カテゴリー: 生涯スポーツ

  • 58歳でも始められるから、67歳でも続けていけるに。

    58歳でも始められるから、67歳でも続けていけるに。

     7月25日にこんなメールがブログのサイト管理者から届いた。

    ブログを開設してから、もうすぐ9周年!!
    あと2日で9周年になります。
    この9年間にあなたのブログで生み出された訪問回数は・・・
    129,425件 になります。
    最初に書いた記事は “58歳トライアスロン始めるの記” でしたね
    http://tryathlon.at.webry.info/200907/article_1.html
    訪問回数の129,415を9で割ると14,380。毎年1万4千を越えるアクセスがあったとは。
    まず驚きであり、実に嬉しく、ただただ感謝です。
    このブログをきっかけの一つとしてトライアスロンを始めたという方もいらっしゃる。
    マラソンを始めた方もいらっしゃると聞いた。
    こうした話は特に嬉しい。始めるきっかけになったというのは書く者の最大の喜びだ。
    また、私のブログを読むことで、自分の3年後や5年後の参考にするという声もいただいた。
    このブログでは実用的で役に立つことを心掛けており、これもありがたい。
    58歳でも何かを始めることはできる。これはこのブログの基本的なメッセージである。私には定年はないが、定年を前に何かを始めてみようと思う方は多いであろう。このブログで、私の実体験を伝えることで、そうした方の背中をいささかなりとも押すことができれば嬉しいと思った。
    そして9年がたった。改めて、67歳でもまだまだ続けていけることができる、ということをメッセージとして伝えたいと思う。
    9年の間に多くのトラ仲間を得たが、いまはお休み状態の方も少なくない。仕事や結婚、出産などの大きな人生の転機がきっかけとなるケースが多いように思うが、例えばアイアンマンなど、大きな目標の達成を機に休止に入る方もいるようである。
    私の場合は、ともかく続けていくことを第一に考えており、振り返ればこの9年は仕事上の大きな転機であったのだが、それでも続けてこれたのは、やはり「生涯スポーツとして始めた」ことが大きいだろう。生涯スポーツということは、身体が動くうちは続けるということである。続けるということは、私の感覚では、少なくとも年に1回はレースに出る。週に1回程度はトレーニングをする生活を営むことである。そして大きな目標など設定しない。目標を持つから続けていけるという考えもあろうが、私は続けていけば、それなりに、自然と目標はできていくという考えだ。
    こうした、いわばお気楽な取組み姿勢が続けてこれた大きな理由になっているように思う。
    いまひとつはマイペース。レースに出れば、スイムもバイクもランも、どの種目もほぼ最下位である。トレーニングでも、いつも最後尾で、一人別メニュー。初心者も数か月たてば、みるみる私を追い越していく。なにをやっても、なかなかうまくはいかない。もっと若い年齢から始めていれば、もう少し上達できたかと、思わないでもないが、そんなこと言っても始まらない。これはけっこう精神的につらいんだ。
    だから、あきらめる。そういうと「あきらめちゃいけない」という声が四方八方から降りかかるのであるが、あきらめているから楽しむことができて続けていけることはあるのだ。そう思っている。

    嵐きて 雲の流れに 胸騒ぎ

    このところ、それこそ歳のせいか、すぐに息切れとなる。特にスイムでの息切れがひどくて意気消沈している。どうも70歳を前に、一段階段を降りた感覚を覚えており、今後トライアスロンを楽しむには、もう一段トレーニングに打ち込む必要があると感じている。具体的にはトレーニングの時間を増やすということになる。
    それはどのようにすれば可能であるか。もちろん仕事優先である。そのうえで、これは単に時間管理の問題ではなく、意識のコントロール、暮らしの習慣、さらには生きていく価値観そのものにかかわるものなのだ。
    まあ、やってみようと思っている。
    そんな「私のトライアスロン」をこれからも書いていきます。
    写真は嵐到来をニュースが告げる夕方の我が家からの光景。

  • 私の「人生100歳時代」を支えるトライアスロン。

    私の「人生100歳時代」を支えるトライアスロン。

     今朝のトレーニングのあと、ハーフパンツとTシャツ姿、ママチャリで家に帰るときに、子供時代の夏休みの感覚が鮮やかによみがえり、その瞬間にちょっと胸がドキドキした。あの日あの時あの風景といった思い出ではなく、このムッとした空気感と陽射し、そのなかで、こんな格好でで、自転車をこいでいる感覚が少年時代を蘇らせたのだろう。それが10歳程度とすると、57年前となる。これだけ前のこととなると、懐かしさではなく、実感として、細胞レベル、皮膚感覚での少年時代の肌触りであった。

    それはとうに失われてしまったものであり、今日の体験は錯覚がもたらしたものであることはよくわかっている。しかし、こんな錯覚の楽しみも年齢のもたらすものなのであろうか。であれば、それも楽しんんで味わうことにしよう。

    人生100歳時代という。
    人は70歳程度までは、特に健康に留意しなくとも生きていくことはできる。しかし70歳を越えて元気で生きていくためには、それなりの身体ケアが必要になる。ある医師に言わせと100歳時代とはそうしたことだそうだ。私は100歳を目指しているわけではまったくないが、生きているうちは元気でいたい。よって人生100歳時代にトライアストンは大いにお勧めと思う。
    そしてもう一つ。いま世界というより、人類は大きな転換期にあり、先のことはわからなという。だから、この時代に求められるのは狩猟民族の生き方であるという。明日の獲物の保証はない。できるだけ身軽な状態にして、常に周囲の環境に柔軟に対応し、日々工夫を凝らして生きていくいくことになる。
    妻を亡くし、3人の子供たちはそれぞれに独立し、この南行徳に居を構えた折に、引っ越しの通知葉書に「最低限の荷物で獲物を求める狩人の心境です」との一文を書いた。この心境に変わりはない。もともと明日のことなどわからない。さらに67歳ともなれば、明日のことなどまったくの白地図であり、経験を頼りに、状況を分析し、目の前の狩りに全力を注ぐ毎日である。

    そんなつもりはなかったが、どうやら、知らず知らずに、人生100歳時代に適した暮らしを営んでいるようであるが、では我が身として、人生100歳時代をどのように考えておくべきか。
    トライアスロンのレースで、私は目標のタイムを考えることはない。最も重視しているのは、安定した呼吸と脈拍と意識であり、記録はその結果である。大切なことは緊張感をもって「前に」進む心のコントロールであり、常に「現在」こそが、貴重な価値となる。実際にスイムでは「現在、現在」と頭のなかで言葉を繰り返している。そしてこの「現在」を支えるものは「過去の積み重ね」としてのとトレーニングあり、ゴールは確かにそこまで行かなくてはレースとして成立しない目標ではあるが、それは絶対に到達しなくてはならないものでもなく、むしろ現在に輝きをもたらすものであり、現在の延長にある「結果」のように思われる。
    では「死」はどうだろう。死への恐れなどはまったくない。呼ばれれば「はーい」と気軽に答えて迎えの車に乗る心境である。

    となると「死」はゴールですらない。人生100歳、ともかく「いまを元気で生きていく」ことに尽きる。その要諦といえば、私は「日々の時を過ごす快適なリズム」であり、いきなりだが、トライアスロンの魅力もそこにあると思っている。「現在だけに集中して身体の鼓動に耳を傾ける」。そして身体の鼓動とは、感情や思想の揺らぎとも言い換えられる。
    したたるや 吹き出す汗が 地に文様
    心も身体も気持ちよく汗をかく毎日を送ろう。
    ここらあたりが人生100歳の心構えのようだ。
    写真は新横浜公園でのラグビーイベントを終えての記念写真。
    元日本代表の斎藤裕也さんは明治大学のころから見ていた。
    こんな写真が撮れるなんて、去年は考えてもいなかった。
    人生は驚きに満ちている。

  • 今年の初レース、最下位にして1位のメダルをゲットとは。

    今年の初レース、最下位にして1位のメダルをゲットとは。

     この前の日曜日は房総アクアスロンに出場。500メートルのスイムと5キロのラン。タイムはスイムが18分23秒。ランが40分33秒で、合計が58分56秒。総合38位。といっても完走は38名なので、最下位。でも60代の参加者は私一人なので、ショートの部男子60歳から69歳で1位となって、表彰の金メダルをいただいた。

    なんだか漫画のような結果で、一人笑うしかない。
    振り返ってみると、スイムのは新しいウエットスーツ初体験で、このところはフォーム矯正にも取り組んできたのだが、それが実ったとはとても言える状態ではなかったなあ。ゴーグルが曇ったこともあって、途中4回ほど立ち泳ぎが入ってしまった。なんだろうなあ。感じたのは疲れ。フォームが安定せず、リズムがつくれず、腕でかいて疲れでしまった。息があがったような感覚があった。フォーム矯正が不十分であったということか。なんかおかしいなあ、おかしいなあ、と思いながらの500メートルとなってしまった。
    ランのは小雨まじりの天候が気持ちよく、いい感じで走れたのだけど、タイムが悪いなあ。体感ではキロ6分半から7分ぐらいのペースを感じていたのに、この結果には失望だなあ。
    このように書き出してみると、要は練習不足!!ということなのだ。加齢による体力の衰えを感じつつ、どうも衰えという布団の中でまどろみたくなる自分がいる。まあ、こんなもんだよと自分を納得させたい気持ちがある。
    さてどうしよう。
    トライアスロンに向けて、もう一段戦闘的なチャレンジスピリッツが必要なように思われる。「やってやろうじゃないか」のファイト気分を掻き立てないとならない。どこか後遺症が残っている感覚はある肉離れも「完治した」と思いきってしまう。これがまずは心の置きどころ。
    そして、日々の習慣のつくりかた。どのようなトレーニングを行うかというのは、どのような日常生活を過ごすかということに他ならない。ファイト気分をかみしめる日々の作り方を探し出していかなくてはならない。
    梅雨の入り 房総海辺 初レース
    ということで、「やってやろう」の気分であるが、今週は風邪をもらってしまったようで、喉が痛み、今日はトレーニングを休んで眠ることにした。とても残念だけど、相撲取りではないが、「寝るのも稽古のうち」と思って割り切ろう。
    67歳になって、トライアスロンとはもう一段深い付き合いを作っていかねばと思っている。やらねばならぬの気持ちである。
    ここで止まっては、ここで辞めては、もう戻ることはできないだろうから。
    挑戦を楽しんでみたい。
    トライアスロンは挑戦の気分をつくってくれる。それがいい。
    写真は、恥ずかしながらの頂いたメダル。
    笑ってしまうが、大事にしよう。
    今日のラグビーでのイタリアへの敗戦は悔しいなあ。ホント悔しい。
    最後のノックオンは誰だ???

  • 睡眠不足で体調不十分であったが、素晴らしい好天を満喫。

    睡眠不足で体調不十分であったが、素晴らしい好天を満喫。

     今日は陽射しと風が心地よい素晴らしい好天だった。ランのトレーニングでは、「流し3本」のあと、公園内の1周1200メートルのコースを4周。気持ちのいい汗をかいた。こんな素晴らしい日を、全身で味わえることの幸せをかみしめた。何度も何度も「ありがたい」とつぶやいた。

    身体が元気でいい天気の日を楽しむことができる。ささやかなことだが、ありがさを痛切に実感するもの、歳をとったということなのだろう。
    実は今日は体調はよくなく、スイムもランもひとり本数を減らしてのトレーニングだった。原因を振り返ってみると、今週は睡眠不足の日があった。どうも睡眠不足が堪えるようになった。もう徹夜など考えられない。身体に力が入らず、息がすぐにあがってしまう。リカバリーも1日寝れば回復とはならない。数日をかけて徐々に回復していく。今日の午後は昼寝をすることができた。これで今晩、明日としっかり寝れば、回復となる。

    このブログを書き続けていく目的の一つに「老化を詳細に記録する」ということがある。というより、トライアスロンを続けていくことのなかに、「老化のプロセスをリアルな手触りをもって感じたい」という気持ちがある。それは老化への好奇心だ。老化とはどのようなものなのか、正面から向かい合いながら死へのプロセスを歩いていきたいと思っている。
    そしていま、67歳4か月。「睡眠不足が堪えるようになった」という一項が加わることとなった。眠ることが惜しくて夜中に深酒をしていた若い頃があった。毎月数日は仕事で徹夜の日々があった。懐かしいわけではない。いまに至るまで歳相応に生きてきたかなあと思うばかりだ。

    陽射しと風 走る力が 身を浸す
    この月曜からまたベトナムだ。帰りのフライトが金曜ハノイ0:55-成田7:35。時差は2時間なので、日本時間では2:55発で7:30着となる。いつもは11時就寝6時起床である。間違いなく睡眠不足となる。その日は12:00、14:30と打合せが入っている。翌日土曜日は睡眠不足を抱えてのATAとトレーニング、日曜は房総で500メートルスイム+5キロランのアクアスロンに参加する。
    トレーニングもレースも体調がいいからこそ楽しめる。残念だがいたしかたない。強行軍で海外のレースに参加するシミュレーションと思ってやっていこうか。
    写真は今日の黄昏の空。刻々と色が変わっていく空に心奪われる。

  • 5月の3連休で心身を回復、今年の大会を決定!!

    5月の3連休で心身を回復、今年の大会を決定!!

    この連休後半は心身ともに休むことができた。昨年の12月末から連休前半までの多忙で疲れがたまっていたが、ようやく身体の回復を実感している。

    連休金曜はジムとスイム、土曜はATAのトレーニングでスイムとラン、そして日曜は午前中のバイクと夕方にスイム。ひととおり身体を動かして、シーズンインへの最低限の準備に手をつけた感覚がある。
    バイクは年に一度のメンテナンスに出して、サドルを交換、タイヤを25ミリにした。ヘルメットを買った。ウエットスーツを採寸して6月頭には届く予定だ。9年前にトライアストンをスタートしてから、ヘルメットもウエットスーツもそのままで使ってきた。交換への限界かと思う。
    今年の出場大会も決めて申し込んだ。6月10日の南房総アクアスロン、7月1日の昭和記念公園スプリント、8月26日の木更津スプリント、9月16日の九十九里オリンピックディスタンス。そのうえで、シーズンオフには昨年もお世話になった奄美大島合宿、1月にはグアムのスプリントに参加したいと思っている。
    そしてできれば、来年のセントレアミドルを目標にしたい。セントレアは一度参加してバイクで足切りにあっている。あの時のバイクは山岳難コースであったが、いまではだいぶ平坦なコースになっているとのこと。年齢的にも、いまのうちにセントレアをリベンジしておきたい。

    ひさしぶりにこの3日間、身体を動かして感じたこと。第一にあげられるのは衰えの実感だ。衰えというのは躍動感の喪失だ。そして昨年10月末の肉離れの影響。どうも回復が思わしくない。久しぶりに1時間のバイクにトライしたが、帰宅後昼寝をして起き上がろうとしたら、肉離れをした右足太腿がつりそうになった。股関節にも痛みがある。身体は動くのだが、肉離れを契機に一段階段を降りた感覚は否めない。
    2020までは仕事に励むつもりである。そのうえで、今年の大会の予定を決め、来年の目標を定め、身体の老化を実感するなかで、さて、どのようなライフスタイルをつくっていくか。この状況にあったライフスタイルをつくっていかなくてはいけない。久々の連休最後の日にそんなことを考えている。
    イメージとしては「ゆっくりと絶え間なく歩く」。忙しくとも睡眠はシッカリとって、バタバタとぜず、丁寧に目の前のことに向かっていく。そして、緊張感をもって絶え間なく動く。ちょっとストイックな感覚かな。
    これは12月末からの多忙ななかで学習したことであり、この要諦は「疲れない」ように毎日を過ごすことなのだ。

    五月晴れ まばゆい光が 誘い来る

    このブログもこのぐらいの長さにしたいと思っている。
    1回1回の書く時間を短くして、できるだけ回数を多くしたい。
    トライアスロンから少し話題も広げていきたい。
    そんなことを考えている。
    写真は今日のバイクトレーニングのコース風景。

  • お久しぶりです。シーズンが近づいての予定発表

    お久しぶりです。シーズンが近づいての予定発表

     2月12日のブログで「1か月と9日ぶり」と書いたのだが、今回は2月22日以来で「1か月と23日ぶり」となる。このブランクの原因はハノイへの出張。今年に入ってから、4回、合計16泊も行っている。

    1月25日~2月1日  医療フォーラムの開催 7泊
    3月11日~3月13日  病院開設プロジェクトの予備打ち合わせ 2泊
    3月22日~3月26日  さくら祭りでの投資フォーラムの開催 4泊
    4月2日~4月5日   病院開設プロジェクトのスタート 3泊
    一般社団法人国際医療健康交流機構の事務局長としての仕事である。
    行っている間は自分の時間はない。行くとなればいろいろと準備はある。帰れば報告のまとめがある。徹夜まではしていないが、睡眠時間が削られる。仕事は人間利害関係の坩堝をかき回すようなもので、さすがにストレスが増えて酒量も増える。
    こうした日常は30歳代の非力一所懸命の日々を思い起こさせ、この年齢になって、こんな事態に直面するとは、まったく考えてもいなかった。人生はわからない。今年は何回ハノイに行くことになるのやら。
    トレーニングは遠のくばかり。なんとか土曜日のATAのトレーニングだけは参加したいのだが、これも振り返ると、4月7日休み、3月31日参加、3月24日休み、3月17日参加、3月10日休みといった具合で、ようやくの隔週参加。これ以外のトレーニングはまったくやっていない。
    今後を予測すると、この仕事のほかにも、2019年のラグビーワールドカップを応援する「スポーツバディ」プロジェクト、2020年に福島の復興を世界に示す「2020MICE」プロジェクトがあって、今週の打ち合わせで両プロジェクトの確かな手ごたえを得ることになった。
    そんな今後への予想展望が見えてきて、今週末はようやく仕事が一段落して、今朝はATAのトレーニングに行き、こうしてブログに向かっている。その喜びに浸っている。
    今日のメニューはスイムとバイクだが、スイムだけ参加し、そのあとは一人ジムに行ってスピニングバイク15分、マシンで筋肉に刺激を入れ、ゆっくりとストレッチで1時間。
    泳ぐ前は不安であったが、身体は動いてくれた。練習メニューのあと、ユックリと300メートルを泳いだ。身体の細胞が息づいている実感に身を浸して大きく息を吐きだした。体重増加も1.5キロほどで安堵。

    そしていま言葉を探しながら、一人頭を巡らす時を楽しんでいる。
    書く楽しみのなかには思考の思いもよらない転換がある。
    『現代を特徴づけていること凡ての中で、一つ私が好感を持っていることがある。それはスポーツである。・・・・一言にして言えば、スポーツとは、人間の諸性能の分析とその組織的な刺激とを基礎として、人間をある典型に向かって発達せしめて行く、正真正銘の行為の倫理学である』(中公文庫「精神の政治学」ポール・ヴァレリー 吉田健一訳)。
    この本は今の私の枕頭の書であり、手元において、パラパラと、何回も読み返しているのだが、いま突然に、この一文に頭がジャンプした。私がトライアスロンとブログとを不可分のものとして楽しんでいることそのものが、的確に示されていると感じている。

    この年齢で目が回るほどに忙しく仕事に向きあっているのは、ありがたいことだ。まずその思いがあって、今日は久々の「一人楽しむとき」があって、67歳という年齢を自覚しつつ、今後を考えてみる。「今後」とは人生の行く末、仕事の展望、トライアスロンを混ぜたもので、「さて、どうするか」と心のあり方を決める。
    2020年までは躊躇うことなく、怯むことなく、大股で道の真ん中を歩いていく。
    まずこれを基本的な態度としよう、と言い聞かせる。
    波乱、混乱、非難中傷、向こう傷は避けられないだろうが、覚悟して、バタバタしない。遠くに流れる雲を見つつ、微笑みを忘れず、休まず歩いていけば、いささかの価値は残せるかと期待する。
    トライアスロンは、物理的にどこまで時間がとれるかが、わからない。だから予定を作らないというわけにはいかない。スポーツとは必然的に「計画」を含む倫理学なのだよ。そうだなあ。5月の幕張スプリント、9月の99里、昨年に行った11月の奄美大島合宿、1月のグアム、来年のセントレア出場をポイントにおいてみよう。年齢からして、来年あたりはセントレアリベンジの最後のチャンスかもしれない。
    グアムより 友よ来たりて 花語る
    とむさんは、グアムのトライアスリートで、このブログをとおしてトラ友としての縁をいただいた。帰国の折にお会いしてグアムのトラライフをお聞きした。写真はその折のもの。俺の顔はひどいなあ。1月にはスプリント大会があるそうだ。行ってみたい。どなたか、ご一緒しませんか。

  • 1ヵ月以上のブランク。ベトナムはハノイに行ってきました。

    1ヵ月以上のブランク。ベトナムはハノイに行ってきました。

     前回のブログが1月3日。一年の計として、今年のブログのテーマに「気持ち良い身体づくり」をあげた。それ以来1ヵ月と9日ぶりのブログ。なぜこんなにも空いてしまったかたといえば、「仕事が忙しかったから」に尽きる。仕事の委細の説明は省くが、2月の30日にベトナムはハノイで日本医療のプレゼンテーションを行うというもので、日本の医師、医療関係の企業の方々約20名に参加と発表資料の作成を依頼し、旅行の手はずを整えるという制作準備に忙殺された。

    身体としてはまったく気持ち良くない毎日で、1月8日にATAの新年駅伝大会で5キロを走って以来、ほぼ運動ができない状態となった。そして1月25日にハノイに行き、深夜便に乗って帰国したのが3月1日の早朝成田。それが、腸炎のウイルスを拾ってきて、帰国日から激しい下痢。
    ハノイでは、仕事のオフィスと宿泊の部屋がともにロッテセンターにあり、食事もセンターのフードコートということで、ロッテセンターから外に出ない。一応ランニングセット一式を持って行ったが、まったく出番はなし。
    ようやくこの3連休でトレーニングに参加し、ジムに行き、こうしてブログに向かうことができるようになった。失われた日常を回復できた嬉しさに浸っている。
    そこで改めて「気持ち良い身体づくり」を考える。
    こうした忙しいなかでも、あるいは忙しいからこそ、ランニングはできなくとも、少しの時間をとってストレッチやマッスルトレーニングを行いたいと思うのだが、それができなくなってしまう。起き抜けに5分ほどのストレッチで身体をほぐす程度になる。
    どうしてそうなのか。今回の場合、「仕事」とは、まずパソコンに向かうことになる。仕事の多くは連絡・確認・指示・準備のための指示書・確認書の作成であり、朝起きると、まずメールをチェックし、その日に行うべき業務の確認と整理に向かう。つまり、身体ケアに向かうより、せかされるようにパソコンに向かう。「仕事に追われて時間がない」という感覚で、まさに「心を亡くすと書いて忙しい」そのものだ。頭のなかで「身体を考える」ウエイトが低くなっている。「身体を動かす意欲」がなくなっている。頭のなかは、仕事でいっぱいになっている。
    こうした状態にあっては、「気持ち良い身体づくり」は「忙しときは仕方ない」と思う一方、「もう少しうまい折り合いのつけかたはないものか」と思案する。
    頭のなかの仕事を追い出すことはできない。であれば、身体を動かしている時間が「仕事の整理に役立つ」という方向に向かうことになる。よく「散歩の時間が頭の整理になる」「だから毎朝の散歩は欠かせない」という話を耳にする。しかし、話には聞いていても、私の場合はそちらには向かわないのが思案のしどころなのだ。
    「気持ち良い身体づくり」とは「気持ち良く毎日を過ごす」方法の発見にほかならない。それは第一に生活の技術であり、気持ち良い習慣の形成であり、気持ち良い毎日の時間割となる。
    この時間割・日常の生活習慣を乱すものが「予測つかない異例の仕事」であり、このたびの出来事はまさにそれに当たるのだが、改めて自問自答する。これは嵐の到来のように、仕事が去るまで身をかがめているしかないのか。
    ここまでアレコレと考えてきて思うことは「考えない」。例えば食後に歯を磨くことを思案するのか。何も意識することはなく、思案するとすれば、歯がちゃんと磨けているのかということぐらいで、無意識に歯磨きに集中しているではないか。
    それと同じように考えると、「朝起きると何も考えずに身体を動かす」ということになる。パソコンのスイッチを入れる前の、朝食の前の、「毎日のルーティーン」とする。どうやらこのあたりかな。
    より意識的にチャレンジしてみよう。

    厳寒に 息吹目覚めよ ストレッチ

    今回の多忙な日々を振り返りながら「スポーツを楽しむ日々」の意味に関心が向かっている。
    私のことばかりでなく「現代にとってスポーツを楽しみ日々」について考えてみたくなっている。
    これは「現代人にとっての幸福感とは何か」につながるもので、現代哲学にとっても大きな課題であるのだが、「老人トライアスリート」としての実践のなかで、このブログのなかで、このことを考えていこうと思っている。オリンピックの社会的な価値にもつながるものだ。
    ちょっと面倒な話が多くなるかもしれませんが、よろしくお願いします。
    写真はハノイの風景。ベトナムは活気に満ち溢れていました。
    この「活気」は「スポーツを楽しむ日々」の基本的な価値と感じています。

  • 今年の当ブログのテーマは「67歳、気持ち良い身体づくり」です。

    今年の当ブログのテーマは「67歳、気持ち良い身体づくり」です。

     皆様、明けましておめでとうございます。

    今年もご一緒にトライアスロンを楽しみましょう。
    ブログも続けていきます。こちらもよろしくお願いします。
    さて、今年第1回のブログは何を書こうか。
    まずは書き出してみよう。

    今年の正月は天候に恵まれ、素晴らしい快晴が続いた。
    31日、1日、2日、3日と走った。明日も走ろう。
    右足太もも前面の肉離れの痛みがまだ消えていない。走っていても違和感があるので、走るといってもジョギングレベル。肉離れの部分に意識を集中して、違和感が高まるとスピードを落とす。
    江戸川沿いのマイコースはATA南行徳の練習コースにもなっており、1キロの距離に白線のマーキングがされている。その1キロを往復する。1キロごとにタイムを計る。でもタイムはあくまで結果確認で目標ではない。まだ目標を決めて走るところまではいっていない。でもようやく1キロ6分10秒で走るまでには回復をした。
    よし、いいぞ!!!
    ともかく少しづつ、無理をしないで、ともかく身体を動かしていけば、日一日と微妙な変化を感じることができる。今回の肉離れリハビリではそれを強く実感している。
    このままリハビリから身体づくりまで進んでいきたいとおもっているのだが、実は昨年の暮れからある問題を抱えているのだ。
    それは体重。昨年の12月5日は70.1キロであった。念願の70キロ切りが目前だあ。しかししかし、10日には70.5、20日にはなんと72.8で、31日の大晦日が71.8、そして今日は72.2キロであった。ちなみに体重は起き抜けに血圧とともにはかっている。
    血圧も12月5日は上が129であったのに、今日は上が136。
    そう。どうも体重と血圧の数字がよくないのだ。
    血圧については、寒さが原因ということにしておこう。
    体重については、自分では「快適体重」は63キロと思っている。身長は169センチである。
    この体重は高校3年生の時の体重である。
    28歳の結婚前には73キロであった。これが一番太っていたとき。
    結婚をしてだいたい68キロ程度であった。
    40歳のころに椎間板ヘルニアで1ヵ月入院をした。退院時に計ったら63キロ。何もしないで5キロも落ちた。原因を考えるとお酒しかない。それ以降、体重が増えてくると禁酒を心掛けた。それで体重は概ねコントロールでき、トライアスロンを始める前はほぼ66キロであった。
    ということは、トライアスロンを始めて太ったことになるのだ。
    現在の体重は「トライアスロン適正体重」との考えもあろう。でも、振り返ってみれば63キロの頃が一番気持ちよかったのだ。動作が軽快で窮屈感がない。
    ということで、できれば改めて63キロ体重を手に入れてみたいと思っている。トライアスロンを行い、筋トレもして63キロにしたいと思っている。
    ところが、年齢のせいか、なかなか体重が減らない。以前なら2キロぐらいは酒と食事のコントロールで数日で落とせたのに、これがいっこうに効果が出ない。
    そうだ。いきなり63キロとはいかないが、まずはトライアスロンを始める前の66キロを目標としようと、正月に走りながら考えた。
    一年の計 毎年覚悟の 走り初め
    もうこの歳なんだから、体重を気にすることもないか、などとも思うのだが。
    でも、あと5キロ落としたほうが絶対に気持ちいいと思っている。
    要は「気持ちの良い身体の状態」を見つけだして維持したいのだ。
    ということで、今年の初ブログは「気持ち良い身体づくり」となった。
    今年は67歳となるが、「67歳の気持ちの良い身体」を考えよう。
    皆さん、今年もよろしくお願いします。
    写真は今日走った江戸川沿いの光景。光の感じが気にいった。私のホームコースです。

  • 木更津トライアスロン報告。やはりスプリントはだいぶ楽。あとは99里で今年は終了。

    木更津トライアスロン報告。やはりスプリントはだいぶ楽。あとは99里で今年は終了。

     木更津トライアスロンに参加した。距離はスプリント。昨年はオリンピック距離に参加し、叩きのめされた。コースは自衛隊の航空基地内なので、アップダウンはないのだが、実に風がつらかった。滑走路を走る爽快感を期待したものの、なんだか風に吹き飛ばされるアリのような感覚になった。「滑走路は風があるとことに作る」という話を聞いてナルホドと納得はしたが、その納得が「だから大変なんだ」の気持ちに拍車をかけて、翻弄された。ランでは、最後尾で人も少なくなった滑走路をペタペタと走るのは、孤独感がヒシヒシと湧いてつらかった。

    それに懲りて、さらには99里トライアスロンの事前準備として、今年はスプリントにしたが、だいぶ違う。バイクは「風に負けない」と言い聞かせ、慣れぬDHバーにしがみつき、何より距離は昨年の半分という余裕もあって、何とか乗り切った。ランは歩いてしまった。痛みで歩いた経験はあるが、疲れで歩いたのは初めて。1回歩くと何回も歩くことになるんだなあ。でも、昨年とは違って、まだ走っている人は多く、なんとか走りきれた。

    今回のレースで心配だったのが、椎間板ヘルニアでの腰の痛みと足のしびれ。レース前々日の金曜日にはペインクリニックに行って神経ブロックの注射を打ったほど調子はよろしくなかった。でも、違和感はあったが、痛みまでは至らなかった。それと練習不足も気になっていたが、スプリントなら何とかなる手ごたえを得た。マラソンで言えば、ハーフというより10キロに近いかな。
    今回のレースでの収穫はスイム。トライアスロンを始めて8年だが、ようやく、落ち着いて、休むことなく、自分のペースで泳げるようになった。
    正直これはうれしい。その大きな理由はヘッドアップ対策。基本は6ストロークに1回のヘッドアップとしているのだが、それはそれとして、ブイをターンしたあとなど、落ち着いて確認するために、しばしば立ち泳ぎになっていた。これもランで歩くのと同じで、一度立ち泳ぎをしてしまうと、何かにつけて、止まって立ち泳ぎになってしまう。ブイが見にくいとと立ち泳ぎ、人とぶつかって立ち泳ぎ、ちょっと息苦しくなって立ち泳ぎ、ということで、1.5キロで10回近くも立ち泳ぎとなってしまう。ではどうするか。腕を伸ばさず、早く回転させ、泳ぎを止めずに確認する。このコツを覚えてずいぶんと楽になった。何かあれば、両腕をバシャバシャと回転させ、周囲を確認し、また通常のスイムに戻る。8年もたって、覚えが悪くて仕方がないのだが、でも、続けていけば、一つ一つ身についていくことはあるのだ。
    今日はスイムとバイクの練習だったが、バイク連はバイクとランのデュアルスロン練習で、暑かった。サウナで大きく深呼吸したような気分になった。
    息が切れ 吸い込む空気は 残暑の熱

    今年は「近くて気軽な大会」をコンセプトにしてきた。自分としてはいささか「実験的な試み」でもあった。ランは10キロの草大会。バイクは近場での自主練、トライアスロンは幕張、木更津とスプリント。10月16日の99里トライアスロンが今年唯一のオリンピック距離参加となるが、果たして無事に乗り切れるのか。いまから緊張している。
    でも、今年を振り返れば、トライアスロンを息長く続けていくライフスタイルのイメージはできたようだ。まだ初心者運転だが、うまく身につけていきたい。
    写真は木更津でのスイムコース前の光景。スイムは岸に近い位置で、水面下のコンクリートに手をぶつけて切ってしまった。水は濁っていてまったく見えなかった。驚いた。スイムを上がって救命へ。丁寧に治療してもらい、走り出しました。

  • 体幹トレーニングの重要性を実感した今日のトレーニング。今回はトレーニングの備忘メモ。独り言。

    体幹トレーニングの重要性を実感した今日のトレーニング。今回はトレーニングの備忘メモ。独り言。

    トライアスロンを続けられている理由の一つに、練習のあとの満足感がある。これは何回も書いているが、練習に行きたいくない、走りに出たくないと思うことはしばしばだが、練習に出て「やらなきゃよかった」と思った記憶はない。存分に身体を動かした満足感が残る。
    では大会はどうなのか。
    もちろん大会も大きな満足感がある。大会ならではの緊張やタイムへの感想など、練習では得られない魅力も大きいが、練習には大会のような「自己評価」はなく、充足した満足感だけが残る。要は気軽に楽しめるということなのだろう。
    今日はスイムはOWS錬で、ドリルのあとは10分間泳を2本。バイクはデュアスロンで、猛烈な暑さのなかで追い込んだ。ジムに帰ってからの水風呂の気持ちよかったこと。
    今日はいつも以上に満足感が高かった。
    その理由の第一は腰の具合。このところ仕事が忙しく、夜の飲み会も続き、腰の調子が悪かった。腰に重みや違和感があり、膝が痛んで屈伸もままならない。そこで昨日は久しぶりにペインクリニックでブロック注射。それが効いたか、今日は自然に屈伸ができ、トレーニングに向かう状態になった。それで思いのほかに身体が動いたということだろう。
    そのおかげか、スイムもバイクも、ちょっと前のめりになってフォームを安定させる感覚が自然にできた。少しコツをつかんだ感じかな。飲みが続いて体重も増えていたが、トレーニング後に測ると、もとに戻っていて安堵した。
    もうトライアスロンを始めて8年。なかなかうまくいかないなか、体力は落ちていき、ヘルニアも加わって、あまり明るい話題もなかった今日この頃であったが、でも続けていくとこんなこともあるんだ。この「いい感じ」を自分のものとすべく、今日の様子を書き留めておく、というのが今日のブログ。トレーニングの備忘録、ほとんど独り言。
    まず、一番大切なのことは「前に進む」という意志意欲。戦闘的な気分だね。そして前をよく見る。なんとなくではなく、シッカリと前を見つめて、ネコ科動物が獲物を追う姿をイメージして、身体を躍動させる。これが基本。漫然と泳いで走ってはいけないのだ。常に戦闘的な意志意欲が必要なのだ、と奮い立たせる。
    躍動するのは腕であり、足であるのだが、躍動の元にあるのは、腰と背筋と肩甲骨あたり。ここから稼働量を生み出す。そのうえで、今日のトレーニングで「ああ、ここかもしれない」と感じたのは「腹筋」であった。腹を自然に締めることにより、姿勢が安定して腰が回り、それにつれて背筋が伸び、肩甲骨から太ももが動く。自分では躍動した感覚となる。
    その感覚をスイムの10分間泳でつかんだ。要は姿勢なのだよ。姿勢をつくるのは腹筋なのだよ。腹筋といっても下っ腹。
    その気分をバイクに持ち込んで、こちらも手ごたえ得た。
    ランについては、スピードをあげるには、膝あげがポイントと感じている。膝をしっかりとあげるには、腰の回しが前提であり、それをスムーズに行うには、やはり腹筋なのだ。
    というわけで「腹筋の大切さ」を実感したのが、今日の収穫。
    これは「体幹を鍛える」ということなのかと思う。
    下半身の関節のストレッチと体幹トレーニングに取り組む。
    どんなトレーニングが必要なのか、それをつかむのは大切なことなのだよ。
    であれば、そのトレーニングをいつ行うか。一日、あるいは一週間のなかで、いつならできるのか。ここが難しい。朝なのか、夜なのか。週に何回なのか。ちょっと考えてしまうなあ。
    朝型人間である。よって大切なことは朝に行うようにしている。具体的にまずメールをチェックし、予定を確認し、デスクワークに向かう。要は朝は仕事にあてており、時間があればストレッチとランを入れている。もうかなりパンパンなのだ。
    夜の難しさは酒にある。打ち合わせで酒が入る。
    ポイントはある程度の時間を集中して行うことにあると思う。さて、どうする。
    日に焼かれ、前をにらんで ヒョウとなれ

    などと、いきがっている。
    週に3日、体幹トレーニングに向かう。火曜日、木曜日、日曜日かな。
    9月16日の九十九里トライアスロンを目標に気合を入れてやっていこう。
    今日は9時からオールブラックスととBIライオンズの第3戦をテレビ観戦。
    明日は真鶴のOW1,500メートルに参加予定。
    けっこう忙しいんだな。
    今日は写真はなし。