思い起こすと、昨年の大会参加は、沼津の駅伝のみで、それもスイムは流れが強くて中止であった。となると、3種目への参加は一昨年10月の伊是名以来となる。随分と久しぶりで、さらに椎間板ヘルニアに襲われたなか、なんとか完走を果たせて安堵した。
以下が成績で、完走者196名中194位というお恥ずかしい状態であったが、それでも私なりに楽しむことができた。
タイム:順位 1:54:00:194
スイム:順位 0:29:34:198
バイク:順位 0:48:20:186
ラン :順位 0:36:06:192
レース中は「なんでこうもうまくいかないのか」と思っている。スイムではどうしてこうも私一人引き離されるのか、バイクではどうして練習でできる時速30キロが安定的に出せないのか、ランではどうしてこうも息が切れるのか、と思っている。
と同時に「いやいやこれが今の実力、落ち着いて落ち着いて」と言い聞かせる。そして「安定した呼吸」に意識を集中する。先に進むとか、スピードがあがるとかではなく「いまの最適な呼吸状態」を探り出し、それを見つけて安心する。そんな状態を、つまりレースというものを、それなりに楽しむことができた。苦しいことに挑戦する楽しみというより、苦しいなかで安定的な状態を見つけ出す楽しみを見出すことができた。天候、体調、身体の痛みを含む状態との自己対話の楽しみとも言えようか。
これは今後に向けた収穫かなあ。
レースから1年半も離れていた原因といえば、仕事となる。この2年間、仕事は大きな転機にあり、新しい仕事がスタートした。自分で笑ってしまうのだが、気分は30歳の初年兵なのだ。新鮮な気分でありがたいが、この年齢なっての「雑巾がけ」というのは、これはこれで大変でもあるのだ。
本当は50歳代で60歳以降の人生の基盤(ビジネス)を築き、60歳以降はその土台の上でと思っていたが、安易な目論見はことごとく失敗。ようやく新たなスタートに立っている。何を言いたいのかといいえば、この2年は、意識も時間もトライアスロンより仕事に向かっていたということ。だから大会に出る機会も減った。
ではこれからどうするのか。
出る前にはそこまでは考えていなかったが、今回の大会は今後のトライアスロンライフの方向を占うものであったのかもしれない。
さて、どうする。
まず、これからトライアスロンを続けていくうえでの楽しみの感触をこの大会で得た。つまるところ「できることだけを楽しんでやる」こと「できることを見極める」こと、そして「息長く続けること」。「できることを見極める」とは自分ができないことを知ることでもあり、なんとも情けない思いもあり「これしかできないことを受け入れる」ことでもある。それを自らに納得させる感覚を今回の大会で得ることができた。
よってトライアスロンは、できる限り、続けていこうと考えている。
今年はあと九十九里大会のみ。そして11月の奄美大島合宿。
来年以降は、今年を踏まえ、改めて、自分なりの大会参加スケジュールを考えてみたい。
仕事との兼ね合いはどうするのか。
これもやはり「できることだけを楽しんでやる」ことに尽きるようだ。それは「できないことを受け入れる」だけではなく、「自分ができることを見出しつつ」「できないことはできる人にお願いしよう」でもある。いいチームを作って仕事に向かっていきたい。
落ち着けよ 言い聞かせて走る 初夏の空
「できることだけを楽しんでやる」ことの要諦は時間管理と思っている。焦らず無理せず、大きな道の真ん中を、遠くの空を見上げてゆったりと歩くように日々を過ごしたい。今日歩けることしか先に進むことはできない。そして寄り道は避ける。若うちの寄り道は糧になるが、もうそんな余裕はないのだよ。そう自分に言い聞かせる。
そこで、具体策なのだが、私の場合は酒だな。禁酒ではなく機会も量も減らす。
写真は幕張大会のラン。全身の躍動がないよなあ。歩いているみたい。ああ。
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