投稿者: iwasakihiroshi

  • 白戸代表の「座学」で「納得」できたこと

    8月11日火曜日は「座学」の日。アスロニアで19:30~20:30、今回の講師はアスロニア代表取締の白戸太朗さん。
    テーマは「トライアスロンを始める前に」で序論、するべき準備(心理的、身体的、物理的、社会的、生活の習慣)、トレーニング(練習計画を立ててみる、練習日記をつける、一番の近道は基本のマスター!)の3部構成。7月22日のスイムのレッスンから始めてほぼ20日。まったくの「始める前」ではなく、ささやかながらも入口での体験を経て、自分なりの印象や理解をもったところで話をうかがうタイミングがよかった。自分なりの気持ちの整理ができたように思う。
    参加者は4名と少なかったが、そのぶん緊密な雰囲気で、これから進めていくうえで参考となり、あるいは納得を得るところが多かった。
    私自身の講義内容の確認と、当日来られなかった方々へのご参考に、まずは講義のなかからの私なりのピックアップ。
    ・やることはたくさんある。でもスタートラインに立っていることに意味がある。始めることに振り切れた時点で3分の1はOK。
    ・始めると生活を変えなくてはいけない、新しい時間、エネルギーをつくらなくてはならない。これが続いてくると折れることがある。阻害要因はたくさんある。最初に思った気持ちが大切。それをしっかり書きとめて、折れそうになったら見る。
    ・職場や家庭などでストレスをもたない、無理をしない。何ヶ月、何年のスパンで考える。
    ・日々の生活は練習のできる環境なのか、ちょっと意識する。時間をコーディネートする、酒、食生活を考える。
    ・週に1日は完全休養にしようというのもいい。それが週に2日でもいい。
    ・練習日記、体調日記をつける。1分、2分ですぐに書けることが長続きの秘訣。いつも使っている手帳にちょっと書きとめるだけでよい。自分の習慣や進化などがわかっていくる。
    ・冬を乗り切る、1年間は続ける、続くための環境づくり、計画づくり。
    ・3ヶ月でようやくトレーニングのための身体ができてくる。それまでは身体づくりの段階なので、焦らずにやる。たとえばスイムなら、うまく泳げないのは当たり前で、本当の泳ぐレッスンは身体ができてから。
    ・基本のマスター。これがすべて。時間はかかる。そのために考える習慣をもつ。
    私が一番納得できたところは「時間も手間もかかる」ということだ。だからといってそれは苦しいことではなく、むしろ無理のない生活管理、生活習慣を身に着けることであり、それがこのスポーツの良さであって、私が老後のために始めた動機の一つでもあるが、そのことがベースとなった講義であることに安心を覚えた
    また、参考になったのは「3ヶ月、1年」という時間のスパン。3ヶ月で身体が変わり、1年で大会に出る準備を整えるというのは、今後に向かううえでの分かりやすいイメージであり、いまの自分の状況からしても妥当なものと思えた。
    さらに、このスクールの代表である白戸さんの発言に違和感をもつところなく、自然に受け止められたことは、このスクールへの信頼ともなった。
    改めて、「自分自身との対話」を基本ポリシーとしてこのスクールで学ぶことに納得を得た、始めて良かったと思う。
    帰り道 夜風にふかれ 独り言
    改めて 自問自答の 夏の宵
    このところ疲れぎみであったが、新たな緊張感をもった。丁寧に日々を過ごし、トレーニングを続けていきたいと思う。その習慣、暮らしのリズムを身につけたい。

  • 意気込んだ、にしては、3回目のバイク

    8月9日日曜日、3回目のバイク。場所はいつもの大井埠頭。だいぶ要領もわかり、8時過ぎに家を出て、アスロニアの仲間を待つ。「もう仲間」の感覚というのが、ちょっと恥ずかしくもあり、偉そうでもあり、微妙な居心地ではある。だいいち皆さん私よりはるかに若いしね。
    実はこの3回目は、ひそかに心期するところがあった。まったくコテンパンの1回目、なんとかつかめた2回目。それで、3回目となれば、俺の股を痛めるバイクに向かっても、「ようし、イタリア娘を股に挟んでやろうじゃねいか!」といった戦闘精神いっぱいで臨んだんだよね、実のところ。
    アスロニアの仲間は2つのグループ、ひとつは上のクラス、今ひとつは初心者に分かれ、私は初心者に参加。いつものように一番後ろで走っていくと、結構余裕。ちょうどそのとき、先に出発した上のクラスが早くも1周を終え、こちらを追い抜いて先に進む。この日の私はともかく戦闘精神旺盛なため、思わず初心者クラスを離れて、追い抜く上のクラスを追いかける。でもなあ、背中は見えるが追いつかない。1周目はまだしも、2周目は完全に取り残されて、ああ一人道。
    20キロを走り、公園で初心者グループを待つことしばし。伴走している鈴木さんに出会い、初心者グループに合流して一番後についたんだけど、最後にはこちらも追いつけなかった。淋しい~っ。もっとも初心者グループとここでは私が適当に名づけてはいるが、それは遠藤さんとの会話から私が勝手感じたことであり、見たところは20代後半の肉体たくましく精悍な若者5~6名で、いやあ、はなからかないませんや。
    といったことで、3回目はやや意気阻喪。鈴木さんから「だいぶバイクになれてきましたね」のひとことが唯一の慰め。「はい、そうですね」と愛想よく応えるも気持ちは沈みがちな8月9日でした。
    30キロでバイクを終え、同じ場所でのランのトレーニング。すると、なんか足が変なのよね。フアフアと空振りしているような感覚で、きっとバイクのペダルの感覚を引きずっているんだろうなあ。暑くて疲れてランも10分で終了。
    意気込んで 我見失い 汗が眼に
    熱風が ささやくように 落ち着けよ
    ということで、当初の意気込みはどこへやら、イタリア娘に金玉握られて退散といったところかな。まあ、いい薬でした。次回はマイペースで40キロを目標に、そのタイムを見てみよう。そこからスタートしてみよう。

  • バイクに慣れていくということは 二回目の体験

    8月2日日曜日は第二回。場所は大井埠頭でアスロニアの方々と一緒、というより、考えてみると、アスロニアの一メンバーととしての参加となるか。今回は初めから皆さんと出発。また、前回は初ということで、運動靴を履いていたが、今回は専用シューズで臨んだ。また、股ずれを考慮し、前回はウエアの下にパンツをはいたが、今回はじか。
    なお、股痛についてもネットでいろいろと見てみたが、参考になったのは「これは痛いものなのだ。競輪の職業病でもある」といった内容。こんなに痛いのか、と思って乗るのと、このぐらいは痛いものなのだ、と思ってのるのとではまったく違う。要は気の問題という以上に、メンタルのトレーニングであると思う。痛いというと、「そのうち慣れますよ」といわれ、それは間違いないのだが、「慣れる」というなかには、慣れて痛くなくなるのと、痛みそのものを慣れていくことの双方があるのではないか。これは今後確かめていく課題。
    今回はアスロニアの鈴木さんに加え、遠藤さんにご一緒いただき、横からギアの指示をいただく。平地では「右を一段重く、はい、ではもう一段重く」、下り坂では「左をギュッと握って、あとは右で軽くして」といった具合で、これが実に適確。痒いところに手が届くとはこのことか。名人だね。手ごたえがはっきりとわかる。
    靴の効果もあり、股への気構えもあり、第二回は進歩した感があった。遠藤さんからは「前回は鈴木さんが心配していたけど、いいじゃないですか」。鈴木さんからは「足が回るようになりましたね。全然よくなっています」とお褒めをいただき、ノンストップで30キロ。達成感を得ることができた。鈴木さん、遠藤さん、ありがとう。感謝します。
    第二回で感じたのは、自分の身体がバイクと繋がっている感覚。鈴木さんからは、「少しかかとを下げた感じでペダルを踏むようにするといい」とのアドバイスがあったが、なるほど、こうするとペダルを漕ぐ感じから、ペダルを回す~
    車輪を回す感覚になる。それが機械との一体感を生み出す。
    遠藤さんは「自転車というと簡単に考える人もいるけど、奥深いですよ」とおっしゃったが、そうだろうな。実にテク
    ニカルな乗り物であることがよくわかる。この機械と肉体との会話が魅力の一つなのかもしれない。
    汗が散る 風を知るかな 陽を受けて
    バイク乗り わが身につなぐ イタリアから
    「サスペンションがないから、両手と両膝がサスペンションになるんですよ」と遠藤さん。とてもすばらしいアドバイスと思う。初心者がイメージをつくるうえで実にイマジネイティブである。おもしろいなあ。ヨーロッパは馬車の歴史があり、マクラーレンのようにとても高いサスペンション技術と文化をもっている。それがこうした「人がサスペンションとなることを前提とした」乗り物を創るんだ。それが、いま、私の肉体につながっているんだ。そんなところがこの乗り物、スポーツの面白さではないか。あとは、それが好きになるかどうかだね。

  • バイク こんなに股が痛いとは!

    バイクに初めて乗ったのは7月26日日曜日、次が8月2日日曜で、今日の9日日曜日が3回目。これはアスロニアのお店関係の方々の集まりで、毎週日曜の8時半ぐらいに大井埠頭に集合して1周10キロのコースを巡回する。
    まずは7月26日。バイクを買ったときにアスロニアの鈴木さんに日曜日のことは聞いていた。私の自宅は大井町なので、大井埠頭はいたって近い。これも事前にネットで調べると、例えばこんな案内が出ている。こういうときにホントにネットは便利だと思う。
    大井埠頭は毎週日曜日になると、多くの人が自転車の練習をしています。ローディーだけでなく、トライアスロンの人もたくさん練習しています。
    このあたりは倉庫、流通基地などが多く、平日や土曜日はトラックが多く、走れたものではないようです。日曜日は、車も少なく、交差点を渡らないようなコースができているので、走りやすいです。たまに、倉庫への車の出入りがあるので注意。
    コースは、上の地図にあるように、みなとが丘埠頭公園を起点とした、1周約10キロの周回コースとなっています。
    公園から北上し、高架のわき道に入り、180度曲がって同じ道を南下します。公園を通りすぎて、左折。道なりに右折、右折と進んでいくと、城南島に渡る橋を左折します。このとき、道の中央分離帯側によるとよいですが、車には注意。橋の坂を下ったところで、180度曲がって同じ道を戻り、左折します。また、高架のわき道にはいり、つきあたりで右折です。直線をしばらくいって、高架をくぐってすぐ右折すると、公園のところへ戻って来ます。
    全体的に平地のコースで、坂は城南島に渡る橋だけです。
    みなとが丘埠頭公園には、トイレとジュースの自動販売機はありますが、周りに食べ物やはないです。
    http://www2.plala.or.jp/spring/passo/course/ooi.html
    25日の土曜日にクルマで行ってみる。なるほど、なるほど。場所の様子はわかりました。そして26日の朝は早めに8時到着。アスロニアの遠藤さんが「こんなにいるのかとビックリするくらい」といっていたが、独特のウエアに身を包んだロードレーサーが、どんどんと増えていく。大学の名前のついたユニフォームのグループがシューッと走りぬけていく。
    アスロニアの方々の到着を待っていたが、「より、試しにいってみるか」とその気になり、乗り出してなんとかコースを1周。「ともかく股が痛い」のに驚き、参った。みなとが丘埠頭公園で一休みしていると、アスロニアの方々に出会い、鈴木さんに見つけていただいた。「ウエアを買ったときにアスロニアのユニフォームを選んでよかった」。
    2週目は皆さんについていくのだが、これが追いつけない。遅れるばかり。それを鈴木さんが私の前につけて引っ張ってくれる。スキーと同じで、上手い人の後につくと、なんとなく様子がわかる。大いに助かります。でも股が痛い。よく自転車に乗るとお尻が痛いという話を聞いていたが、より確かに言えば、サドルがあたる股の部分ですね。ここが打撲のように痛みを増し、擦れてひりひり。「みんなよく走っているなあ。痛くないのか。それとも俺だけこんなに痛いのか」、そんなわけはないが、思わず被害妄想、悲劇の主人公。
    鈴木さんの確かなリードでようやく2週目を終えてギブアップ。鈴木さんからは「もう1周いきますか」と問われるも「いや、今日はここまでにしておきます」と逃げるように脱落。苦いバイクデビューとなった。
    流れてく 焼け付く路面 また悲鳴
    もう無理だ 股の痛みに 刺す陽射し
    暑いし痛いし疲れたし。話には聞いていたロードレーサーの爽快感を味わう心境ではなかった。
    家に帰り、プールに行き、シャワーを浴びると擦れた股が水にしみた。
    さて、どうなる。心は重い。

  • ランのレッスンが始まる(その2)

    トレーニングの場所は歩いて10分ほどの江戸川公園。本日のレッスンのテーマは「上半身との連動」。着いたら軽い準備運動から、10分のジョギング。サンダルでやりましたよ。他にないもの。
    「アベベは裸足でマラソンを走ったぞ。マケドニアの将兵はサンダルでインドまで行ったんだぞ」なんてフレーズが頭を巡る。まったく関係はないけど、人間何か心の頼りが欲しいんだよね。
    今日のレッスンのポイントは、肩甲骨を大きく動かし、手の動きに即して腰をリズミカルに動かす姿勢を保つというもの。実はこのことはマラソンの入門書でも読んでいたので、知識としては知っていたが、実際に教わるのは格別。特にそのためのトレーニング方法から入るので、体を動かす感覚がよくつかめる。ここがとても大切。練習方法を学ぶことはコーチングの最も大きな魅力の一つと思う。
    一歩一歩坂を上がる、リズミカルに手を振りながら身体を左右にひねるジャンプをするなど、手をリズミカルに振りながら肩を動かし腰をひねるという感覚。やはり教わるものです。大切なのは姿勢とリズム。これはスイムもバイクも同じなんだね。
    平野コーチから、「普段から走っていますか?」「はい、土日に3キロから5キロぐらい」「ポーズは力が抜けていていいですよ」とお褒めの言葉。「ヨシ!」。励みになります。ありがとうございます。
    最後にまた10分のジョギング。いつも走るときははじめの1キロがしんどい。3キロを過ぎるとスコーンと楽になる。今日も最後のジョギングは足が楽に動き、息継ぎも自然のペースが出来ていた。
    歩いてTIPNESSに帰り、スイム。内容は「持久トレーニング」。息が切れてとてもついていけない。そこで私は個人メニューに。この点は本当によく見ていただけます。ポイントはやはりキックで「けのび」で10メートルまで行こう。次にビート板キック。この二つのメニューで体が伸びて前に進む感触を得たのが今日の大収穫。初めてですよ。ホントに嬉しいよ。個人メニューになって平野コーチに見ていただいたのも効を奏したと思う。自分でも手ごたえを得て、コーチからも「いまのはできていましたよ」と言われると、確かな自信となる。
    やはり肩なんだな。肩の力が抜けると前に進む。で、肩の力を抜くには正しい姿勢、まっすぐに浮くことが必要。まっすぐ浮かないと何とか矯正しようと力が入る、力は肩に入る。足が沈む。キックは下に蹴るから進まない。まずまっすぐに浮いて、そこからおもむろに肩の力を「ホッ」と抜く余裕。こんな感じかしら。
    でも、長く泳げない。バテバテで息が切れる。この件についてネットで調べると、まず息継ぎの問題という。これは泳ぐ時間で解決するしかないのかな。力を抜いてというが、力の抜き方が分からない。とくに足は流す程度といっても、私の場合、足に意識をもって集中しないとリズムがとれない。キックを流して足が沈む感じがすると、手のリズムがとれなく肩に力が入る。手と足の同調リズムが混乱していく。
    「持久トレーニング」だけあって、皆さんよく泳ぐんだよね、これが。どうしてあんなに泳げるのか。驚くよ。大切なのは疲れない方法というのを知っているんだね。
    以下、私の考え。
    先週、ランではじめて10キロを走ってみた。時間はなんと1時間20分のスローペース。いや、特にゆっくりしたのではなく、これがマイペース。2キロを過ぎるあたりでペースができて、苦しまずに走ることができた。息もきれない。まだ少しは走れるくらいの余力もあった。8キロあたりで少しスピードをあげる(歩幅を少し広げる)こともできた。おそらくランについては、疲れない方法を知っているのだと思う。だから平野コーチから、「ポーズは力が入っていなくていいい」と言っていただいたのかと思う。
    きっと同じことがスイムでもいえるわけで、姿勢を正しく、肩の力を抜き、自然とキックのリズムがとれることが疲れない方策かと思うが、それを覚えるには、ある程度の泳ぎこみがいるのかなあとも思う。でも頭でそうは思ってもよくわからない。出来てみてわかることなんだろう。いまは、「とても自分でできるようになるとは思えない」と「できるようになったら見てみたい」といった双方の心境で揺れ動く。
    息きらし 立ち止まりけり 水の壁
    水を打つ 足の手ごたえ 耳で聴く
    スイムのレッスンは8時半から9時半まで。途中クルマのガソリンを入れ、銀行に寄り、帰宅12時前。帰国中の娘のお出かけとすれ違い。まず洗濯機に衣類を投げ込みスイッチオン。鯵の開きを焼いてご飯を一膳。それでは物足らずお茶漬けでもう一膳。二膳のご飯を食べるなんて、ホント久しぶり。
    ちなみにトレーニングの朝は牛乳とバナナ一本とゴマスティック。今日もそうでした。夜はお土産鮨を買って久しぶりに姉を訪問の予定。トライアスロンの食生活・呑み生活もいずれまとめます。
    しかし今日は疲れた。こんなに疲れたのは、いや、こんな肉体の疲れ方は、高校生以来ではないかしら? パンツ一つで3時まで昼寝。洗濯物を干して、これを書いている。
    明日の日曜はバイクの3回目。心に期す思いはあるが、それはまた、思いの結果を含めて次のブログで。。。

  • ランのレッスンが始まる(その1)

    本日8月8日土曜日は南行徳TIPNESSでの初のレッスン。南行徳は毎週土曜日、ラン+スイム、ラン+バイクが隔週となっている。私の家は大井町にあり、東関東自動車道を使えば南行徳は通えるだろうとの目算でプログラムに入れた。なお、同じTIPNESSでも、渋谷と南行徳は別途に、つまり店ごとに申し込むシステムです。
    とはいえ、クルマで南行徳に行ったことはないので、前日、夕方に仕事を終えたので、どのぐらいの時間がかかるのか、出かけてみた。その折、初めてカーナビを使った。私の年齢は地図世代でカーナビの操作がかえって面倒でまったく使わなかったが、使ってみると、やはり慣れるまでは面倒だね。便利かといえば便利だが、どうしても画面を見るので気が散る。よそみ事故が心配。これが地図だと、頭にある地図のイメージを頼りに必死で前をみるので、このほうがやはり安全運転につながるような気がしたけど、要は人間慣れなのかもしれない。いい年をして、あまり分かった風なことは言わないでおこう。恥をかく。
    南大井から高速に入ったが、これがひどい混雑、渋滞。目的地のTIPNESSまで1時間もかかった。そのうえ南行徳に着いたあたりからは大雨、帰りの道をカーナビに訊ねると、行きは浦安で降りたのに、帰りは船堀橋から帰るんだな、これが。まあ、計算のうえなんだろうけど、違和感があった。雨はますます激しく、カーラジオではピストン西沢が、東京で最も男臭い場所はどこだ!!!と絶叫する。「今回はギャラを別にしてもらわなきゃ」という熱演で、かなり笑えた。シュールな夜だったなあ。家に帰ったら開けっ放しだった窓から雨が吹き込んで大変。
    おっと、横の話が長くなってしまった。「でも朝の6時から混んでるわけはないだろう」。まあ30分とみて今朝は6時に家を出ると、これが混んでいる。「そうか、連休か、あるいはディズニーランドか」。莫迦なことに前日の準備にもかかわらず、高速を降りてから道も間違えて、6時45分開始の5分前に到着。正味40分。TIPNESS提携の看板がある駐車場に入れようと思ったら、これがまだ開いていない。なんじゃ、こりゃ。仕方なくその前の駐車場(1時間100円)にクルマをとめる。で、降りて気がついた。「運動靴を忘れた!!!」。
    ああ、なんてことがおきるんだ。出るときに、シューズは手で持って出かけようとしたのだが、それを忘れた。もう、忘れることを前提に、忘れようもないように行動するしかないね。この場合は「出掛けに手に持つ」が不正解で、「運動靴を履いて出る」が正解。こうして老後への準備を重ねていく。
    TIPNESSはまだ開いていない、さてどうする、と思っていたら、渋谷でもご一緒している方がいらして、ひと安心。そのうえ、さんさんごご集まってきた他のメンバーに「渋谷の方です」とご紹介いただいた。「若いのに偉いなあ。ありがたい」。TIPNESSはまだ開いていないので、TIPNESSの駐輪場で着替えるんですね。コーチ到着。コーチは渋谷でお世話になっている平野コーチ。これは嬉しかった。靴も忘れて萎んだ心で、まさに地獄に仏の心境。
    というのは、南行徳のクラスは6月ぐらいから始まっており、私は途中参加となる。どうしたって遅れるよね。特に水泳が心配で、とても不安な思いがあった。
    夕立が はじける窓に 明日おもう
    汗ばんで はやるおもいに 忘れもの
    TIPNESS近くの駐車場で、メンバーの方のクルマに荷物を集め、平野コーチからの挨拶。私も紹介をうけ「初心者のうえ58歳なので、何かにつけ遅れて行くが、お気になさらず、よろしく」とひとこと。メンバーは男子6名、女性1名。TIPNESSから、歩いて近くの公園に出かける。
    私は? はい、サンダル履き。ただかかとのあるタイプなので、何とか走れそうかな。
    まあ、様子を見ながらやれるだけやってみようや。

  • 浮かす のではなく 浮いてくるのを 待つ

    足が浮かない。ここでとまっていては先がない。そこで、時間がある限り、ほぼ毎日、家の近くの学校のプールに行くことになった。そこで出会ったのが、63歳というおじさんスイマー。相手を見つけては誰彼なくコーチをしているとのこと。すごいよなあ。
     まず、手をうえにあげてみて
     こうですか?
     いや、もっと伸びるように上にあげないと。こうだよ。
    要は手があがっていない=体がまっすぐにならない。あげたつもりがあがっていないことがよくわかった。
    それから、手をプールサイドにかけて足を浮かすレッスン。
     見てごらん。ほら足首を曲げると沈む、伸ばすと浮く、ひざを曲げると沈む、伸ばすと浮く。
    これはなかなか見ものだった。
     平野コーチが息を吐きながら全身を水平にしたまま身体を沈ませるのを見たときも驚いたが、これも驚き。
    つまりは手を伸ばしてストリームラインを自然に維持する。これが基本。そして少し足で揚力をつけると、自然と足が浮いてくる。浮かすのではなく、ゆっくりと浮いてくるのを待つ感覚をつかむ。これが私なりの感覚だな、と一人合点。
     そうとなったら、ともかく「けのび」。なるほど全身をまっすぐに伸ばすほど、スピードがあがっていくのが分かる。基本は姿勢なのか、と一人納得。
     ようやく泳ぐドアを開けた感じがして、ともかくできるだけプールに行っては「けのび」「ストリームライン」。休憩時間には手を上にあげてのばす、肩をグルグルと回す。少しは前に進めた感じもするが、一方、難しいのがビート板のキック。ちっとも前に進めない。
     ストリームラインでは前に進む。あるいは両手を身体にピタッとつけてバタ足でも前に進む。でもビート板は進まない。
     原因は????
     多分ビート板の揚力のため手があがり、その分足が下がり、下に向けて足を蹴っている。だから下手をすると「後退」なんてこともある。
     
    棒となれ 身体をのばせ 水を裂け
    耳の水 ケンケン飛びも フラフラと
    何はともあれ、多分、いずれ、泳げるようになる、はずだ。
    それを確かめることができただけでも「始めてよかった」としようや。それでいいやね。
    でも1500メートルを泳ぐなんて、はるか彼方の世界だよ。まったく見えやしないよ。

  • 7月22日火曜日 水泳レッスン スタート

    私ぐらいの年齢は大方そうだと思うが、子どものときに水泳をちゃんと習うといったことはなかった。小学校にプールはあったが、思い起こせば体育の授業はほぼ水遊び。だいいち教える先生がいない。一方、私の子どもは3人とも幼稚園の頃からスイミングスクールに通っていた。隔世の感があるなあ。見よう見真似でなんとなくは泳げるようになったが、それでも最後に泳いだのはもう思い出せないほどの昔。多分20年ぐらい前のことで、その頃はスポーツジムに通っていた。
    さすがに22日にぶっつけ本番は気がひけて、家の近くの中学校のプール開放にでかけたが、25メートルをクロールで泳いだだけで息が切れていっぱい、いっぱい。ジムに通っていたころはもう少し泳げたはずなのに、体力が落ちているのか、不安な思いで22日を迎える。
    朝4時に起床。緊張のためか眠りが浅い。5時前には家を出てJRで渋谷へ。朝帰りの人並みとすれ違いながら6時前にTIPNESS到着。集まってくるのは全員トライアスロンのレッスン。若いなあ、女性もいるなあ。高まる緊張。
    着替えてプールに出ると、上級、中級、初級の3クラスに分けるとのこと。まったく迷わず初級クラスへ。初級クラスは私も含めて4名で、年齢層は見るから他より高い。「よろしくお願いします」。まず始めにウォーミングアップをかねてクロールで2往復。やっとの思いで壁にタッチしてハアハア。最後は片道20メートルを泳ぎきれない。さてどうなる。
    初級を見ていただいたのは平野コーチ。若い女性で応対がとても自然なのが好ましい。まず習ったのは「水と水平に浮く」ということ。初心者は足が沈む、呼吸ができないというのが問題。まず「水と水平に浮く」ことから始める。これができない。足が沈んでいく。これまで自分が「浮けない」なんて思ってみたことはなかった。ショックと同時に感動。ああ、身体のどこをどうしたら浮くのだろう。さっぱりつかめない。これは体力以前の問題ではないか。何だそうななのか。さあ、どうする。
    水に浮く 思いあぐねて 金縛り
    息を吸い 身体に問うや 水の中
    よし、課題はわかった。ネットで調べてみよう。
    「浮く」「バタ足」「キック」などで検索すると、いろいろ出てくる。
    みんな苦労しているんだ。
    そこで発見。ようは身体がまっすぐに伸びない。特に肩が硬くて、両手をあげても耳より前になってしまう。これでは水平な姿勢がとれない。なるほど、なるほど。
    よし、家の近くのプール通いが始まった。

  • 始めるにあたり、43万2千円。

    始めるにあたり、なんらかのコーチが必要である、また用具を取り揃える必要がある、というのはトライアスロンの特徴であり、それは初心者がこのスポーツを始めるにあたってのハードルであることは間違いないと思う。これがマラソンであれば、適当な入門書を購入し、自分でウエアとシューズを選び、自分でレッスンプログラムを組んでも42.195キロの大会に出ることは努力次第で可能となろう。しかしトライアスロンはそうはいかない(と58歳で始める私は思った)。順天堂大学の野川春夫先生も「トライアスロンはむしろ高年齢者に適したスポーツ。というのはお金もかかれば時間もかかる」とおっしゃっていたが、はい、同感です。
    そこで、今回のご紹介は用具の購入。何かを購入するに際し、一つ一つ自ら調べ、吟味して決めていく方法もある。一方、誰か信頼できると思った人に、最終的にはもちろん自分が決めるにしろ、お願いする方法がある。今回私がとった方法は後者。アスロニアにお願いすることにした。例えば自転車。楽天で出物を探す方法もあろうが、こちらには探す基準がない。またどうせ買うならメンテナンスも含めてお願いできるところが良い。
    岩田コーチから既に連絡がいっており、アスロニアの鈴木さんと遠藤さんにご対応いただいた。鈴木さんは素敵な女性で、自然な感覚で明るく気遣ってくれる方。一人ものにはこうした気遣いがなんともうれしい。遠藤さんは(あとで知ったが)その道では高名な方で、バイクのスペシャリスト。対応はダイゴを思わせる(失礼!)脱力系と感じたが、とても知的で合理的な説明で親切。「よしこの方々にお任せしましょう」と即座に直感した。その直感はいまのところあたっている。お二方とも今後ともよろしく!
    そこで、何が必要になるのか。やはり第一はバイク。遠藤さんには「値段は最も安く実用性重視」とお願いして、選んだバイクはOrbes Onixで255,238円。スペイン製とか。これがどの程度のものなのか、私自身で判断するには、あと5年はかかると思っている。
    でもそればかりじゃあないんだなあ、これが。バイクについては、ウエア、ヘルメット、専用シューズ、空気入れ、パンクに備えてスペアタイヤ、スペアタイヤ用空気入れ、グローブが必要になる。それに加えて、スポーツ用サングラス、近視の度が入った水泳メガネ、その他小物を合わせて、約43万2千円の買い物となった。私としては、すくなくともこの20年で、自動車を除いて、最高額の買い物だね。
    ああ。こうなるともう理性的な判断はない。「いきましょうよ」の勢いだけ。少なくとも、女房が生きていたらこんなことはできない。「43万? 二人でハワイにいけるじゃん。何考えてるのよ」となるに間違いはない。こういうときに亡くした欠落感が襲ってくる。バイクが25万したと次女に言ったら「一生やらなくちゃ元がとれないでしょ。一回の大会出場で満足しないで」と突っ込まれた。はい、そのとおりです。
    海水パンツと水泳キャップについては、このぐらいは安くいこうと、なんとなく近くのイトーヨーカドーで揃えて、気が済んだ気がしたのが我ながらいじましいなあ。
    これにレッスン料金などを加えると、まだ想定できないことも多いが、58歳の未経験者が初めてのレースに出るまでには、ざっとみて50万はかかるだろうというのが私の認識。それで週3回のレッスンなのだから、野川先生がいうのは納得。お金と時間が確かにかかる。
    この夏を 越えてみれるか 四十万
    残りの命 励んでみろと 蝉時雨
    43万の金額も励みの材料になるというのが、人間は恐ろしい。自己正当化の思い入れこそ明日への力となるような気がしてくる。これはあまり私好みの発想ではないのだが、そうなってしまうんだなあ、悲しいかな。

  • 岩田コーチからメールをいただいた

    トライアスロンのトレーニングを始める直接の契機は、アスロニアの岩田聡コーチからいただいたメールだが、もちろんその前にしかるべきプロセスがある。
    まず、ポイントはKさんからの紹介。このブログの冒頭の会話からしばらくたち、Kさんと私をつなぐ基盤であるイベント学会の集まりで、Kさんより岩田コーチの名刺をいただいた。いただいたのは2枚で、1枚は順天堂大学大学院のもの。なるほど、Kさんの大学院の先輩です。もう1枚はアスロニアのもの。これにはかなり驚いた。
    というのは、これに先立つ数日前、ラジオ(J-WAVE)でアスロニアの紹介があり、アスロニア代表取締役の白戸太郎さんのインタビューがオンエアされていたのをカーラジオで偶然耳にしていたからだ。私がクルマに乗るのは週に1回、買い物に行く程度。乗っている時間も短いのにたまたまこの番組に出会い、その直後にKさんの先輩にしてアスロニアのコーチである岩田さんに出会ったというのは何かの縁。いよいよ「よし、いってみるか!」という気になった。
    早速アスロニアの名刺アドレスにメールをし、岩田コーチよりメールをいただいたというのが事の顛末。6月30日にメールをいただき、7月6日月曜15時にアスロニアでお目にかかることとなった。
    こうしたタイミングの良い事の巡りが私の背中を押し、お会いするときにはもう、「はい、おっしゃるままにやります」
    「すべてお任せ」の心境。
    そこでの話のポイントは。。。。
    ・7月22日より渋谷で水泳のトレーニングが始まるので、タイミングはちょうど良い。なおトレーニングは渋谷のTIPNESSのプール。
    ・渋谷の水泳トレーニングは火曜日、水曜日の週2回で時間はなんと朝の6時から1時間。岩田コーチより「電車はありますか?」「はい大丈夫です」。
    ・それとは別途にバイクとランのトレーニングを週1回土曜日に南行徳のTIPNESSで行う。
    ・事前に渋谷と南行徳のTIPNESSに行き、それぞれ申し込みの手続きを行う。
    ・用具は何もないので、アスロニアで揃える。ポイントはバイクだが、私は漠然と5万ぐらいを考えていたが、「安いもので20万を超える程度」と言われ、正直この瞬間は目の前が暗くなり、やめておこうかとさえ思った。
    ・「何か目標がないといけませんよね。具体的にどんな大会が目標になりますか?」「11月のロタ島の大会がいいですよ」「ロタ島ってハワイですか?」「いや、グアムとサイパンとの間にあって」といった会話はいいのだが、ロタ島のコースは「オリンピック仕様」というのはビックリした。オリンピック仕様というのは、スイム1.5km、バイク40km、ラン10kmである。「まさかあ」。スイム0.4km、バイク10km、ラン2.5kmなんて仕様もあるというのが「これならなんとかやれそうか」と始める意欲のもとで、オリンピック仕様なんて考えてみたこともない。「ちょっと待ってくれ」であったが、その一方で「プロが言うのだからありえるのか。ままよ、飛び込め!」といった気分で気持ちの決着をつけた。
    打合せのあと、雨模様の空の下、渋谷のセルリアンタワーへと打合せに歩く。
    雨模様 こころの奥は 定まらず
    どこへ行く 傘をさす手に 雫かな
    心で決めてはいても、実際にコトを始めるにあたっては、戸惑いと高揚感がないまぜになって、心が落ち着かない。これも58歳、久しくなかった新鮮な快感といっていいいのかしら?そう思っておこう。