2015年の正月。バタバタとしてボーっとして情けなく。

トライアスロン
貧乏性というのだろうか。ボーっと何もせずに過ごすことが苦手だった。それが、いつからか、ボーっとする時間が増えてきた。あることから、次のことにすぐに移らない。移ることができない。ソファーでボーっとし、あるいは横になる。

この正月は1日に5キロランの練習から始まり、4日はATAの初詣ランに参加して17キロのラン。6日からスイムの練習スタート、10日土曜日はスイム&ラン、11日は谷川真理ハーフマラソン、12日はATAの新年会を兼ねての皇居駅伝で、3人1チームで一人当たり皇居を1周する。ハーフマラソンのタイムは手元時計で2時間24分35秒。天候にも恵まれ、前半は好調であったが、後半足の痛みが出て失速した。痛みというのは足の指の付け根。以前も痛くなったのだが、今回その原因の一つが分かった。5本指ソックスだ。指の付け根に布が食い込んで痛む。一歩一歩走るたびに痛む。でも原因がわかったのが収穫。
皇居駅伝はハーフマラソンの翌日ということもあってか、なんと北の丸あたりの登り坂で歩いてしまった。足が痛んだわかではない。息が苦しく足があがらなかった。情けなかった。タイムは気分が悪いので見ていない。

仕事のほうも、年始の打合せがけっこうたてこみ、朝早い日が続いた。これまでの準備を経て今年から本格化するプロジェクトもあり、期待が胸を満たす。
13日は東海大学湘南キャンパスから茅ヶ崎へ。14日は福島県国見町への1日出張と移動も多い。
15日は合間を見つけるようにしてロマン・ポランスキーの「毛皮のビーナス」へ。ポランスキーはその経緯をずっとライブで見てきた作家で、ひときわ愛着がある。この作品はポランスキーならではの小品で、味わい深く、楽しんだ。こうした映画を、信頼する少数の仲間とともに作ることのできる贅沢をうらやましく思った。
16日は午前中に2つの打合せを済ませ、午後はプールで1時間。翌日はスイムの400メートルTTなのだ。テストで泳いで11分40秒。なんとか11分は切りたいよなあ。
それが、いよいよ本日14日の本番では、どうも息があがり、なんと250を超えてから、ターンのたびに足をついてしまう。これも情けない。これもタイムは見ていない。
スイムの後のバイクは風が強く、ひとりちぎられ、さらに情けない。
そして今日の午後は、思わず、ボーっとソファーで横になる。掃除洗濯、仕事のメール、週明けの仕事への準備など、やるべきことは横において、ボーっとして自分の力を取り返そうとする。
ボーっと見ているテレビでは阪神淡路大震災の特集が流れている。思うことは、日本人、あるいは日本のシステムを信頼している自分がいるという実感だ。
人間にはボーっとする時間が必要であるといわれる。それは日々の滋養であるといわれる。でも、最近まで、そんなことは考えてもみなかった。
それが、最近はボーっとする時間が増えているなあと実感する自分がいて、そんなことを考えている。
刺すような 冬の風と日差しに 青い空
明けましておめでとうございます。バタバタと今年もスタートしました。
トライアスロンは情けなく、ボーっとしている自分を抱きしめてのスタートです。
この正月の読書はバルザックの「ゴリオ爺さん」とデカルトの「方法序説」。特に意図してこの2冊を選んだわけでなく、食物を求めるように選んだのがこれで、たぶん考えることに関心が向かっているのだろう。ここには困難に立ち向かい、自分で考えようとする大人の思考のプロセスがあるので、心が落ち着いてくる。新年にふさわしい2冊だったと思う。
写真は初詣ランのものです。
今年もよろしくご指導ご鞭撻お願いします。
皆様のご健勝をお祈りします。

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