バイクに慣れていくということは 二回目の体験

8月2日日曜日は第二回。場所は大井埠頭でアスロニアの方々と一緒、というより、考えてみると、アスロニアの一メンバーととしての参加となるか。今回は初めから皆さんと出発。また、前回は初ということで、運動靴を履いていたが、今回は専用シューズで臨んだ。また、股ずれを考慮し、前回はウエアの下にパンツをはいたが、今回はじか。
なお、股痛についてもネットでいろいろと見てみたが、参考になったのは「これは痛いものなのだ。競輪の職業病でもある」といった内容。こんなに痛いのか、と思って乗るのと、このぐらいは痛いものなのだ、と思ってのるのとではまったく違う。要は気の問題という以上に、メンタルのトレーニングであると思う。痛いというと、「そのうち慣れますよ」といわれ、それは間違いないのだが、「慣れる」というなかには、慣れて痛くなくなるのと、痛みそのものを慣れていくことの双方があるのではないか。これは今後確かめていく課題。
今回はアスロニアの鈴木さんに加え、遠藤さんにご一緒いただき、横からギアの指示をいただく。平地では「右を一段重く、はい、ではもう一段重く」、下り坂では「左をギュッと握って、あとは右で軽くして」といった具合で、これが実に適確。痒いところに手が届くとはこのことか。名人だね。手ごたえがはっきりとわかる。
靴の効果もあり、股への気構えもあり、第二回は進歩した感があった。遠藤さんからは「前回は鈴木さんが心配していたけど、いいじゃないですか」。鈴木さんからは「足が回るようになりましたね。全然よくなっています」とお褒めをいただき、ノンストップで30キロ。達成感を得ることができた。鈴木さん、遠藤さん、ありがとう。感謝します。
第二回で感じたのは、自分の身体がバイクと繋がっている感覚。鈴木さんからは、「少しかかとを下げた感じでペダルを踏むようにするといい」とのアドバイスがあったが、なるほど、こうするとペダルを漕ぐ感じから、ペダルを回す~
車輪を回す感覚になる。それが機械との一体感を生み出す。
遠藤さんは「自転車というと簡単に考える人もいるけど、奥深いですよ」とおっしゃったが、そうだろうな。実にテク
ニカルな乗り物であることがよくわかる。この機械と肉体との会話が魅力の一つなのかもしれない。
汗が散る 風を知るかな 陽を受けて
バイク乗り わが身につなぐ イタリアから
「サスペンションがないから、両手と両膝がサスペンションになるんですよ」と遠藤さん。とてもすばらしいアドバイスと思う。初心者がイメージをつくるうえで実にイマジネイティブである。おもしろいなあ。ヨーロッパは馬車の歴史があり、マクラーレンのようにとても高いサスペンション技術と文化をもっている。それがこうした「人がサスペンションとなることを前提とした」乗り物を創るんだ。それが、いま、私の肉体につながっているんだ。そんなところがこの乗り物、スポーツの面白さではないか。あとは、それが好きになるかどうかだね。

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