投稿者: iwasakihiroshi

  • 風邪のおかげで朝散歩の重要性を再認識。なんと散歩は野生の回復なのだ。

    風邪のおかげで朝散歩の重要性を再認識。なんと散歩は野生の回復なのだ。

      先週末に感じた風邪はなんとかやり過ごせたようだ。土曜日、日曜日は2キロのウォーキング、火曜日はストレッチ、そして今日の水曜日。雨が降り始めた江戸川沿いを軽く走りながら身体の反応を確かめた。

    最初はすぐに息が切れて歩いたり走ったり。だんだんと身体が温まり、自然と足が前に出るようになった。雨はありがたいことに小康状態で、ウエアはびっしょりになったが、雨が身体を冷やし、気持ちはよかった。もう少し走ろうかと思ったが3キロで終了。帰宅してシャワーを浴びてゆったりとストレッチ。うん、大丈夫そうだ、ということで一安心。これでだんだんとあげていき、28日の木更津に備えていこう。
    今回うまくいったことは、風邪の兆候に襲われたら、できるだけ初期の段階で対応すること。以下にまとめてみる。

    まず早く床につきよく眠る。なによりこれが第一。早く寝て目覚めの身体の具合を確かめる。合わせて酒はできるだけ避ける。飲み会の予定があれば風邪気味を理由にキャンセルしよう。考えてみえれば、これまで風邪気味を理由に飲み会をキャンセルしたことはなかったなあ。以降注意!!あとはできるだけ人混みには出ない。そして身体の様子に耳を傾けるようにして散歩(ウォーキング)する。
    ポイントはともかく身体の様子に耳を傾けること。タイミングとしては起床時、散歩時がいいようだ。起床時にどこまでスッキリしているか。だるさはないか。喉に違和感はないか。これがあるうちはともかく休むことを第一にする。
    散歩で確かめるのは運動へ意欲だ。意欲といっても気持ちの問題ではない、フィジカルな意欲だ。歩いているうちに自然と歩幅は大きくなるか、自然とスロージョグになっていくか、まだまだ先まで歩いて行きたいと思うか。散歩は貴重なバロメータであることを痛感。
    と、ここまで書くと、朝起きての散歩(ウォーキング)というのが、風邪対策ばかりではなく、基本的なフィジカルバロメータとして、実に重要なことが分かるなあ。つまりトレーニングとしてではなく、体調チェックのため、さらには気持ちのリフレッシュとして朝散歩を行う。トレーニングではないので、漫然と歩き出し、フィジカルな欲求に従い、何をどこまでやるのかを決めていく。繰り返すがトレーニングとは考えないことが何よりのポイント。起き抜け、そのままにサンダル履きででかけてもいい。時間は30分ぐらいか。
    朝、午前中をデスクワークにあてることが習慣になっている。起きてメールをチェックし、朝食からすぐにパソコンに向かいメールの対応やデスクワークに向かう。あなたは朝練習派、夜練習派、という質問があったが、私の場合、朝に練習してしまうと、そのあとの一日が引っ張れない。昼寝が必要になって、気が付くと一日寝ているようなことになりかねない。でもフィジカルには朝が好きなのだ。よって朝練習ではなく、朝散歩を生活習慣にしたい。新しい生活習慣を作ることは簡単ではないが、取り組んでみたい。
    蝉が鳴く 台風一過 朝散歩
    自分の身体に耳を傾け、無意識な、フィジカルの意欲に敏感になったこと。季節の変化や風、光、湿度、温度に敏感になったこと。それは自らの野生を回復している手ごたえだ。これはトライアスロンを始めたことで培ってきた大きな財産だ。まさに自然スポーツであることに、トライアスロンの第一の魅力があると思う。
    また、この自分の身体に耳を傾ける力は、これから超高齢化へと向かう私の人生において、実に大きな資産となっていることを改めて確認する。
    当ブログのタイトルでもある「58歳」からスポーツを始めることの意味を、改めて強く訴えたい。それは単なる健康管理を越えた、死への道のりを歩む人間としての野生復活の試みであるのだ。誕生と成長が野生の力であるとともに、死への歩みもまた、野生の力であると全身で感じていきたい。さあ、散歩にでかけよう。
    写真はマイ散歩&ランコースである江戸川沿い。台風一過の晴れ模様。いかにも暑そうだけど、暑いよ。蝉もよく鳴いている。

  • テレビでオリンピックを観ながら、2020年のネット中継の広がりを期待する。

    テレビでオリンピックを観ながら、2020年のネット中継の広がりを期待する。

     昨日の祝日(山の日)から、世間は夏休みモードに入っている模様。目覚めてはテレビをつけてオリンピックに見入る。これはロンドンオリンピックの時にも強く感じたのが、テレビの放映はあまりに「日本選手オンリー」ではないか、ということ。

    今朝は7人制ラグビーの3位決定戦、日本×南アフリカ戦をNHKで観た。日本は敗れたが、このあとの試合は当然、決勝戦、フィジー×イギリスに違いない。スタンドでは、決勝両国の応援団が騒いでるぞ。でも、テレビ中継はこれで終了。果たして決勝戦は、いつ、どのような方法で観ることができるのか。いまのところ皆目見当がつかない。中継以外のテレビのニュースや情報番組も決勝の模様はおろか、結果も伝えてくれはしない。ラグビーに限らず、そうなんだよな。
    いまネット(Yahoo!)で調べたら43×7でフィジーの圧勝。日本×フィジーは5×20であったぞ。改めて、日本もよくやったと感慨しきり。それとフィジーおめでとう。きっと国をあげての大騒ぎだろうなあ。フィジーの優勝を実況でみたかったなあ。
    NHKテレビでは卓球水谷の銅メダル獲得を中継している。しかし決勝戦についてはまったくわからない。そうそう、柔道もそうなんだよな。銅メダルはよくやった!!なのだが、では決勝戦はどうなのよ。チャンピオンは誰なのよ?との思いが沸き上がる。
    まあ、これは日本に限らず、どの国でも「テレビ」とはそんなものなのではないかと思うのだが、これからはぜひネットでこのあたりをカバーしてもらいたい。Yahoo!のオリンピックページで確認すると、「動画」のコーナーはあるが、「ハイライト動画」に限定されているようだ。
    こうした状態の背景には、もちろん「放映権・放映料」といった問題が根幹にあるのかと思うのだが、東京オリンピック・パラリンピックでは、ほぼリアルか、あるいは1日後でもいいい、すべてのゲームがアーカイブされ、選手名や選手年齢などで検索し、見ることができるようになっていることを期待する。
    さらに、このアーカイブをベースにして、各種のSNSが広がっていけば、スポーツを観る楽しみも大きく広がるであろう。
    東京オリンピック・パラリンピックでITはどのような広がりを示すのか。改めて期待は大きい。
    また、イベントにかかわる者として、こうしたITと「応援イベント」がどのような相乗効果を発揮していくのかも、考えていきたい。
    オリンピックは明日への期待を生み出す力を与えてくれる。
    蝉しぐれ 扇風機とテレビに 日の丸の旗
    昨日から、喉の軽い炎症を感じている。風邪の引きはじめの兆候だな、これは。うーん、この週末が山か。ここを軽く乗りければいいのだが、悪化すると、来週いっぱいは動けなくなるだろう。28日は木更津大会なので、悪化するとしても、1週間前には回復していたい。
    さて、今日はどうする。昨日はスイム1時間、スピニングバイク20分、トレッドミル15分で、やはり元気がなかった。今日は散歩とストレッチで様子をみよう。明日はスイム+バイクのATAトレーニングだが、これは明日の朝の様子しだいかなあ。
    私に夏休みは関係ないのだが、やはり周囲が夏休みとなれば、だいぶ時間の余裕ができていく。本当は絶好のトレーニングの機会であり、その気はいっぱいなのだが、とかくこの世は儘ならない。
    この夏は電子出版に挑戦する予定である。第一号の出版は「58歳トライアスロン始める記」、このブログである。乞うご期待なのである。風邪はそのための励ましと考えて、パソコンに向かおう。
    写真はNHKのニュースサイトからのクリップ。
    NHKでは、海外メディアの扱いをレポートしています。うれしい記事です。
    http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160811/k10010631621000.html

  • 沼津千本浜トライアスロン・駅伝のご報告。三走は今年もスイムが中止でした。

    沼津千本浜トライアスロン・駅伝のご報告。三走は今年もスイムが中止でした。

     今年も沼津千本浜トライアスロンはスイムが、強い水流のため、中止となってしまった。第一走者、第二走者は泳ぐことができたが、第三走者は中止。私は第三走者のため、第二走者からのタッチを受けて、いきなりバイクとなる。

     陽射しは強く、猛暑日のうだるような暑さで、風も強かった。
     バイクの往路は追い風で、ほぼ38~40キロのペースをキープ。フォーム、ペダルの回転とも、いい感じで走ることができた。逆に復路は向かい風で、ほぼ18~20キロと、ガクンとスピードが落ちる。落ちながら、どのあたりがいいのか、ギアのありどころを探るのだが、これがなかなか難しい。往路は2人しか抜かれなかったのが、復路はドンドンと抜かれていく。もがきにもがくのだが、もがけば息があがって続かない。改めて気を取り直し、息が続く限度を探す。これがフィジカルチェック、一方マインドチェックとしては、落ち着け落ち着けと語りかけ、ひたすらにペダルを回すことに集中する。フォームを意識し、背中、腰、全身を使うイメージでひたすら身を縮めて地面をみる。バイクのFINISHが見えてきたときは、本当にうれしかった。
     ランは千本浜の堤防から、公園の松林を走るコースなのだが、ともかく暑かった。とくに喉の渇きが激しく、給水ステーションごとに水を飲み、頭から水をかぶる。もうスピードなど考える余裕もなく、息が続いて足が動くフォームを探り出し、ハイホ、ハイホとリズムをとって走る。堤防のところでは、チームメイトを始めに多くの方々より「岩崎さ~ん」の声がかかる。「はいよ~」を手を振ってこたえる。
     そして最後は駅伝ならではの、チーム3人で手をとりあってのゴール。暑かったけど、心は爽快感で満たされた。
     今年初の大会。昨年11月の伊是名以来の9カ月ぶりの大会。
     感想は、やはり大会はいいなあ、ということ。
     大会だから、あの向かい風、あの暑さのなかでも何とかゴールを目指して、達成感、開放感を得ることができるのだ。大会だから、もがいているうちに何かを見つけることができるのだ。大会ならではの緊張感、お祭り的な感覚もいい。久しぶりの方々に出会い、声をかけあう「社交の楽しみ」も味わった。
     トライアスロンの楽しみは、まさに大会にあることを、改めて実感した。
     次は8月28日の木更津大会。オリンピック距離の51.5キロとなる。スイムが中止になったので、28日までには海練習に行きたいなあ。楽しみに大会に向かう心境にいる。
    猛暑日に 我が身焼かれて ひた走る
     スイムがなかったのが残念。あれほど苦手であったのが、いまは楽しみになっている。特に海で泳ぐことが楽しくなっている。やっていれば開ける世界はあるのだ。これがスポーツの大きな楽しみであると思う。
     今日は写真はレース中とレース後のチーム写真。チーム名は「れれれのおじさん」でした。

  • いよいよ今年初の沼津トライアスロン。気持ちを高めて、身体にスイッチを入れる。

    いよいよ今年初の沼津トライアスロン。気持ちを高めて、身体にスイッチを入れる。

    トライアスロンを始めてから、季節に敏感になったように感じている。陽射しの強さ、風の温度、空気の湿度といったものに敏感に反応するようになった。ひょっとして年齢のせいかもしれないが、まあ、トライアスロンのおかげと思っておこう。

    長い梅雨が明けて8月となった。一般には「梅雨が明けて本格的な夏の到来」ということになるのだが、私の身体はそうは反応しない。8月となると、秋の気配を感じるのだ。日差しは6月のそれとは違って勢いがない。夕方になれば風は涼となる。湿度が高いために暑さは厳しいが、どうも秋へと向かう「残暑」の印象がある。この季節は熱中症に注意であるのだが、梅雨前の6月のほうが、高い陽射しも、強い風も、乾燥した空気も、身体には過酷であるように思う。
    朝、ドアを開けて外気に触れたとき、全身が反応する。これは生きていることを味わう大きな楽しみだ。身体を動かすのはいいことなのだ。

    さて、そんな状態で、明後日は今年初の大会。沼津千本浜の駅伝である。この駅伝はもう5回目になるかな。気が付いたら、けっこうな経験者となっているではないか。
    この大会は3人で1チーム。それぞれの選手がスイム・バイク・ランをこなして、タイム計測のベルトを引き継いでいく。
    今年は「大会よりも身体づくり」をテーマに掲げてきたが、仕事で新たなプロジェクトがスタートしたこともあってなんとも落ちつかず、結局は練習不足で今日を迎えることになった。
    明日はATAの練習なのだが、ちょうどオリンピックの開会式。そこで今日は早めに帰宅してジムへ。まずはプルブイをつけての20分のスイム。スピニングバイクを15分。トレッドミルを10分。軽くストレッチング。最後に水風呂で体を冷やして、とてもいい気持で完了。とにもかくにも気持ちをフレッシュにして、全身にスイッチを入れることができた。
    帰宅後は、カルビ、レタス、マカロニサラダ、ほうれん草お浸し、お豆腐にキムチをトッピング、ショウガの酢漬け、ピーナッツ、。いつもは夕飯は控えめにしているが、今日は思い切り食べて、ああ満足。アルコールはやめようかと思ったが、缶ビール小を1本。
    明日はオリンピックの開会式を観ながら丁寧なストレッチングだな。バイクの手入をして、パスタでカーボローディング。13:30に吉岡さんが迎えてに来てくれて、いざ出発となる。
    ジムで汗 気持も高まり 夕涼み
    皆さん、沼津の報告をお楽しみに。練習不足での不安はいっぱいだが、まずは、緊張を維持して前向きにならねば怪我のもとにもなる。やってやろうじゃあないか。
    おお、気分が高まってきた。(笑)
    いま、ニュースが蓮舫を映している。「富士山から飛び降りる覚悟」だと。小池をもじったところでもう限界を露呈ではないか。なんでそんなことを口走るのか。わからないなあ。オリジナルな自分の言葉をさがせよ。自分の基準を示せよ。いたって戦闘的な気分でテレビをみつつブログに向かった。
    写真は我が家のベランダから見た空。空が語るや秋近し。

  • 前回は映画を題材にしたが、今回は文章編。

    前回は映画を題材にしたが、今回は文章編。

     スポーツを魅力的に描いたドキュメントがないなあ。

    実はそう思っていたことが、このブログを書く意欲の源泉になっている。なければ俺が書こうじゃあないか。というわけである。
    スポーツが人気を集める中で、いくつのもスポーツドキュメントが生まれてくるのは自然のなりゆきである。しかし、トップアスリートや大勝負の試合をレポートするドキュメントはあるのだが、普通の人間にとってのスポーツの感覚を描いたものが見当たらない。また、トップアスリートを描いたものも、多くはあまりに安っぽい文学的な思い入れが強く、「スポーツヒーローの講談」に陥り、読むに堪えないのだ。私の勝手趣味だが、沢木耕太郎も山際淳司も苦手。そんなに意気込むなよ、と思う。
    よって、普通の人間の体験的なドキュメント、スポーツヒーロー講談とは別世界の、静かに共感を得るようなドキュメントを書いてみようと思った。
    その思いが、的を得ていたか、あるいは意図がしっかり形となっているか、すこぶる心もとないのだが、このブログを通して知り合った方、励ましをいただいた方がいる。私としてはそうした声に力を得て、今日も書いている、というわけだが、最近、これぞ我が意を得たりという文章に出会った。
    それはこんな文章である。
    「運動のあとのシャワーの味には、人生で一等必要なものが含まれている。どんな権力を握っても、どんな放蕩を重ねても、このシャワーの味を知らない人は、人間の生きるよろこびを本当に知ったとはいえないであろう。」
    「一等必要」の表現、「どんな放蕩を重ねても」の例えがいいなあ。ここが好き。楽しい、気持ちよいではなく「生きるよろこび」と締めるところがいいなあ。いま、こう書き写しても、実に共感しきり。ああ、こうしたことを書きたかったんだよ、の思いがしきり。ここには人生の楽しみを共に祝う感覚がある。しかもこの楽しみは気晴らしではなく、生きていくことの力につながっている。
    さて、この書き手は誰か。三島由紀夫なんだなあ、これが。
    三島由紀夫の「実感的スポーツ論」であり中公文庫の「荒野より」に収められている。ぜひ一読をお勧めする。
    かといって、私は小説家三島由紀夫のフアンではない。作品も「仮面の告白」「金閣寺」程度ぐらいしか読んでいない。実は学生時代にもっとも熱中したのが大江健三郎なのだが、大江も「万延元年のフットボール」以降は、しっかりした気持ちで読んでいない。
    それはそれとして、この本を読むと、表現の豊かさに心奪われる。それは魅惑される感覚ではなく、「そうそう、そのとおり」と共感を促し、心のふたを次々と空けていくのだ。小説家というのはさすがだなあ、と通りいっぺんの感想となる。
    夏来たり この日差しなのかと 心騒ぐ
    私も三島に習い、スポーツの楽しみを平易な言葉として伝えていきたいと思う。この論の三島はとても素直で、実に好ましい。
    今回も、こんなことを思って書いています、というテーマでした。写真は文庫のカバー。三島も今の私よりはるかに若く自決したんだなあ。いい顔しているよ。

  • ちょっと中休みの話題です。こんなことを考えながら書いています。

    ちょっと中休みの話題です。こんなことを考えながら書いています。

    このブログはトライアスロンをテーマとしており、いたって能力のないおっさんのトライアスロン挑戦をとおして、同年輩のトライアスリートに、多少なりとも実用として役に立つ内容の提供を旨としている。能力の高いスペシャリストの指導者の言が役にたつのはもちろんであり、多くの教則本はそのようにして出来上がっているのだが、能力のない同輩の悪戦苦闘の報告も、それはそれとして、あるいはそれだからこそ、役にたつこともあるのではないかと願っている。
    ブログの内容としては、練習なりレースなり、我が体験の分析、思考となる。この分析、思考によって、続けていく力であったり、工夫の持ち方などを見つけていきたいと思っている。これは考えることによって、行動が促進されるという考え方に立っている。
    いきなりだが、ジャンリュックゴダールという映画監督がいた。過去形で言ってはいけないかな。ヌーベルバークの旗手として日本でも多くのフアンを得たが、私は趣味にあわなかった。基本的なところが違うのだと思う。ゴダールというのは映画作家として大した作家ではなく、彼が思わずやったことが時代に合った、あるいは時代がもてはやした。彼もそれを評価と錯覚した。歴史のなかではそうしたことは往々にあると思う、というのが私の見解だ。
    それはそれとして、ゴダールの映画でも忘れられないシーンがある。映画は「女と男のいる舗道」。これは映画そのものの面白さではない。映画で語られる物語のおもしろさだ。映画のなかで主演のアンナカリーナに哲学者が語りかける。ネットで調べたらその時の台詞がでてくる。驚きだなあ。引用しよう。Nはアンナカリーナ演じる主人公のナナ。Pは哲学者。
    N: なぜ読書するの?
    P: 仕事さ。
    N: 変ね。何言ってんのかしら。突然こうなるの。何か言おうと言う前によく考えているうちに、いざとなるともう何も言えなくなるの。
    P: そんなものさ。「三銃士」は読んだかね?
    N: 映画は見たけど、なぜ?
    P: つまり…ポルトスという人物が…、これは「二十年後」の話なのだが、太った大男が出てくるだろ。彼は一度も考えたことがない。ある時、地下に爆薬を仕掛けることになった。そして導火線に火をつけ、逃げた。その時、突然、考えた。何を考えたか? なぜ右足と左足が交互に前に出るのかと。そう考えた途端に、急に足が動かなくなった。爆発が起こり、地下が崩れた。彼は強い肩で必死に支えたが、1日か2日後には押しつぶされて死んでしまう。考えたために死ぬんだ。
    N: 私になぜ、そんな話を?
    P: ただ話をするためだよ。
    N: でも、なぜ話をするの? 何も言わずに生きるべきよ。話しても無意味だわ。
    P: 本当にそうかね?
    N: 分からない。
    P: 人は話さないで生きられるだろうか。
    N: そうできたらいいのに。

    ポイントは「考えると足が動かない」「思考は行動を阻害する」ということ。あるいは「何も言わずに生きるべき」「そうできたらいいのに」ということ。
    でも人は言葉なくして生きていくことはできない。
    言葉とすることにより、走れなくなっても、言葉としなくては歩けない。この考えが私にはしっくりする。よって、このブログでは、言葉を紡ぐことで、歩く力を得ている。
    長梅雨で 走る時間が 定まらぬ
    今日の話しは、私はこんな思いでこのブログを書いているということ。書いている思いを、改めて伝えてみたくなった。
    画像は「男と女のいる舗道」のポスター。原罪はvivre sa vie(自分の人生を生きる)。なんでこんな邦題をつけたのだろう。

  • この3連休の過ごし方。軽い熱中症になったかな?

    この3連休の過ごし方。軽い熱中症になったかな?

    7月16日土曜日
    左膝を痛めてしまった。より正確にいえば、左膝の痛みがひどくなった。いつから始まったのか、忘れてしまったのだが、屈伸をすると左膝に痛みを感じていた。しかし、この痛みは屈伸しなければ感じず、スイム、バイク、ランにも、まったく影響を及ぼさなかった。気になるし不愉快ではあったが、特に積極的に治療もせず、放置しておくままであった。振り返るととそうした自分の気分が不思議だ。放置したままでおけば、自然と治っていくと思っていたのだろうか。そんなことはない。しかし治療に励んだわけでもない。何もしていない。そうだ。エアロビクスの折に痛みを感じたのだが、だからといって何かをしたわけではない。
    それが、この数日前から屈伸の際の痛みが増し、さて、どうしたもんかと思い始めている。屈伸すると痛みは鋭さを増し、今日のバイクトレーニングでは、痛みとまではいかずとも、違和感を覚えることになった。8月7日は今年の初レース、沼津千本浜トライアスロンだ。どうしたものかと思いながら、サロンパスをプシュー。これで何とかなれば世話はないよなあ。
    こんな状態でATAのトレーニングでスイム+バイク・ランのデュアスロン。まあ、無事終了だけど、結構疲れたな。家に帰ってからは、洗濯掃除を黙々と行って食事。昼寝もしたけど回復せず、8時過ぎには床に着いた。
    7月17日日曜日
    今朝目覚めたのは7時。ほぼ11時間、トイレにも行かずひたすら眠りつづけた。そして今日は。日曜日はエアロビクスに行く予定であったが、結局は何もせず。
    朝食の後に横になって眠る。昼食の後も、横になって眠る。1年に何回か、ただ眠るだけの日を過ごすように自覚している。横になって本も読むが、難しいものは避ける。脳の活動もできるだけ抑える。ともかく休む。この一日を過ごした翌日は、実に活力がみなぎる。これもアクティブレスト。でも疲れている。スポーツドリンクが全身に染みていく感覚がわかる。
    7月18日月曜日
    目覚めたのは7時。スカッとした目覚めを期待していたのだが、いまいちで、全身に気怠さが残っている。そこで身体にたずねてみる。何がしたい? プールか? ランか? どうも返事がはかばかしくない。そこでまず部屋の掃除で体を動かしてみる。スイッチははいるか? どうも元気が出ない。結局午前中はだらだらと家の片づけをしながら、「ひょっとしたら軽い熱中症なのではないか」の疑問が沸き上がる。ポイントは下痢である。ちょうどこんな記事を読んでいた。下痢は熱中症の症状であるという。
    https://medley.life/news/item/5786ffd80b7ea01b008b7439
    大変な下痢ではないが、頻繁にトイレに行き、しかも下痢はほとんど水状態。
    プールもランもあきらめて、昼食後に45分のストレッチ。これはまあ気持ちよかったので一安心。
    16時からの有楽町での打ち合わせに出かけて、帰宅は21時。
    今日は梅雨明けとのこと。確かに陽射しは明らかに昨日とは違って、街を真夏の光景に染め上げる。湿度の違いか、土曜日よりも過ごしやすい。やはり軽い熱中症であったのか、いずれにしても昨日は休養にあてたのは正解であったかと勝手に納得。

    夏来たり さあどうしよう トライアスロン

    この3連休は充実したトレーニングで8月の大会に向けた基盤を作る予定であったが、こんな具合で、まだどうにも力がでない。でも何より大切なのは、自分の身体の様子に耳を傾け、対話をすること。これは生活管理であるとともに、トレーニングの管理でもあり、敏感に耳を傾ける力がついていることを喜ぼう。このライフスタイルはこれまでのトライアスロンで培った資産だと思っている。

    写真は梅雨明けの有楽町。真夏の日差し。体調は不十分だが、気分はけっこう上々だ。

  • 吉岡塾。久々のロングライドで113キロ。充実した練習になりました。

    吉岡塾。久々のロングライドで113キロ。充実した練習になりました。

    思い起こすと、けっこう吉岡塾に参加していたのは、もう去年の夏前後。伊是名トライアスロンでは70キロを走ったのだが、それ以降、落車事故とリハビリテーションなどもあったりして、ロングライドに挑戦していなかった。そろそろ私のシーズンインが近づいているので、吉岡塾長の企画に一も二もなく手をあげた。あげたものの、随分とサボってしまったので、不安もあったが、今回生徒は私一人の参加となって、結局は私のレベルに合わせていただくことになった。吉岡さん感謝です。
    今朝は7時30分に家をでて、自動販売機で飲料を買い、集合場所の江戸川沿いのポニーへ。ここまでで約5キロ。8時にスタートして関宿を目指す。時速25キロのイーブンペースで、これなら私でもついていける。
    天候は晴れ。青空ではあるが、梅雨時だけに雲も多く、肌を刺すような陽射しではない。風も微風で、絶好のロングバイク日和であったと思う。関宿に行くまでに2回の休憩。関宿では15分程度の休憩で復路となる。関宿の時点で約60キロ。ペースとしてはついていけるもののかなりの消耗。復路になると日差しも高くなり、消耗も増していくが、ここは黙って25キロペースを維持。この間、ハンドルを握る位置をあちこちと変えて、姿勢の変化を試してみる。
    今日のロングライドのテーマはフォーミング。久しぶりなので、ともかくバイクに慣れることを第一に黙ってペダルを回す。特に意識したのが膝の抜け。膝を開かないように、スッと上げる。第一にそこを意識して、あとはお腹の力を抜いて躍動感を意識する。基本的にレベルが低いので、たいしたことではないのだが、それでも距離が伸びれば身体がバイクに馴染んでいく。
    復路は一か所休憩をとって85キロ地点のレストランへ。かなりばてていたのでちょうどいいタイミングであった。レストランはゴルフクラブのクラブハウスのレストランとのこと。カレーがたっぷりのボリュームで完食。ドリンクフリーでカルピスソーダを3杯。
    そこでの会話。
    私としては月に1回はこうしたロングライドをしたいところなのだが、吉岡塾長曰く、月間500キロを維持するとかなり力がつくという。月間500キロといえば、最低でも毎週100キロとなる。この練習時間をとるのは容易ではない。日常生活のありかたそのものを含めたコントロールが必要になるだろう。
    そういえば南行徳の仲間からも500キロオーバーといった報告を耳にした。いやあ、頑張っているんだなあとただただ感心。
    食事を終えたあとは、楽に行こうということで、時速を22キロ~23キロ程度にダウン。しかし、日が高くなり、気温もあがって消耗が激しい。足に痛みも発生し、ハンドルを持つ手も痛くなる。1回休憩を入れて、2時半ぐらいにスタートのポニーへ。吉岡さんには最後にギアの調整までお願いしてしまった。吉岡さんに言わせると「これは乗りながら調整が必要なところ」だそうだが、私にそれができるはずもない。感謝です。
    ここで分かれて帰宅は15時113キロ。激しい消耗のなか、麦茶をがぶ飲みしてシャワー、ソファーに崩れ落ちるようにして昼寝を1時間。そこで事件が起こった。私にとっては大事件だったのだ。
    昼寝から目覚め、足を冷やしたく、冷蔵庫に保冷剤を取りに行くべく、起き上がろうと足をついたら、足の全体が、付け根、太もも、ふくらはぎ、足の甲が連動して大痙攣。とてつもない痛みで身動きも取れない。激しい痛みをこらえつつ、なんとか横になった姿勢にもどって身体を落ち着かせ、ともかくマッサージ。ユックリユックリのマッサージが1時間にも及んだ。そして恐る恐る時間をかけて起き上がり、保冷剤を手に入れて両足を冷やす。ああ、快感。なんとか歩けるまでに回復した。
    初夏来たり ロングライドを 走り抜け
    バイクに慣れてフォーミングという目的からして、とてもいい練習となった。そして思いのほかのダメージであった。この年齢でこんなになって両足を痙攣するというのは、まあ、いい経験であると思う。しかし、今晩が怖い。きっと両足がつるんじゃないかなあ。どこかに宮内さんからもらった防止の薬があったなあ。探してみよう。
    写真は江戸川の光景。久しぶりの関宿であったが、江戸川沿いの整備が進んでいて驚いた。娘がニューヨークではビルの老朽化が激しく、手もつけていないのでひどい状況と言っていたなあ。改めて、この数年で、こうした整備を続けてきた日本はたいしたものだと思った。

  • 今回はエアロビクス体験報告。けっこうはまります。お勧めです。

    今回はエアロビクス体験報告。けっこうはまります。お勧めです。

    エアロビクスについては、30歳台の折、ジムに通っていてちょいと体験したことがあった。シャツを絞るような汗をかき、快感だった。私の年齢ではなつかしの「ディスコ」となるのだが、音楽に合わせて身体を動かすのは好きだ。とても「ダンスが好き」とまでは書けないが、熱烈ロックフアン、ブルースフアンとしては、音楽を聴けば自然と身体が動いてくるのは当たり前ではないか。
    さて、久方のエアロビクスである。まず、なぜエアロビクスであるのかをご説明する。
    これは当ブログでも何回も書いているが、年齢と共に失われているのが「全身の躍動感」であることを痛感している。躍動感とは、リズムにのって全身がはじけていくような感覚だ。これを「取り戻す」ことはできないが、かって私ももっていた躍動感の記憶を呼び覚ましたくなった。エアロビクスはきっといまの私にとって、必要なトライアスロンのトレーニングであると思ったのだ。スイム、バイク、ランの練習以前に、全身の躍動をトレーニングしなくてはならない。これは身体づくりの根幹であるはずだ。
    そこで思いきってジムのクラスに飛び込んだ。クラス名は「ベーシックエアロⅠ」。まあ、タイトルからして初心者向け。見たところ参加者の年齢も高く、気後れすることはなかった。女子は6割男子4割。平均年齢50歳ぐらいかなあ。最初にインストラクターが「初参加の人いますか」と声をかけ、手を挙げたのは私一人。
    それで実際にやってみると、さてどうか。クラスの時間は45分。中で2回の休み(水分補給タイム)があったので3部構成といったところか。
    まず第一に感じたのは「キビキビとできない」ということ。どうもスローモーで一拍遅れた感覚になる。しっかりとしてた動きではなく、なんとはなしの動きになってしまう。と同時に思ったことは、なるほど全身運動であるということ。よく考えられた3部構成で、まずは身体を温め、肩甲骨と下半身のストレッチングをし、リズムで体に刺激を与えて、最後はダンスのような一連の動きとなる。
    続けていって感じたことは、「踏ん張りがきかずふらふらする」。きっと下半身の筋力やバランス能力が衰えているためと思う。そしてそして、痛めている左ひざが痛んでくる。このひざの痛みは屈伸をすると感じるが、走っていても、バイクでも感じることはない。それが痛みを感じる。けっこうきついのだ。
    一拍遅れてふらふらとする。どうにも情けないのだが、これが実感。動きについていくのは、いくつか迷ったけれど、恐らく次の回には追いかけることができそうな実感。これは無理とは思わなかった。
    ということで、要はけっこうはっきりとした手ごたえを得ることができたのだ。少し追いかけてみたいと思っている。あるいはトライアスロンの練習として、エアロビクスはかなりお勧めではないかと改めて感じた次第なのだ。スイム、バイク、ランの単一種目であれば、そうは思わないかもしれない。しかしこの3種をこなすうえで、基本となる「全身の感覚」は有効と思う。ちょっとスイッチが入った感覚が全身を貫いていく。
    プールから 眺める空は 梅雨模様

    今日は走りたかったけど、プールへ。天気予報では、これから雨が激しくなるとか。
    今回も写真はなし。

  • 2週にまたがっての練習報告。エアロビクスを体験。結構です。

    2週にまたがっての練習報告。エアロビクスを体験。結構です。

    ちょっとご無沙汰ぎみです。このところ書いてもアップできない状態が続いていました。あれ、こんなこと前に書いたよなあ。いったい何を書きたかったのだ。など、書いている途中、或いは書き終えたあと、アップの前に立ち止まってしまう。そんなことがあって、今回は2週またがっての報告。
    この土曜日(実は先週土曜日)の練習はスイム+ラン。スイムでは200メートルを3本がメインプログラムであったが、とても気持ちよく泳ぐことができた。このところ自主練ではフォーミングをメインとしているが、多少の成果はでてきたか。
    ポイントはイメージとして、スケートをするように泳ぐ感覚。スケーティングでエッジに体重を乗せて伸びていく感覚だ。これまでは「自転車の車輪を回すように」がポイントであったが、その自転車回転の延長上でスケートをするようなイメージをかぶせていく。細かくは、しっかりとローリングをして肩甲骨を動かすこと。自転車の車輪をまわすようにしっかりとローリングをして肩甲骨を回すということ。そうすると、これまでより前のめりな感覚が自然と得られるようになる。肩甲骨を回すというのが、これまでなかなか自分の動作としてイメージできなかったのだが、いまは肩を前に出して耳につけるというイメージをもっている。肩を前にして手を伸ばしながら崖を落ちていく感覚だ。
    ちょっといい感じがしているので、この方向でいろいろと試してみよう。
    次にランはインターバルトレーニングで1キロを3本。本当は一定ペースでなくてはならないが、1本目は5分40秒、2本目は頑張って5分5秒、3本目は5分30秒であった。実は1本目の目標は6分。それが早かったために、5分でいってみるかとなったのだが、5秒オーバー。最後はフォームを意識したスムーズな走りを求めた結果の5分30秒。
    なんとキロ5分で走ることができたこと。これはうれしい発見となった。当初はキロ7分であったことを考えれば、大いに進歩しているではないか。だが、キロ5分のスピードでは1キロ以上は走れない。しかし5分30であれば、2キロまではいけそうだ。10キロとなるとどうかなあ。ということで、今年の秋以降は10キロレースをターゲットに、タイムを意識したレースに臨んでみたいと思っている。
    このところ十分な練習もできてはいなかったが、続けていればこうした手ごたえはあるものなのだ。
    以下、今年度の身体づくりの意義込みを語っているのだが、これは何回も書いているなあと、自分ながら辟易して取りやめ。
    そして、一週間後の土曜日である昨日の練習はスイム+デュアルスロン。今年初の真夏日でデュアルスロンが大変で全身の水分を搾り取ったような状態に。でも気持ちはいい。適度にやりきった感もあって、練習後の水風呂の気持ちいいこと。これはトライアスロンを体験するようになって得た醍醐味だな。
    そして今日はジムでエアロビクスのクラス体験。ベーシックエアロⅠというタイトルなので初心者クラスなのだが、いやあ全身汗をかいた。想像以上にいいトレーニングであることを実感。この詳しい報告は次回に。
    梅雨の日は 優しい光に 包まれて
    このところ2~3キロだけど、けっこう走っている。梅雨の日に走る楽しみってあることに目覚めた。やわらかい日差しと蒸し暑い陽気、時折吹く風など、この季節がいとおしい。トライアストンは自然を感じるスポーツだ。
    今回も写真はなし。