足が沈んでいく。これまで自分が「浮けない」なんて思ってみたことはなかった。ショックと同時に感動。ああ、身体のどこをどうしたら浮くのだろう。さっぱりつかめない。これは体力以前の問題ではないか。何だそうななのか。さあ、どうする。
水に浮く 思いあぐねて 金縛り
息を吸い 身体に問うや 水の中
よし、課題はわかった。ネットで調べてみよう。
「浮く」「バタ足」「キック」などで検索すると、いろいろ出てくる。
みんな苦労しているんだ。
そこで発見。ようは身体がまっすぐに伸びない。特に肩が硬くて、両手をあげても耳より前になってしまう。これでは水平な姿勢がとれない。なるほど、なるほど。
よし、家の近くのプール通いが始まった。
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