カテゴリー: ホノルル大会

  • ホノルルトライアスロン結果報告

    レースからだいぶ時間が経ってしまった。帰国以降仕事の締め切りがド~ンと前に立ちはだかり、先週は火曜・土曜のレッスンも欠席といった具合で、ブログに向かう余裕がとれなかったこともあるが、気持ちの整理がつかなかったことが大きいと思う。
    リザルト。()内は昨年
    スイム 1:00:13(1:05:46)
    バイク 1:33:25(1:41:21)
    ラン   1:14:48(1:18:16)
    合計  3:56:40(4:16:02)
    昨年と比べれば3種目ともタイムを伸ばしてはいるが、不本意だったなあ。問題のスイムでは何回も止まっては立ち泳ぎとなり、当初の念願であった「休まずに泳ぎきる」ことがかなわなかった。
    バイクは途中チェーンがはずれる、コースを間違えるといったアクシデントはあったが、気持ちよく走ることができた。一方のランは足が動かず、最後は左足の指の付け根が痛み、苦しかった。
    足を痛めていたこともあり、トレーニング不足に、昨年と比べて4キロも太ってしまい、写真をみてもポチョポチョで恥ずかしい。よって全体のパフォーマンスは良くはなかった。バイクはあと5分早くはできたな。気合足らず。ランは1時間以内にしたかったのに。
    でも不本意の一番の原因はやはりスイム。このブログでも書いたが、前日のトレーニングでは気持ちよく泳げて手ごたえをつかんでいたのに、本番ではそうはいかない。これは何かと思いあぐねているなか、スキューバダイビングでは閉所恐怖症が大きなネックになることがあるという話を聞きつけて、なるほどと得心した。
    スキューバとは大きく異なるが、泳ぎきれないのは、単に息が苦しいばかりではなく、むしろ周りを見たくなってしまうという不安心理があるものと思いいたった。私の場合、年齢からスタートは最後尾となる。もともと泳ぐのは遅いので、一人取り残されてのスイムとなって、余計に周りを見たくなる。平泳ぎでもいいのだが、残念ながら私の場合、ウエットスーツでは平泳ぎがまともにできない。よって立ち泳ぎとなる。しかも一度立ち泳ぎをしてしまうと、これが癖になり、少し泳いでは立ち泳ぎのパターンに陥ってしまう。
    そこで水泳と閉所恐怖症との関係をネットで調べると、こんな記事に出会った。
    オーストラリアからのニュースで、「72歳のリネットさん、サーフスイム大会で1.5キロを泳ぎきる」という見出し。「800名以上が参加。コースは1.5キロ。そんななか、652名が完泳。彼女もその一人。完泳できたことは彼女の自慢でもあるという。所要時間は2時間以上。年配の方の参加もあったが、それでも彼女とは20歳以上離れていたとか」とあったが、リネットさんのコメントが目に付いた。「実は私は閉所恐怖症、そのためずっと顔を海面上に出さないといけないこともあり、これでまた疲れた。普段は2キロぐらい静かなプールでレギュラーに泳いでいる。しかし海はやはりプールとはまったく違う」というもの。「同士を発見」の気持ちとなった。
    確かに泳ぐ力は弱いし遅い。でもそれと続けて泳げないこととはちょっと違うことと思ってはいたが、自分のなかではこれではっきりした。
    そうか、私は水泳の閉所恐怖症なのか。これもトライアスロンを始めることで知った新事実。となれば対応策も考えることができる。というわけで、不本意な気持ちの整理も一段落つけることができ、なんと家の近くの心療内科を調べ始めたりしている。おもしろいものだ。
    スイムの自主練ではプルブイをつけてのヘッドアップを試している。ヘッドアップは毎回行う。こうすると泳ぐことのイメージが大きく変わっていく。ともかく前を見て泳ぐことに専心をする。
    今回のホノルルは何か大きなきっかけになったのかもしれない。
    この夏も あいも変わらぬ 悪戦苦闘
    泳ぎだし あわ立つ気持ち 湧き上がり
    次回は7月3日の昭和記念公園でスプリント、翌週10日に館山と、2週続くことをいまはじめて気がついた。うかつだねえ。どうしよう。
    昭和記念は練習のつもりで行くか。

  • 2年目のスタート。ホノルルトライアスロンまで26時間

    現在、ホノルル時間で5月14日午前4時。明日のこの時間にはバスにのってレース会場へと向かうところだ。一昨日、ホノルルのホテルに着いたのが朝の10時。午後3時のチェックインまでアラモアナのショッピングセンター行き、チェックインを終えてバイクの組み立てとチェック。あとは食事にでかけ、10時過ぎに就寝して起きたのはなんと9時。いやあ、よく寝た。昨年は7時からのバイクレッスンに参加したのだが、これがなかなかきつく、今年は睡眠優先。これだけ寝られたのだから結果よかったのだと思う。
    ホテルの隣のレストランに行くと、アスロニアの遠藤さんと出会い、一緒に朝食。ゆっくり話したのは初めてのことで、こうしたことも海外レースならではのよさだ。
    食事のあとはワイキキビーチで軽く泳いだあと、レース会場となるアラモアナ海岸に出かけて、ウエットスーツを着てのスイムトレーニング。姿勢をチェックしながら、問題の呼吸に意識を集中。できるだけ長い時間を続けて泳ぐことを心がけて、1,000メートル弱ぐらいは泳いだか。昨年よりはだいぶういいとは思うのだが、休みなく泳ぎきれる自信までには至らない。ただし、休むとしてもその回数と時間は少なくてすみそうだ。前へ前へ、という強い気持ちでいこう。
    昨夜の夕食はチャイナタウン。ATA南行徳で還暦仲間のSさん以外は、なんとトライアスロン初参加の女性5名となった。こんな状況は考えてもいなかったが、成り行きとはおもしろいものだ。皆さんお元気で、どうも遅れをとりそうだなあ、なんて思いながらの楽しい食事とおしゃべりとなった。
    ビールとワインでけっこう酔ってホテルに戻り、就寝は11時。目が覚めたのが2時半。どうもトイレで目覚めたようだ。明日、レース当日の起床予定時間は2時半。意を決して起きだし、昨夜買っておいたミルクとカットフルーツの早朝食。
    ここでのポイントはトイレ。目覚めて朝食をとると、すぐに反応してトイレというのが日常だが、この状態ではどうなるか。軽くストレッチをしながら待つと、おお、もよおしてくるではないか。ホッと一息。このトイレがなくては、安心して家を出ることはできない。海外での旅先でも同様。ましてやレースの前にとどこおっては、心配でレースどころではない。さらに、その30分後に第二回目の自然コール。これもいつものパターンでここまでくると心おきなく出かけることができる。ああよかった。明日の朝もこれならいけそうだ。
    と、ここまで書いてきて、いま三回目のおよびがかかった。これはいけないなあ。二回はいいが三回は多い。ここらあたりが難しい。おそらく昨夜のアルコールの影響だろう。今夜はもちらん、アルコールを控えよう。
    ホテルのバスルームには全身を写す大きさの鏡がある。いま、トイレに行きがてら、クロールの姿勢を鏡に写して確かめる。私の場合、普通に立っていても頭が右にかしぐ癖がある。それが、苦手な右手をかく際に、さらに大きく右にかしぐことを発見。腕に力を入れるとさらにかしいでいく。左は問題はない。頭をまっすぐにすると、なんと、顔があげやすくなるではないか。これは私としては大発見の部類にはいる。今日のスイム練習で確かめてみよう。
    といったことで、ここまではいたって「いい感じ」できている。不安ではあっても昨年とはまったく違う。昨年は未体験の不安の一方で「まあ、なんとかなるさ」という楽観的な気分があった。今年は「水泳の安定した呼吸」に「左足の足底の痛み」と不安は具体的になり、特に大きな事故でもなければ完走はできるであろうという見込みをもち、根拠のない楽観的な気分はもたなくなった。
    いま、明日のレースを楽しみに待っている自分がいる。
    ハワイにて 夜明けを待つや レース前
    アラモアナ 泳ぐ塩水 なつかしや
    おっと、またトイレに呼ばれてる。
    完全に下痢状態ではないか。これは問題だなあ。

  • ホノルル前、ゴールデンウイークのトレーニング!

    今日は5月5日でゴールデンウイークのまっただなか。ホノルルまであと10日となった。昨日はアスロニアに行き、注文していた袖なしのウエットを受け取り、バイクのメンテナンスチェック。メーターを確認すると走行距離の累計は1600キロを超えており、おそらく始めてから2000キロぐらいは走っているのではないか、との話になった。
    バイクについては、何が正しい姿勢なのかまったくつかめず、怖い、痛い、つらいの三重苦でなかなかなじめなかったが、先週土曜日のバイク練習でフォームの基本的な感触を、初めてつかむことができた。
    ポイントというのは腹筋と肘の位置。まず腹筋に力を入れて(ということは腹筋に力を入れることのできる姿勢でなくてはならない。まずは自然体でサドルに座ってお腹に力を入れる)そのままお腹にアールのできるような感覚で自然に腕を前に伸ばす)。
    ついで腕に余裕をもたすのだが、その際に肘を絞るような感覚となる。足のペダリングも気持ち内側となる。これで、身体全体をギュっと内側に絞る感覚となるのだが、その手加減のポイントが肘で、腋と肘を絞ることで身体の内側全体に力が入る。
    この状態で身体を支えて足を回し、手には余裕を持たせる、といったところ。
    自分としては、ああ、これがバイクを走らせるということか、という手ごたえを感じた。苦手なバイクが身近になった。
    アスロニアでのメンテナンスの最中にブレーキ位置の話となり(私は手が小さいため、ブレーキに距離を感じる)ハンドルをブレーキの近いタイプに変えてみようかとの話となった。約1万円プラスとのこと。今回は見送ったがやってみようかと思う。あわせて気になったのはサドル。これも違うタイプを試してみようか。となるとホイールもどうしよう。遠藤さんは、「こんなに速くなるのかと思う」とけしかける。
    といった具合で、自分なりの姿勢の感覚に近づいたところで、パーツを自分好みにいじってみるつもりとなった。いろいろやってみるのが楽しみになってきた。
    さらに、ネットでローラー台のチェックも始めた。ほぼ2万円なので、タイミングをみて購入しようかと考えている。
    2000キロの走破でようやくにしてバイクとの和解が始まろうとしているようだ。
    まずは慣れて転ぶリスクが少なくなってきたということ。そして、首と腕の痛みと痺れがこのところ和らいできたのが大きい。
    土曜日のレッスンでは岩田コーチと併走し、ギアをアウターに入れて時速35キロにアップして「岩崎さんとこのスピードで走れるのは嬉しい」とのお褒めをいただいた。
    こうなると、ニュージーランドのバイクツアーなんてツアー企画が気になってくるのだから面白い。
    不器用で下手ながら続けていけば、気がつくと次の扉が開いて、新しい世界が見えてくるということか。
    ホッと一息である。
    連休中は足の痛みで遅れていたラン重視のトレーニングを考えており、一日おきに1時間のLSDに取組んでいる。はじめの5分がつらいが、10分でペースができ、30分でハイとなる。このハイの感覚でフォームを保ち、スピードをあげるのが課題。
    年齢的に、もはや一気にスピードをあげることができなくなっている。フォームとリズムで少しずつ、自然にスピードをあげることになるが、昨日はその感覚がつかめて気持ちがよかった。ポイントは肩の位置、腕の振りと腰の回転。ダッシュの感覚でスピードをあげても長続きせず、逆にゆったりとした感覚でフォームを意識するようにギアチェンジすると、とたんに息が楽になってスピードもあがる。それを繰り返して、自分なりに感覚を確かめた。
    足の違和感は残っているものの、痛みは和らいでいる方向にある。
    さて、問題のスイム。プルブイをつけて1500メートルを泳ぐトレーニングを始めている。トレーニングの目的は長距離に慣れること。プルブイはいわばウエットスーツがわり。これで相当に楽になり、気持ちに余裕ができ、一昨日は約45分で泳ぎきった。
    これを始めた理由は、長距離を泳ごうとしても、悪い癖で、すぐに休んでしまうから。ともかく「休まないで泳ぐ」ことを第一におき、その時間の感覚を身につけようと思っている。このトレーニングを始めるまでは千駄ヶ谷に行って1500を泳ごうと意気込んでいたが、いまはこの方法でランと同じような身体の感覚を身につけたいと考えている。
    予定では、この日曜でトレーニングは終了。昨年とは意識も大いに違うが、やはり心配はスイム。今年は長距離スイムを何とか自分のコントロール下にし、バイクと同じように、新たな楽しみの扉を開きたい。
    五月の陽 命の力を 確かめて
    日を重ね 扉が開く 五月晴れ
    このブログを読んいただいてる方から、ゆったりと楽しむようにとのアドバイスをいただいた。
    ありがたい。
    昨年は新たな世界に出会い、まるでワンダーランドの楽しみを得た。
    今年はゆったりとトライアスロンに寄り添う暮らしの形を見つけ出して新たな楽しみに出会いたい。

  • ホノルルまで1ヶ月をきった。不安のなかで大会前の準備確認。

    気がつくと、本当に気がつくと、ホノルル大会まで1ヶ月をきっている。去年は大会デビューということで、事前準備を自分なりに計画してこなしていた。特に水泳は何回か千駄ヶ谷のプールに出かけて1500を泳ぐなどのトレーニングを重ねていた。でも今年は足の痛みもあってなかなか計画がたてられないままに今日に至っている。今日のブログは大会前の準備確認。
    さて、1年を経過して、今年は何が違うのか。当たり前だが、既に大会の経験がある。だから自信が深まったかといえば、そうは簡単でない。
    昨年のホノルルは特にスイムで大きな遅れをとってあとはまったくの一人旅になってしまった。最後のロタ大会でもスイムで大きく遅れた。そのスイムだが、昨年より、さらにロタのときより力はついていると思う。ポイントは泳ぎ方であり「浮く姿勢」がましになっている手ごたえはある。
    でも、今年のホノルルも、やはり不安である。休まずに泳ぎきることを目標としているが、果たしてできるだろうか。いたって心もとない気分である。
    考えてみみると、まだ1500メートルという距離を自分のものにしていないんだな。バイクの20キロ、ランの10キロについては、その距離、その時間を自分のものとしてイメージすることができる。でもスイムは茫漠と広がっている闇に飛び込んでいくようなこころもとなさがある。
    暗闇の旅のなかで何を頼りにするかといえば、やはり呼吸だと思う。例えばランの場合も第一に気にかけるのは安定した呼吸であり、呼吸でリズムをとりながらペースを探っていく。より細かくいえば水中でのバブリングを意識すること。
    昨年は泳ぎだしてすぐに過呼吸の発作に見舞われた。過呼吸の発作はあれ以来おきてはいない。それを励みに残された時間をブレスの練習にあてていこうと思っている。
    バイクは特に重点的な練習をしていないが、だいぶ慣れてきたとは思う。まだペダリングはスムーズではないが、それでもギアを変えながら自分のペースを探り出す感覚はわかってきた。本来のレースとしてはバイクのウエイトは高いが、こちらとしてはタイムうんぬんより、一定したペースで落ち着いて走りきればいいと思っている。
    ランは足を痛めて間に合うかが心配だたが、このまえのハーフマラソン完走でようやく自信を得た。フォームもだいぶよくなってきて、腰をあげてスピードアップする方法も身についてきた。フォームをしっかりと保ってどこまでいけるか試してみたい。自分でも楽しみにしている。
    このように書き出してみると、改めて、バイクとランはコントロール下にあるが、スイムはいまだにコントロール下にないことがハッキリする。ホノルルでスイムも一皮むけてコントロールできるようになりたいと思う。昨年はリラックスして泳ぐことに心を砕いていた。泳ぎながらも「リラックス、リラックス」と自分に言いきかせていた。でも今年は「前へ、前へ」という意識で、水中で勢いよく息を吐いて、力強く泳いでいきながらペースをつかんでいきたいと思っている。
    あと1ヶ月のうちにやっておくこと。
    第一にもっと走りこむ。これはとくに連休中の課題だね。
    一度は千駄ヶ谷に行ってブレスのチェックを行う。日常の練習もブレスを意識しながらフォームのチェックを行いたい。
    そうそう、最近のスイムだが、前に伸ばした手をおとさずにブレスをするコツの問題。これはキャッチアップクロールの練習でつかんだ感触だが、左の肩と顎がつながっているような気持ちで泳いでいる。肩の回転に顎を引っ張られて顔をあげ、肩を前に伸ばす動きに合わせて顔を水中にもどし、そのまま前に伸ばした肩にあわせて水中に顔をつっこんでいく。肩と顎とを一連の動きとする。これは自分としてはいい感じとなっている。
    それと、やはりキックが弱み。いまだにビート板キックで25メートルを泳ぎきれないのだから困ってしまう。
    最近思うのだが、スイムというのは、無理に力を入れない、自然でスムーズな動きを探り出すことなんだとしみじみと感じる。でもそれがなかなか探りだせない。
    バイクは通常の練習だが、ペダリングの意識を高めていきたい。スムーズなペダリングの感触をもっと足に覚えさせたい。
    春来たり 胸騒ぐなか 整える
    春一番 日一日が 不安なり
    この日本のなかで、新年度を迎え、さまざまな不安な思いに心を揺さぶられている。
    そのなかで、トライアスロンが心落ち着く糧となっていることを思う。
    ホノルルも取りやめようかと思ったが、明日への糧を得たいと思って参加する。

  • ホノルル終えて ひと休み

    ホノルル大会を終えてはや2週間。このところペースダウンでややお休みぎみ。先週~今週とTTAでのレッスンのみのトレーニングに終始している。
    理由としては、やはりホノルル大会に向けてテンションをあげてきた緊張から開放されたかったことが第一。久しぶりに夕方から一人居酒屋を楽しんで、ああ、日本人の幸せを実感。肉体の疲れよりも精神的なものだね。それと、一度大会を経験して、あまりジタバタしても仕方がないと思えるようになったことがあげられる。よくいえばヴァージントライアルを経て少しは落ち着いたということか。
    一方、大会に出て、多くのトライアスリートに混じって、「まだまだ鍛え方が足りない」ことを痛感している。例えば体つき。皆さんかなり絞れて、シャープである。それだけトレーニングを積んでいるわけだ。私も絞れてはきたが、並んでみるとだいぶ見劣りするんだなあ。お腹のお肉がタポタポしているもの。だからといって無闇にハードなトレーニングとは思わないが、生活全般を見直して日々積み上げていくことが必要だね。
    もっと時間を有効に使って毎日のトレーニング時間を確保する、アルコールを少なくして体重を減らす、大会に向けた練習を意識するといったことなど。なかでも一番のポイントは日々の生活の時間割かな。一週間単位で、より確かに、より少ない負担でトレーニングに向かう時間を確保する。そのための前向きな意識をもつ。11時就寝~6時起床のリズムをキープして気持ちよく日々を過ごすことが肝要。
    さて、本日はスイムとバイクのレッスンであったが、スイムは25メートルのハードを2分間隔で10本こなして、タイムは27秒~29秒といったところ。30秒はきれるところまできたが、素直な気持ちとして、コンスタントに25秒を切れるところまではいきたいなあ。そこまでくれば50メートル1分以内が確実になってくるだろう。いま確かなことは、左にブレスする際に右手が下がってしまうこと。スーッと右手を伸ばす素直な流れのなかでブレスができるといいのだが、どうも右手で水を抑えてブレスをする感じになってしまう。
    あとはバタ足。いまだに25メートルのビート板バタ足で、息継ぎのところで足をついてしまう。多分、この右手とバタ足がOKとなれば、思いが果たせるようになるとも思うのだが。よくおばさんで、ユックリ、のんびりした顔で、大きな水しぶきもあげず、スムーズにビート板バタ足をしているのを見かけるが、あれはどうしているのかしら。私の場合、息継ぎをするとそこで止まってしまい、リカバーしようとしても前に進まず、苦しくなって立ってしまう。ああ。
    明日の日曜は久しぶりにスイムの自主連に行こう。
    バイクはディズニーランドを周回する集団走の練習。集団走がトライアスロンの実戦トレーニングになるとは思えないが、周囲を意識しつつ、一定スピードで走り続ける練習にはなった。そうそう、今日は立ちごけはなかった。いまだに立ちごけが怖い岩﨑です。
    まあ、気を取り直しで国内大会に向かおう。
    7月4日 昭和記念公園 ハーフ
    7月11日 館山
    8月1日  沼津駅伝
    がいまのところのエントリー。
    あとは9月4日の横須賀、9月5日の横浜、11月のロタ島が候補。
    5月の風 萌える若葉に 汗はじく
    梅雨もよう 問うてみるかな 心根に
    先日、会社の会計士さんとホノルル出場の話をしていたら、「岩﨑さんにとって去年は元年だったんですよ」と言われた。なるほど、去年は仕事の決算はホントひどい数字だったが、トライアスロンも仕事も人の出会いも、新たな出発に向けた、元年であったように思う。
    元年であるならば、老後へのささやかながらスタートをきることができて安堵している。

  • ホノルル大会 総括!!

    大会のリザルトが発表になった。
    http://www.honolulutriathlon.com/index.php
    私の記録は以下のとおりで、スイムの1時間30分というのは間違い。
    順位は、私の後ろは男性1名、女性3名。
     スイム    1:05:48
     トランジット   6:40
     バイク    1:41:21
     トランジット  4:01
     ラン  1:18:16
     合計  4:16:02
    このうえで、まあ、この程度はいけるかも、という数字をはじき出してみる。
    スイムはウエットスーツ効果を見込み、バイクとランではほとんどが一人旅で、そのうえコースを間違えて引き戻したりしたので、そうした部分を勘案してみる。
     スイム      45:00
     トランジット   5:30
    バイク     1:30:00
     トランジット   2:30
    ラン      1:05:00
    合計      3:28:00
    なるほど、約3時間30分。これがいまの私にとっての現実的な目標と考えられる。
    リザルトを見回してみると、これでもほとんど最後方なのだが、このぐらいは目標にしてもいいのだろうと思われる。事故や故障がなければ、あまり無理をせず自分のペースで達成できるように思える。参加前は、訳もわからず4時間以内の完走を目標にしていたが、目標設定がより明確にはなった。
    いえいえ、だからといって記録を目指そうなんて思ってはいない。記録とは自分がどの程度なのかということをイメージするための尺度なのだ。
    また、こうして数字を眺めてみると、もう少しアクティブにいってみようか、といったことを思うようになる。失われている身体の躍動感に、もう少スイッチを入れる、身体を大きく動かしてみる。例えばスイムでは自発的に前方確認を入れてみる、ランの練習にインターバルを取り入れてみるなどの実戦的なトレーニングをしてみよう、なあんて、だんだんとアスリートのの心境になっていく。高校時代の部活の練習がよみがえって来る。
    このように、レースに出る前と後では意識がまったく違ってくる。取組みが落ち着いてくる。不本意なデビューだったが、それもよかったのかもしれないなんて思えてくる。かなりはまったかなあ?
    そうそう、総括としてこれだけは言っておこう。
    始めてよかった! アラ還の皆さん お勧めします。
    腕を振る 走るひたいに 汗が散る
    陽に焼かれ 思いをこめて ひた走る
    早く無心にレースを楽しめるようになりたいなあ。
    その心境にいたるには、来年になるかなあ。

  • 無事完走 とはいうものの。。。。

    やはり問題はスイムだった。泳ぎはじめてかなり早い時間に過呼吸のような症状が起き、息が苦しく不安が広がり、前方確認のヘッドアップをすると、それでリズムがとまってしまう。また、泳ぎ出すが、またすぐに過呼吸症状が生じ、仕方なく、背浮きをしながら、息を整え、バタ足で前に進む事態に。ライフガードが、「大丈夫か?」と聞いてくるが、「OK」と応える。よっぽどギブアップしようかとも思ったが、この大会は制限時間がないことを思い出し、腹をくくってクロール、休憩、背浮きバタ足の繰り返しで進む。思い起こすと往復の前半のほうがひどかったなあ。ほぼ背浮きバタ足。ハワイの空は青かった。
    スイムでは参加者のなかで最下位。あとで話を聞いたところ、私の1分前に2人いたとのこと。
    バイクとランについては、まあ、自分なりにはスムーズに走れた。それほどに苦しくもなく、一定のリズムをつくることができた。しかし、スイムで一人大きく引き離されたため、まったくの一人旅となり、それでもバイクで3人、ランで2人を抜いたが、レースを楽しむ感覚には遠かった。
    さて、タイムというと、こうした状況のため、会場ではとても確認する気になれず、いま大会ホームページをみたところ、まだ掲載されていない。聞いた話では水泳は1時間30分もかかったとか。それはひどいなあ。ホノルル大会でも始まって以来での記録ではないかなあ。
    ということで、「無事完走」とはいうものの、気分としては晴れやかとはいかない。時間はともかくクロールで泳ぎきりたかった。残念無念が正直な心境。
    今回の大会の総括。
    【水泳について】
    ウエットスーツを着て海で泳ぐということは、プールとは大きく異なることを身をもって確かめた。身体が浮き、スピードがつくのはいいのだが、私の場合はそれによるリズムがつかめず、腕の負担が高まり、肩が疲れて安定したフォームを得ることができなかった。こうした違和感は過呼吸を引き起こす緊張の原因の一つになったように思える。
    今ひとつは前方確認。こんなに頻繁に前方確認をするイメージはもっていなかったなあ。前方確認のトレーニングは行ってきたが、どの程度のペースで前方確認を行うのかのイメージがなかった。あるいは過呼吸のパニックで、一連のクロールの動作のなかでおちついて確認することができなかった。前方確認のポイントも重要で、いま思い返せば、ゆったりと遠くの風景を眺めるぐらいでいいんだな、きっと。ブイをピンポイントで見ていると不安が増大し、少し泳いではすぐに前方を見たくなってしまう。これも焦りを呼ぶ原因。往復のコースで往路より復路のほうが少しはマシだったのは、前方確認がしやすかったことも挙げられると思う。
    会場に向かうバスで隣に座ったアスロニアの知久さんに「自分でもゆったり過ぎると思うぐらいでいい」とアドバイスを受け、そのとおりにしようと思っていたができなかった。そしていま改めて、知久さんのアドバイスの正しさを実感している。決して焦っていたつもりはなかったが、緊張と違和感のなかで「ゆったりとしたリズム」がつくれなかった。
    【全体について】
    水泳は惨憺たる状態であったが、レース全体としては、どの程度の負担があるものなのかを掴むことができた。私にも十分に挑戦可能であるということがわかった。白戸さんにも言われたが「これはあくまでスタート」なのだ。
    よって、スイムを立て直して、引き続き次回に挑戦をしたいと思っている。来年もホノルルに参加して今回のウップンを晴らしたいと思っている。
    【大会について】
    フリーウエイを長時間封鎖し、海辺のすばらしい光景もあるこのコースは実にすばらしい。スイムに1時間30分をかけても完走できたのは、大会の時間制限なしのルールのおかげだ。これも含めて、大会デビューをこの大会にしてよかったと思う。
    【TTAとアスロニアの皆さん】
    ゴールでは岩田コーチと平野コーチが待って迎えていただき「おめでとう。完走しましたね」といわれ、知久さんからはメダルを首にかけていただいた。大きく遅れをとってのゴールで気持ちはなえていたが、この祝福でようやく笑顔を取り戻すことができた。そしてTTA、vengavengaの仲間が、白戸校長が、松下コーチが次々と「なかなか来ないので心配していましたよ」「完走おめでとう」と声をかけてくれ、皆さんと肩を組み、写真に映った。「ああ、この世界に入ってよかった」と思った。晴れ晴れとした心になった。皆さん、感謝します。これがトライアスロンなんだな。特にゼロからここまで私を作ってくれた岩田コーチ、平野コーチには「これからもよろしく」と特段の感謝をお伝えしたい。
    ハワイの海 苦い思いで 振り返る
    夏の日へ 歩んでいくかな 一つずつ
    でも、スイムはいけなかったなあ。
    なかなか、うまくいかないもんだ。
    くやしい。

  • 大会前日 午前3時起床

    昨日のアラモアナでのスイム練習では、ウェットスーツを着て、本番の海で泳いでみるのが狙い。ウェットは下だけ着用し、上は日焼けよけの簡単なハザードシャツで泳いでみると、実によく浮く。足が浮きすぎて平泳ぎができないほど。心配だった暑さは気にならない。午後3時で気にならないのだから、午前6時にはまったく問題はないだろう。下だけ着用なので、水が入ってくるとどうなのかとも思っていたが、あまり水は入ってこない。それではと、わざわざ水を入れて泳いでみたが、これも気になるほどではない。ということで、テストは完了。さて、ウェットを着るか着ないかどうするか。これを書いている前日の朝6時過ぎでは、着ていこうと思っている。その最大の理由はタイム。着ると着ないでは10分程度は違ってくるのではないだろうか。
    昨日は午後の6時からワイキキ海岸の夕日が眺められるホテルでのウェルカムパーティ。久しぶりの方々と出会い、機嫌よく地ビールを2杯。日本での断酒はなんだったのか? その後、Sさん、Hさんに、TTA渋谷のKさんの4人で、Sさん案内の韓国レストランへ。いやあ、うまかったあ。モッコリもいただいて、断酒などどこへやらのまったくの観光気分だね。
    でもさすがに9時にはホテルにもどり、即ベッドへ。今朝の起床は午前3時。明日も3時起床の予定。牛乳にバナナの朝食。ストレッチング、本日の直前クリニック用の荷物をつくり、足のつめとまめの手入れをして、いまは6時半。
    ああ首がひどく凝っている。あと気になるのは、お腹の具合だな。今日も3時に起きてからこれまで4回もトイレに行っている。おっと、これから5回目がもようしてきた。多分気分による神経性の下痢だと思うんだよね。
    さて、トイレに行って、出発の9時まで、ひと休み。寝過ごさないようにしないと。

  • 準備万端!? ホノルル大会デビュー

    3日月曜バイク合宿からの帰りにアスロニアに寄って遠藤さんに輪行の相談。やはり購入したボックスではハンドルとペダルを取り外さないとならない。しかし特にハンドル部分は構造が複雑で失敗している人も少なくないとのこと。
    「それでも自分でやれるというならいいですが」と聞かれて迷いなく「いや、できません」と即答。
    アスロニアでも7,000円程度のボックスを用意できるとのことで、そのボックスを購入する前提で、すべてをアスロニア遠藤さんにお願いすることにした。となると、最初からそうしておけばよかったと悔やまれもするが、これはコトの成り行きで仕方ない。
    ちなみに私が15,000円で購入したボックスをYhooオークションでみると、10,000円で取引されていた。5,000円の授業料と考えよう。
    当初は9日日曜の大井埠頭バイク錬を終えてからアスロニアに持ち込もむかとも思い、いったんバイクを家に持ち帰ったが、TTA渋谷校のNさんが、大井埠頭の練習中に落車して鎖骨を骨折したことを聞き、最後の最後で事故でも起こしてはいけないと考え直し、翌日の4日火曜日にはヘルメット、シューズとともに、バイクをアスロニアに持ち込んだ。
    あとはアスロニアから成田空港にバイクを送り、私は成田で受け取ってバゲージにのせることになる。
    そうそう、遠藤さんにすすめられ、レース用のタイヤというのを購入した。合宿もあってちょうどタイヤが減ってきたので思いきった。色は鈴木さんのアドバイスを受けて「白」。目立つぞ!
    これでバイクは一段落。
    5日水曜は、ジムの定休日。合宿の影響か、くるぶしに少し違和感を感じることもあり、ウォーキングのトレーニングとした。多分私の記録は4時間前後となるであろう。ということで、4時間を続けて動くことを目的に、ともかく早足で歩く。江戸川沿いから新小岩まで出て戻ってきたが、かなり疲れて、戻り道では、数回足を止めて休むことになった。4時間を続けて動くのは大変なことを改めて痛感。いいトレーニングになったと思う。
    6日木曜は帰りがけにプールで、この日は軽く流す程度。
    そして7日金曜。千駄ヶ谷の東京都体育館プール。
    ついに、というより、やっと、あるいは、ようやく1500メートルを泳ぐことができた。大会前には達成したかった目標なので、嬉しいことは嬉しい。でも手放しで喜ぶ気持ちにはなれない。その最大の理由は55分というタイム。なんとか45分以内には泳ぎたかった。しかし、遅いなあ。なんとかならんかなあ、という気持ちが嬉しさの前にある。
    実は6日は満を持し、時間をとって11時過ぎには出かけた。でも、はじめは長く泳げない。1往復で足をついてしまう。これが続くこと8本。精神的なものとは思うのだが、どうしてなんだろう。自分でもふがいなく、ようやく3往復、300メートルを泳いだところで、10分間の休憩となった。
    そして休憩後に「ようやく」続けて1500メートルを泳ぐことができた。遅かったので、まわりは迷惑したのではないかなあと気にかかる。
    7日土曜日はTTAのトレーニング。岩田コーチがビデオカメラを持ち込み、撮影した映像を見ながらのフォームチェックとなった。
    ・スイムは肘が落ちている。とくに顔をあげる反対の右が落ちる。
    ・ランについては、軸は安定しており、顔の上下もなくて良いが、足をもっと上げてシッカリとつくようにしたい。
    これは両方とも大いに参考になった。スイムでの欠陥は自覚していたが、それを改めて再確認した。これを注意してなんとか45分を目指そう。ランについては、やは躍動感の喪失なんだよね。でも意識して下腹に力を集中し、腰を伸ばして足を振り上げると、身体がキュッと締まって、それなりにいい感触となる。
    このチェックで「これでトレーニングは終了、あとは身体を休めよう」というケジメとなった。
    改めて現状を整理する。目標は完走。できれば4時間以内。
    スイムは1,500を達成。これでレースに向かう基本的な自信ができた。やれる、やろうという気持ちができた。
    バイクはレース用のシューズを購入、合宿で鍛え、輪行をお願いして、レース用のタイヤで本番は事故さえなければいけるだろうと思っている。
    ランもレース用のシューズを購入。フォームをチェックしてスピードアップの感覚もつかめた。レースでは相当に疲れていると思うが、いかに遅くとも合宿でつかんだ「リズム」で何とか乗り切ろうと思う。
    13日木曜の出発までは十分に身体を休めよう。
    10日月曜は知人とのささやかな壮行会。これでアルコールもストップ。
    16日日曜の大会スタートは午前6時。きっと時差ぼけ、寝不足、緊張、夢見心地でフラフラとした状態でその時を迎えることになるのだろうなあ。イメージトレーニングをしっかりしておこう。
    遠い空 その時を待つ 五月の風
    備え終え 我が身を頼む 春の海
    今朝は十分な睡眠をとってすっきり目覚めた。
    風に吹かれて江戸川沿いの散歩が気持ちいい。

  • 鹿島槍合宿のレポート その2 躍動感の喪失

    合宿参加初日の夜はちょっとしたパーティ。チゲと豆乳のしゃぶしゃぶで和気藹々と楽しんだ。最後にそれぞれの簡単な自己紹介の時間があり、座っていた席から一番に指名され「この月曜に孫が生まれました」のひとこと。強制的に拍手をいただきました。皆さん、ありがとう。
    寝る前には、白戸校長、コーチの皆さん、MITの方々と、参加メンバー数名が集まっての簡単な飲み会。私にはこれが楽しめた。
    MITというのは、「みんな、いっしょに、トライアスロン」の頭文字をとったものとのことで、アスロニアの経営に加わっているIさんをリーダーにお仲間が参加されていた。特にIさんのリードする会話と皆さんの応対が当意即妙で大いに笑った。発想が豊かで機転がきくんだなあ。
    翌日、最終日は2キロラン、16キロバイク、2キロランのデュアスロン。18名参加で17名が完走。私は全体記録で最下位の1時間19分31秒。トップはTTA渋谷校ケータさんの48分42秒。私の前の16位はTTA渋谷校のT嬢で1時間7分38秒。いかに私が遅かったか。ぶっちぎりの最下位だ。
    今年に入って、フロストバイトのハーフマラソン、カーフマンのデュアスロン、ビギナーズキャンプ、今回の合宿と参加をして、自分がどのようなところにいるのか、周囲との比較のなかで確認することができた。これは「我が身を知る」とても大切な体験であった。
    それらを振り返って浮かび上がるキーワードは「肉体の躍動感」。歳をとると失っていくのが躍動感。躍動感の喪失を思い知ったなあ。
    中学、高校とハンドボール部にいた。インターハイにも出場した。ハンドボールのコートは20メートル×40メートル。いかに疲れていても30メートルは連続全力ダッシュができなくてはならない。練習でも疲労のピークの状態でダッシュを繰り返しシュートを打つ。その時の私にはみなぎる躍動感があったのだろうと思う。
    この経験のために「疲れていてもその気になればダッシュができる」というのが頭に刷り込まれていたのだが、もう身体が動かない。ドンドンと先に行く皆さんに「得意のダッシュ」をかけても追いつけない、というよりダッシュにならない。
    幼い日、若い頃に何も考えずにできたことが確実にできなくなっている。それは躍動感の喪失なのだ。ランにしても一歩を踏む足の幅に躍動感が失われているのだ。そのことがよくわかった。そのことを痛感した。
    何も悲観的なことを言っているのではない。トライアスロンのおかげで、自分ができなくなっていることがよくわかったということなのだ。私はむしろ、ここにトライアスロンの意義を認めている。
    このことをどのように考えるのか。トレーニングにより躍動感を回復するチャレンジングな日々に意義を見出すのか。
    でも私はそのようには考えないんだな。
    確かにトレーニングによって、私なりに運動能力を幾分かは回復することはできるだろう。それも楽しみの一つにはなろう。しかしその努力で年齢を越えることはできない。もし越えるとしたら、それは錯覚であるか、肉体への過剰な思い入れとなろう。歳相応というのは幾つになっても大切なことなのだ。「お若いですね」などと言われて無邪気に喜んでいてはいけない。
    私は「躍動感」とは違う、この年齢に相応しい「運動の楽しみ」を見出したいと考える。
    私はそれは「運動のリズム」であることを「躍動感の喪失」とともに認識した。急坂をあえぎながら登るときにも「リズム」はあった。ぶっちぎり最下位のデュアスロンでも、完走できたのは「リズム」のおかげであった。トライアスロンによって「リズム」に出会うことができたというのが、私の考えかただ。
    トライアスロンはその時において、自分のリズムを見出し、リズムを肉体で刻む楽しみなのだ。
    今日は午前中に10キロラン。夕方からスイム1200メートル。
    今日のトレーニングで、ようやくホノルル大会用のテーマミュージックを見出した。
    ランはビートルズの「It won’t be long」。出だしの“Yeah! Yeah!”というコーラスとの掛け合いがランのリズムにピッタリ。
    スイムは悩んだね。これまでいくつも試してみたがしっくりこない。これが今日のスイムで泳ぎながら「ハワイ=サーフィン」と連鎖発想で、ビーチボーイズの「Surfer girl」を試したらピッタリ。スイムの場合は一定のリズムではじける感覚より、自在に伸びができるリズム感覚が重要なんだよね。
    この2曲を耳にすると、私の心はしみじみとおせんちになる。思い出が湧き上がり、血が巡る。
    ちなみにこの2曲とも発表は1963年。今年59歳の私は12歳でビートズルとビーチボーイズに出会って夢中になった。以来、私たちの年齢の多くがそうであるように、この二つのバンドは常に私のアイドルで、いまだに貴重な人生の同伴者である。
    その大好きな曲が「テーマミュージック」になるというのは、当たり前というより、私には驚きである。だってこの2曲とも、走って泳いでいるうちにたまたま浮かんだもので、それ以前に考えたものではないからだ。おもしろいなあ。
    なお、バイクのテーマ曲ははまだ見つかっていない。ホノルルを走る中で見出すことを期待している。残ったアイドルバンドは、モータウンなんだが、さてどうなるか。マーサ&バンデラスではまったりしたら最高だ。
    目に青葉 衰えを知る 山景色
    五月の空 眺めゆく 遠い日々
    でも、躍動感に溢れていた昔はなつかしいなあ。
    リズムはそれをしみじみと思い出させてくれる。
    ああ、生きていることを感じさせてくれる。