8月7日は順天堂大学のキャンパスを舞台にしたミニトライアスロンのトレーニング。距離はスイム(プールで500メートル)、バイク(学外に出て17.5キロ)、ラン(同じく学外で3キロ)というコース。私のタイムは1時間14分程度であった。これが大学生だと40分そこそこでいく。
スイムが25メートルプールであったためクロールで泳ぎきれた、バイクは田んぼの中を走る平坦なコースで、今回はドロップ位置でのハンドル、DHバーでのポジションに手ごたえを得た。特にドロップ位置でのハンドルは、姿勢が前のめりに安定し、ペダリングもスムーズで、自分としてはちょっとしたコツをつかんだような気がして、楽しむことができた。ランは走り始めは左のアキレス腱が痛んで心配したが、走っているうちにやわらぎ(それがいいことかどうかはわからないが)、暑いさなかにいいペースで走りきれ、またもや最下位の特典で、皆さんの待つゴールを拍手のなかできることができた。
参加者のなかでは最下位ではあったが、スイムで大幅な遅れとはならなかったため、それなりにレースを楽しむことができた。
感動したのはまわりに広がる水田の風景。その広がりのなかを走るなんて、生まれて初めての経験で、稲穂の国の末裔たる自らの出自に思いをはせ、胸がいっぱいとなった。
今回のトレーニングは、基本的には順天堂大学のトレーニングに、日体大、慶応、筑波、学習院のトライアスロン部、そこにTTAの南行徳、十条が参加して行われたもの。現役バリバリの大学生のパフォーマンスを身近に見たことはおおいに参考になった。
たとえばスイムでは、学生のなかでも得意な人と、不得意な人がいる。その違いをみることが大いに参考になった。うまい人はさすがに軸がぶれず、身体がしっかりと伸びていた。レベルはまったく違うが「なるほど」と思う。
レースの後は皆で近くの食堂に行き、順天堂大学トライアスロン部キャプテン(元気いっぱいの女性!!!)のお勧めで、「順天定食」(鳥のから揚げ定食)を楽しんだ。久しぶりに大学生という若い人々のパワーのシャワーを浴びた。思うことはただただ「若さとはいいなあ」ということ。「こんなところにいる自分を祝福しよう」と一人しみじみその時をかみしめた。
5時半に帰宅。シャワーを浴び、7時半から、江戸川の花火を、一人、家の近くから遠くに眺めた。沼津では泊まっているホテルから目の前の打ち上げを楽しみ、今回は遠くにはじける火の玉を愛でた。今年の夏はこれで十分だと自分自身に確かめる。
この日一日は、まさにトライアスロンの一日であり、不思議に穏やかな感覚に包まれた一日であった。あまり人とも言葉を交わさず、大学生の騒ぎ声を耳にし、静かにうつむいていた。この一日の幸せを多としたい。
火の玉を 心に映す アスリート
夏の日を 走る心に 笑顔かな
トライアスロンを始めたことを、十分に楽しめた。
不思議な一日だった。
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