いよいよシーズンイン。今年は3シーズン目。落ち着いていきたい。

右足のハムストリングスの調子が依然としてよろしくないのだ。ランというのはトレーニングの基本で、ランの土台があってスイムもバイクも成り立っているという感覚がある。
昨年のシーズンオフは足底腱膜炎でほぼまったく走れなかったので、今年は意気込んで初マラソンにも挑戦、ハーフは3つのレースに出て、大いにランを楽しんでいただけに残念。
それでも日一日と、薄皮を一枚一枚剥がすように回復に向かっている感触はあり、昨日は素晴らしい天気にいてもたってもいられない気持ちとなって、家の前の江戸川沿いのウォーキングに出かけてみた。違和感という以上の軽い痛みを感じながらの45分であったが、たまっていたストレス解消となった。
そして今日はスイム約2000メートル~トレッドミル15分ウォーク~スピニングバイク20分の自主錬。短時間でも3種目のトレーニングをこなすのは気持ちがよい。スピニングバイクではいつものように汗だくとなり、全身に血が巡った快感のなかでトレーニングを終えた。
今日、20日日曜はホノルルトライアスロン。一昨年は初のレース参加で、苦い思いをして、昨年はなんとかリベンジを期したのだが、これもかなわず。今年は3回目の正直という気持ちもあったが、昨年より世の中も仕事も変動的で、長い休みは危ないという予感が働いて、早々に見送った。結果としてはこの金土日月と、緊張感をもってしっかりと仕事に向かっている。行っていられる状況ではなかった。
また、今シーズンは6月2日の天草からシーズンをスタートする予定なのだが、この足の調子から、気持ちは見送りに傾いている。岩田コーチから「神の手」と異名をもつ針灸院を紹介されており、それで劇的に回復することも考えられるが、それでもトレーニング不足は否めない。せっかく天草まででかけるのなら、気持ちよくでかけたいという気持ちが強い。
それで6月24日の幕張のスプリントに申し込んだ。おそらくこれがシーズンのスタートとなるだろう。
その後は7月8日の館山、8月19日の沼津駅伝、9月30日横浜、そして10月の伊是名でシーズン終了の予定。あとは様子をみて昭和記念公園や八景島のスプリントを考えるといったところか。
今年は3年目のシーズンである。だいぶレースにも慣れてきた。トレーニングの自己管理もなじんできた。自分の力のなさもハッキリと自覚できているが、この年齢でもまだ伸びるだろうという感覚もある。だから、自分なりに納得して、落ち着いた気持ちと体調をもってレースに臨みたいと思う気持ちがとても強くなっている。仕事であれ体調であれ、何か不安があれば見送ることにやぶさかではない。それが気持ちよく楽しむ方法、あるいは長くトライアスロンと付き合う方法と思うのだ。
足の痛みも回復の方向に入ったことを感じている。改めてここから体を絞りなおし、まずはスプリントでレースになれて、館山をターゲットにしようかと思っている。
横浜は私としてはハードルが高い大会と考えているが、思い出の詰まった故郷でのレースである。
私の通った高校は卒業式の日の夜、ニューグランドホテルで晩餐会を開く伝統があった。制服からスーツに着替え、フルコースをいただく。大人へのスタートである。そこで男女1名ずつの生徒が代表してスピーチを行うのであるが、学校からのご指名で、なぜか男のスピーチは私となった。成績は学年で50番ぐらい、取り立てて私が代表となる理由は何もない。担当教師になぜ私なのかを質問したが、明快な説明はなかった。ちなみに女子のほうは牧師の娘さんで、これはミッションスクールとしての妥当な判断だろう。いま思えば、多分「手頃」であったのではないか。勉強もそこそこ。一応インターハイも出場、そのうえ声が大きい。友達も少なくない。浪人はしていない。何も一番はないが、手頃であるところが買われたのではないか。いまだ落ち着かない、不思議な思い出である。
そのニューグランドホテルの前を走るのだ。レースコースは思い出のデートコースだ。「出ないわけにはいかないだろう」と思わず一人勝手に意気込んでしまう。
横浜ではスイムのタイムオーバーが不安であるが、なんとか館山で手ごたえをつかんで向かいたいと思っている。それで伊是名を完走できれば、3年目としての十分な手ごたえを得たシーズンとなるだろう。
全身で 風に包まれる 五月かな
五月晴れ 身体の芯が 動き出す
ホノルルに行かれている皆さんの健闘を祈るばかり。

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