昨日の3月6日金曜日に、2回目のTI(トータルイマージョン)クリニックを受けた。特に今回のポイントはブレス。1回目のクリニックの成果で、ノーブレスで泳ぐと腕を前に出して(というより肩を入れて)泳ぐ感覚がつかめるが、ブレスをすると途端にフォームが崩れる。スピードもガクンと遅くなる実感がある。
私は左側でブレスをするが、顔をあげると右が肩から落ちていっていき、焦って手でかいてバタバタしてしまう。
さて、今回のクリニックのポイントはローリングであった。腕を伸ばすというより、さらに身体をゆすって歩くように左右に肩を前に出し(当然片方は後ろにひく)、姿勢を斜めにする。足も斜めになる。
コーチは前回と同じ中村大輔さん。
まず、腕を肩から伸ばして斜めになる姿勢を確認する。その際、伸ばしていないもう一方の腕は、手を腿にあてる。要は左右の腕を前後に伸ばして、身体全体を伸ばす感覚を覚える。これを右、左と確認する。
このあとにポイントとなるブレス。肩をローリングさせ、身体が斜めになれば、顔は自然とあがるという感覚なんだね、これが。つまり、右の肩を入れて、思い切り腕を伸ばし、身体が斜めになったところで、そのままの勢い、そのままの姿勢で、顔をあげてブレスとなる。なるほど、これは論理的だ。
この状態をビデオでチェックすると「あげた顔を戻すのが早すぎる」というアドバイス。これは効いたなあ。私の頭のなかには、できるだけストリームラインの姿勢を保つという意識があり、それがために、あげた顔はできだけ早く戻していたのだろう。多分。
そうではなく、手のかきに合わせて、自然と顔を戻して、そのまま左の腕を突っ込み、ローリングに入る。この動作を行うには、目で左の肘を見るようにするとやりやすい。顔をあげ、肘を目で追いながら、息をはき、そのままの流れで顔を戻す、というより、腕の動きにそって顔は自然と戻るという感じだね。
今回のクリニックでは、これを重点的に繰り返すが、一つ問題。どうも足が沈んでしまう。何回やっても沈んでしまう。これもビデオでチェックすると、左の肘をあげるときに、姿勢が崩れるんだね。肘をあげるときに右の膝が折れてしまうような感覚。どうも無理な力が入っている。これにはなれない流水プールの影響もあるかもしれない。
そこでいったん目先を変えてキックの練習。少し膝を曲げてかた蹴り出す感覚がポイント。
キックを終えて改めて挑戦したが、あまりうまくはいかなかったなあ。そこでタイムアップ。
でも、要点は理解できた。
この日は帰宅後さっそくジムに行き、クリニックの確認。ユックリユックリと姿勢を確かめる。25メートルで休みながら、半分ぐらいはプルブイをはさみながら、姿勢と手のかき、特に肩を左右に入れるクローリングの感覚とブレスを確かめる。
約1時間半のトライだが、コツを掴んだところまではいかず、判然としなかった。
ただし、一つの大きな収穫は、下半身の力を抜く感覚に気がついたこと。意識をして力を入れることはできるが、運動中に意識をして力を抜くのは実に難しい。それがちょっとできた感覚をつかんだので、この日はそれでよし。トレーニングを終了。
そして今朝のTTAレッスン。今日は実戦を意識した練習で、浅瀬で使う足抜きやドルフィンスルーがポイント。つまり、スイムレッスンとはちょっと違うのがよかったかもしれない。実戦トレーニングなので、オープンプールでけっこう泳いだのだが、自分としては、「いい感じ」だった。ブレスが格段にラクになり、身体をローリングさせながら、力を抜いて水になじむ感覚を感じることができた。少なくとも、これまでの泳ぎとは違う「泳いでいる手ごたえ」を、かすかではあるにしろ、私なりに、得ることができた。
今日はスイムのあとは、小雨の中のビルドアップランで、約8キロ。結構疲れた。着換えて携帯のメールをみると、何とTTAのメーリングリストで、ヒデさんから、ニュージーランドのアイアンマンレースの連絡がはいっている。このレースにはTTAのエースのケータさん、アスロニアのmaiさん、平野コーチの3人が参戦。おどろいたことにレースのホームページで、LAST NAMEで検索すれば、現在の状態が確認できる。メーリングリストにはTTAの仲間から次つぎと書き込みが入る。現在、既にケータさん(11時間57分10秒)、平野コーチ(12時間55分42秒)は完走。maiさんは最後の10キロ。頑張れ!!!
春を待ち 走るからだに 小ぬか雨
報きたる 異国の秋に 走る友
今日はスイムのフォームのコツをつかんだような気がするが、でも速くならないんだよね。
今日のレッスンでも皆さんより大きく遅れる。
5月のホノルル大会がだんだんと近づいてくるなあ。
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