カテゴリー: スポーツ

  • 初体験のデュアスロン。みんな速くてビックリ!

    今日は昭和記念公園で開催されたカーフマンJAPANのデュアスロン、ビギナーズクラスに参加。2キロのラン~10キロバイク~2キロランのコースで10:30にスタート。参加者は30名~40名ぐらいいたようだが、私の順位は後ろから多分5人目、時計の使いかたを間違えて記録は不明。
    今日はTTAのユニフォームを着てきたが、どうにもこの順位ではバツが悪いよ。
    それはともかく、レースの感想は。
    今日はまったく一人で会場に行き、一人で手続き、準備をしたが、やはり、何人かの仲間と行くのとでは随分と違う。仲間であれば、一人は荷物を見て、別の人間が受付に様子を見に行くなどの手分けができる。トイレに行くにも余裕ができる。コースについてお互いに情報交換、確認などを行い準備の精度が増す、といったこともある。
    今後、一人参加にも慣れていかなくてはならないが、できれば、何人かの仲間といっしょに参加するほうが何かといいね。
    さて、レースだが、まず驚いたのは最初のランでの皆さんのスピードが速いこと。多分キロ4分は切っているのではないか。こちらは速くても1キロ5分強。しかも2キロを越えたあたりから調子がでるほうなので、最初のランから、たちまちに最後方となった。ランを終えたところで、もう後ろから5人目。
    次いでバイクとなるが、トランジットがうまくいかない。簡単に言えば、バイク用の靴に履き替えるのにえらく手間取る。スポンと足が入らず、指を使って片足3回目ぐらいでようやく足が入る。モタモタしているうちに、早くも最下位。
    バイクのコースは適度にアップダウンとカーブがあり、風が強くてまいったが、右、左と頻繁にギアをいじり、それなりに楽しめた。それで、1周してトランジットに向かうと、なんと先行しているはずのバイクがない。おかしいなあ、と思いながらも靴を脱ぎ始めると、係りの人が「36番、もう1周です」「そうですか。なんか変だと思いました」であわててコースに戻る。
    ああ、やはりスタート前にコースをキチンと確認しておかなくてはいけないね。一人で要領も悪く、心落ち着かずで、コースのことは気にはなっていたものの、「まあ、走ればわかるだろう」とたかをくくったのが大間違い。自業自得。いい薬になりました。
    コースに戻って、2周目なので、それなりに慣れたか、再び3人(うち一人はジュニア)を追い越してトランジットへ。またしても靴の着脱がうまくいかない。ハンドルを持っていた手がしびれて紐がうまく結べない。あっというまに3人に抜き返され、ランで追いかける。
    すると「岩崎さん」と私の名を呼ぶ声援が。驚いて見ると岩田コーチでした。いやあうれしいもんですねえ。声援を受けるなんて初めての経験。なるほど力が湧いてくる。
    バイクの後のランは、足がふわふわして走りにくいが、息継ぎのほうは、身体が温まって、前半の2キロよりだいぶ楽。岩田コーチの声援もあり、何とか2人までを抜き返してゴールへ。
    このまえのハーフマラソンからすれば、肉体的にはずっと楽で、フィジカルなダメージはなかったが、もくろみとしては、バイクの集団レースを経験するところにあったにもかかわらず、バイクはほとんど一人旅。
    でも、追い風に乗って左のギアを入れてスピードをあげる感覚を楽しめたことで、今回はよしとしましょう。
    はい、今回の反省。
    ・コースは事前にキチンと確認をしておくこと。
    ・時計もちゃんと使えるようにキチンと覚えておくこと。
    ・トランジットも事前に練習する、靴を換えてみるなど、キチンと対策が必要。
    ・できれば誘いあわせでレースに参加すること。
    木枯らしと 枯葉にまかれて 風を裂く
    北風や 昭和の森に 息を吐く
    思い起こせば、なんにつけ、成り行きまかせに生きてきたが、勝負のときは、キチンとしないといけない。
    ようやくこの歳になり、いい経験になりました。
    それにしても皆さん、速かったなあ。ああ驚いた。

  • フロストバイトロードレース 初参加!

    今日は米軍横田基地で開催されたフロストバイトロードレースのハーフマラソンに初参加。
    「初参加」というのは、こうした大会に出るのは本当に「小学校以来」ということで、私の58年の人生のなかでも、今日は記憶に残る一日となった。
    ハーフマラソンの距離は多分21キロかと思う(当初は20キロと思っていたが)。で、タイムは自分の時計で2時間14分14秒。1時間で10キロ、2時間20キロ、21キロで2時間6分はいきたいと思ったがかなわなかった。
    さて、本日のレースのことは、どこから何を伝えればいいのだろう。
    書きたいことは山ほどあるが、どのような観点から何を伝えるべきか、疲れで神経がハイになっており、腰が据わらない。
    そこで、まず、ハーフマラソンという「距離」について考える。
    走った実感としては、当初の5キロ~10キロはペース形成期で、自己との対話が第一。10キロを越えると、やはり身体が軽くなり、ちょうど同様なペースで走る女性ランナーをターゲットにその後ろをついていく。その状態で、結構抜いていきながら15キロ。そこで更にその女性を抜いて、17キロになってからがきつかった。両足の親指を中心に指が痛む。これが困った。息はつけている。にもかかわらず、足が痛く、前に進まない。なるほどなあ。15キロと20キロでは確かに違う。
    痛む足をなだめながら、ようやくの思いでゴールしたが、ここで考える。
    マラソンに出る気はあるか? いや、ありません。20キロでいっぱい、いっぱい。
    私にはトライアスロンのオリンピック仕様がちょうど頃合ということ。
    だって20キロであれだけ足が痛くなる。40キロが身体にいいわけがない。
    このレースは来年も出ることはあるかもしれないが、これが私の限界、というのが今日の感想。
    逆に言えば、マラソンを完走できなくとも、トライアスロンには挑戦できるということだよ、ご同輩。
    レース後、アスロニアの仲間と八王子のファミレスで食事、生ビール2杯。6時30分に帰宅し、洗濯機を回し、ゆっくり風呂に入り、ストレッチングの末、缶ビールとワンカップで、一人で祝杯。
    結構な一日でした。
    痛む足 木枯らしを受け ひた走る
    一仕事 終えたところで 冬の酒
    今日はご機嫌な状態で、身体は疲れ、呑んでいるので、これで終わり。
    どうも口をきくのもおっくうな感覚。
    ハイ、満足な一日でした。
    ありがとう。

  • 3ヶ月経過、まずは心境の告白から

    先週の金曜は飲み会に誘われ、行ってみたら日本テレビの「行列のできる法律相談所」に出演なさっている弁護士の菊地幸夫さんも参加されていた。まったくの初対面。菊地さんといえば、私からすれば、トライアスリート。当方はかなり酔っ払い、菊地さんは、多分呑まないんじゃないかなあ、ジョッキのビールがまったく減らなかったように思う。とはいえ、私はかなり酔っていたので、記憶は曖昧。酔っ払いの話に付き合っていただいた菊地さんに感謝です。とっても柔らかい人あたりの紳士で、テレビでみるそのまんまでした。
    菊地さんのお話によると、トライアスロンを始めたのは35歳で現在は44歳とのことで、もう9年のキャリアをもつベテランですよね。いろいろお話をささていただいたのですが、特に心に残った話をお知らせします。
    「トライアスロンは旅なんですね。その土地を泳いで、自転車で、走って旅をするわけで、様々な形で旅を楽しむわけです」
    これは「うーん、いい話」ですね。こうした視点からトライアスロンを見る視点はまったくなかったが、それだけに、虚を突かれた驚きがあった。
    それとあわせて、「ロードレーサーは都心を走るものではありませんよ」「泳ぐのは4キロはいけます。まったく何もなく楽に泳げます。岩崎さんもまず300メートルを越えれば、そうなります」といった話を伺うと、菊地さんが言われる、競技ではなく「旅」という意図がより深く理解できる。
    そうかあ、旅に行くのだ。旅を全身で味わうのだ。
    3ヶ月を期に菊地さんにお会いしたのも、区切りとしては、何か芝居じみたご縁を感じる。そこで、私が感じているトライアスロンの魅力を菊地さんに話して共感をいただきました。
    それは「我が身を頼む」ということ。泳いでいるとき、走っているときは誰も頼りにできずに我が身を頼む。私は60歳の老後を前に、トライアスロンから「我が身を頼む」意識を学んだことがしみじみと胸にしみる。
    「我が身を頼み」つつ、毎日の生活で余計なものを剥ぎ落とす。トレーニングという緊張のなかで、日々の時間割を決めていく。それが、スポーツによって得た60歳からのライフスタイルではないかと思う。でも、いくつまで続けられるかなあ、なんて始めたばかりで気にすることもないだろうが。。。
    「3ヶ月たつと主観が変わってきますよ」と岩田コーチに言われたのがこのことなのかどうか、わからないが、私にとって「身一つで立っている」感覚は、これまでの暮らしにはなかったものだ。
    例えば今日一日を振り返ると。。。。
    ・5時起床~バナナの朝食~仕事の企画書作成を9時半まで、メールで送信。
    ・近くのプールに2時間~帰宅して昼食。コロッケ、野菜、ご飯一膳。
    ・1時間昼寝~別途報告書を作成してメールで送信。
    ・4時半から5時までラン。本当は1時間のつもりだったが、右足のアキレス腱が痛むので30分で切り上げ。
    ・帰宅後久しぶりの入浴。いつもはシャワーなのだが、アキレス腱が痛いので、バブを入れてゆっくりと半身浴。
    ・ドラッグストアに行き、トイレットペーパー、洗濯洗剤、漂白剤、柔軟材を購入。
    ・昨日次女が持ってきてくれたハッシドビーフを食べる。缶ビール2本。やっぱ呑んじゃうね。
    そしていま、これを書いている。今日は誰とも話をしなかった。トレーニングをこなすこと、身体ができあがっていくことで、日々の暮らしに緊張感が生まれる。それが「身一つで立っている感覚」を際だたせるように思える。
    これがトライアスロンのライフスタイルというものか。確かに爽快な緊張感がある。
    これが3ヶ月の心境の報告。
    秋風に 我が身を頼み 走るかな
    湯につかり 痛みをさする 秋の風呂
    次回は3ヶ月のレベルアップ報告の予定。

  • キック キック キックだああああ!

    引越しをしようと、物件を探しており、これがなかなか時間がとられる。特に週末は物件を見に行くことになり、ほぼ1日つぶれてしまう。一昨日の土曜日は孫の保育園の運動会で南行徳のレッスンは欠席、日曜日はお台場に全日本選手権を見に行くつもりであったが、物件を見に出かけて、残念ながらこちらもパス。日曜の大井埠頭のバイクも3週続けてお休み、ランもお休み気味で、始めて3ヶ月を前にかろうじてスイムのみといった状態。
    スイムはただいまキックに挑戦中。キックは苦手で、ビート板をやってもまったく進まない。「トライアスロンの水泳は長距離であり、体力を使うキックはあまり使わない」、あるいは「スイムスーツを着ると浮力がついて足も浮くので、キックは流す程度でOK」といった情報も目にするが、でも上級クラスの人でビート板キックができない人はいない。見ていると皆さんかなりのスピード。確かにビート板キックで前に進まない水泳部員というのは考えられないよね。平野コーチは「ビート板のキックはブレスの練習にもいいし、個人練習ではビート板で1,000メートルぐらいの気持ちで」という。苦手だからやらなくてもいい理由を探すより、まずはやってみなくてはなるまい、ということで励んでいるが、そこで私なりにつかんだ実感。
    ・ビート板キックは、確かに身体をピーンと伸ばす練習になるようだ。つまり腰と足を浮かす練習になると思う。
    ・足で水をたたくのではなく、むしろ後ろに足をはねる感覚。つまりダウンだけではなくアップを意識したほうが、多少は進む気がする。
    ・このことを行うためには、お臍の下のお腹をシッカリとしめなくてはならない。その感覚が分からなかったが、ビート板の練習で少しは掴むようになれた。お腹に力をいれて身体を目いっぱいに伸ばす力の入れ具合がわかってきた。
    ・そのうえでのキックだが、膝を曲げないというのはわかるが、モモを動かすというのがどうも良く分からない。どこにどう力をいれるのか、シックリとこない。
    ・どうも力まかせに動かしているが、リズミカルな感覚がない。その感覚をつかみたい。
    ・リズミカルにキックするには、おそらくモモばかりではなく、腰が関係しているのかと思うが、そこのところも感覚として掴めない。
    ・そんななかで、今日のレッスンでは、モモというよりも、足の付け根に働きかけて後ろに蹴上げる感じが少しわかった。これがささやかなキッカケとなればいいが。。。
    ・これを習得するのには、多分身体を伸ばすストレッチが大切のような気がする。膝を折って身体をそり、足の付け根の前面を伸ばすストレッチね。
    ・実は私はこれが大変に苦手で、たとえば正座の姿勢で身体を後ろに倒すことができない。多分、足の付け根が固いのだと思う。
    ・ということで、足の付け根と股関節のストレッチを重点的に行おう。
    こんなところかな。
    今日はキック練習のフィードバック。しっかりとブレスをしながらビート板で25メートルを一気に進むことが目標。それができるようになれば、「浮く」ことができるようになるのではなかろうか?
    帰り道 思いめぐらせ 頬冷やす
    考えて 身体にたずね 秋いたる
    水泳というのは、考えてしまうスポーツなんだなあ。そこに面白さもあるように思える。

  • 3ヶ月を前に、台風での休みとトレーニングの日々

    10月末にトレーニングを始めて3ヶ月となる。
    3ヶ月を経ると、ようやくトライアスロンのトレーニングを始める身体となると言われる。
    あるいは、3ヶ月を数えると、主観が変わってくるとも言われる。
    その3ヶ月を前に、10月5日にはトライアスロンの大会を初見学して、ただただ圧倒され、やや呆然としているなか、先週は大型台風の到来で、木曜の水泳トレーニングが休止となり、自己トレのランも雨模様でお休み。のんびりとした気持ちで過ごした先週であった。
    そんな気分を引きずりながら、土曜日のトレーニング。
    水泳では、平野コーチとほぼマンツーマンに近い形で、ビート板を使ってのブレスとキックのレッスン。平野コーチのアドバイスは、手のかきは出来ているが、足と腰が沈んでいるため、スピードが出ない、ブレスは、パッと息を吐くことができていないから苦しくなる、ということ。
    ビート板を使ってのキックはどうにも苦手で逃げていたが、やはり取組む覚悟を決めないといけないなあ。
    バイクは江戸川河川敷に出かけて、ブレーキとスラロームのレッスン。そのレッスンはいいのだが、この日は接触事故、立ちこけ、最後に跨いで降りる際の転倒と、3回も転んでしまった。雨模様の寒さの影響で身体が萎縮したこともあったのか、接触事故のほかは、当人もまったく納得のいかない転倒で、身体の痛みもさることながら、心の痛みも大きいよ。こんなことからどうもバイクになじめない。
    しかし、江戸川沿いを時速20数キロのスピードで走るのには、ある楽しみを感じた。その楽しみを説明すれば、「移動の楽しみ」となろうか。行動範囲が大きく広がり、自分の可能性も拡大したような開放感を感じることができた。
    この日はアスロニアに寄って雨に打たれたバイクのチューンアップと冬物ウエアの購入。長袖の上着が約17,000円。
    日曜日は私用のため大井埠頭のバイクはお休み。午後に一仕事終えたあと、夜にはプールに行こうかと思ったが、行きつけだったトンカツ屋の前を通り、なつかしさのあまり衝動的に店に入ってビールとロースカツを注文して自動的にプールは取りやめ。こうしたとき、ビールを呑まなければプールにいけるのだが、呑んでしまうんだなあ。またトンカツのうまいこと。お店のマスターがこちらの顔を覚えていており、妻と幼い子供達と来た懐かしさに浸った。そしてビールが引きがねになって帰宅後は一人ウイスキーの水割り。
    もう9時過ぎには床につき、すぐに寝入り、午前4時前に一旦目覚めて30分ほど読書をしたが、そのあと再び寝入って目覚めは何と8時。トライアスロンを始めての第一の驚きは「我ながらよく寝る」。歳なので目が覚めてしまうといった状態とは無縁の今日この頃。
    月曜は午前は家の掃除と洗濯、仕事のデスク整理。午後は再三先送りしていた企画書を作成して関係者にメール。肩の荷を降ろした安堵のなかで、30分のラン、続けてプールを約1時間半。プールではビート板キックに専念。確かにビート板を使うと、下半身を伸ばし、身体を安定させて浮力をつける感覚がなんとなくわかる。しかし、あまりに遅い、しかも25メートルで5回も立ってしまう。1回の距離はわずか5メートル。情けないが、これから始めていきましょう。ブレスは土曜日の練習の成果があって、これは多少上達したかに思え、嬉しくなった。平野コーチ、ありがとう。
    こうして書いてみると、少しは落ち着いてトレーニングに向かっているように思う。もう、トレーニングそのものや、トレーニングの疲れなどに驚くことはない。トレーニングがいわば手の内に入った感触がある。とはいえ、トライアスロンの生活(トライアスロンライフ)の形がキッチリと出来ているところまではいかない。まだまだトレーニングに振り回され、一生懸命こなしているのが正直なところ。もう少し時間がかかりそうだ。
    日一日、うつろいながら、涼新た
    落ち着いて、水に遊ぶや、秋の宵
    あと20日を落ち着いてこなして、3ヶ月を迎えよう。ポイントは、トレーニングに振り回されているか、自分の管理下にしているか。そして楽しみは主観の変化。これについては少し兆しを感じてはいるが、まあ、3ヶ月を待つとしよう。

  • 初の大会見学、圧倒されたあ!!!

    4日は「銚子国際トライアスロン大会」に出かけました。大会の詳細はこちらへ。
    http://www.keiyo-isc.org/choshi-marina.htm。
    トライアスロンのレースをナマで見るのは初めて。いや、テレビでも一連の流れを通して観たことはなかったように思う。道に迷いながらも現地到着は7時50分。スタートは8時半から。
    スタート地点に行くと、すでに平野コーチ、南行徳でご一緒しているAさん、NさんもTTAの新しいユニフォーム(バイク用)で応援体制。じつは私も土曜にユニフォームを手に入れ、土曜の夜は「よし、明日はこれを着ていこう」と思っていたのに、忘れてしまうんだなあ、これが。どうも盛り上がりの気分に水を差す感じで恐縮。
    「来年は自分も出ることになるかも」という気持ちで、受付の様子、トランジットの状況、スタート前のセレモニー、参加者が浜辺に集まる光景などを一つ一つ確かめる。
    TTAからは、渋谷、南行徳を合わせて、多分10名が参加。スタート前には円陣を組んで気合を入れる。ようし、ムードは盛り上がっていく。プオーとラッパが鳴って一斉にスタート。3つのグループに別れ、約600人が続々と海に入っていく様は壮観。前を行く人は、浅瀬ではドルフィンスルーで果敢に海に挑んでいく。一方、後ろからゆっくりとついていく人もいて、「俺はあの感じかな」と独り言。
    こうして始まったレースの感想はというと、うーん、「圧倒された」。
    まず、1500メートルというスイムの距離。この大会では一旦浜辺にあがる周回コースで2周する。これが見るから距離があり、私では「とても泳げそうもない」と思うのだが、皆さん、群れとなって連なり、こなしていく。その情景はとても不可思議な感覚で、当方、やや呆然として次々と浜にあがる参加者の顔を眺めながら、自分もいずれその中にいるということが、実感できない。「来年はやるぞ」と武者震いを覚えるでも、プレッシャーを感じるでもなく、言葉も失い、現実感のないままに、ただただ圧倒される。ふと我に振り返ると「とても泳げそうもない」を繰り返す。実況している解説者が「彼女は1年前は泳げなかったんですよ」という紹介をしていたが、その方の顔を見つつ「とても俺には無理そう」と弱音が出た。
    次いでバイクは、4周するコース。もちろん速い人は速い。でも人さまざまでもあり、これは想定を超えることはなかったかな。でも、後でTTAの方に聞くと、下り坂では50キロは出ていたとか。時速50キロでダウンヒルなんて、私からすれば、どんなに怖いか。これも圧倒されます。
    そして、ランで4周のコース。トップクラスの人の走るのが速いこと。私には長距離というより、中距離のようだった。まあ、トップクラスは別世界なので、どうしても関心は中位置以降の人となる。身体つきも親近感を覚える方が増えていく。そこでも感心した、というよりも、やはり「圧倒された」のは、おかしな話だが、誰もがひたむきにレースに挑んでいるということ。
    東京マラソンなど、テレビで市民マラソン大会の中継を見ていると、最後のほうは「記録ではなくレースを楽しむ」ということで、歩く人、観客と話す人、仮装で走る人などが登場し、和気藹々といえば和気藹々、緩いといえばいたって緩いムードが見てとれるが、そうしたユルさはまったくといっていいほどにない。沿道からの「頑張れ!」と声に、ランナーが笑顔で応える光景はあちこちで見られるが、それはユルさではまったくない。
    全員とまではいえないが、おおかたは、いわば「求道者」のような面持ちで、走っていく。決して悲壮ではなく、明るく健康な光景であるが、誰もがこのレースに向けて鍛えてきたことがハッキリと確かめられる。マイペースとはいえ、全力で取組んでいる。年齢はさまざま、とはいえ、やはり20代、30代が多いんだろうな。70歳の参加者もいたとのことで、見た目ではよくわからないながら、多分ご同輩の方々も目にしたが、皆さん、体つきもスマートで、正直、これにも引け目を感じたなあ。
    レース後に「来年は岩崎さんも出ましょうよ」と声をかけていただいたが、思わず「いやあ、壁を感じました」と正直に応えてしまった。さて、どうする?
    秋の海 つわものたちの 命に触れる
    どの顔も 秋の陽をうけ ひたむきに
    レースを終えたTTAの皆さんが順々と集まり、後に続く仲間を応援する。幸いに晴れた秋の日に相応しい、気持ちのよい和みがあった。
    トライアスロンというレースを、私なりに掴めたように思える一日であった。
    さて、大いに圧倒されたところで、来年の意気込みは。。。「よし、しっかりとトレーニングを続けよう」。それ以外に道はない。続けるということは「続けるライフスタイルをつくること」に改めて思いをいたす。

  • 今日は十五夜 思い散り散り

    今日は十五夜、朝起きての空気、アパレルショップのディスプレイ、そして人々の装いも、10月、秋の到来です。今日のブログは十五夜の雑感。いま、改めて月をながめて、ルナティックな気分です。
    10月に入り、特にシビアに感じるのは、日の短さ。6時の水泳トレーニングに向けておきる時、外は暗い。さて、これまでどおり大崎まで自転車で行くか、あるいはクルマを使うか、迷っています。
    明日は銚子の大会。TTA参加の方々も多く出場するとのこと。私も行ってみようと思っています。というのは、これまで、ナマでトライアスロンの大会は見たことがない。いま22時40分。明日は5時に出発。8時半のスタートを見ようと思う。報告は明日のブログで。
    50歳を過ぎ、確かに感じるのは、「歩いていると、どんどんと追い越される」。私は足が速かった。こんなことはなかった。といっても仕方なく、追い越されていたが、このところ、ズンズンと追い越していく。これはトレーニングの成果。多分、一歩の歩幅が広くなっていると思う。力強く歩く感覚が芽生えて気分がいい。
    1ケ月ぶりぐらいに会ったかたより、「みなぎっている」というお言葉をいただいた。「少し痩せましたか?」「なんかスッキリしていません?」なんて言われることも多くなってきたが、「みなぎっている」というのは嬉しい。言葉の主は私も尊敬している、とても素敵なママププロジェクトのオーガナイザーで、素直に喜びます。私としてはトライアスロンへの挑戦は「肉体の思考」であって、そのことを「みなぎっている」と言っていただいたのであろうと勝手解釈です。
    いつも一緒にトレーニングしている、Kさんよりコメントをいただきました。Kさんありがとうございます。Kさんが一緒にいることはとても大きな励みとなっています。今週は渋谷で2名の女性が新たに参加。南行徳も、本日男性1名が新たに参加。新しい雰囲気がうまれていきます。そうした状況のなかで、Kさんは、水泳の4コースから3コースに昇格しました。これは当然のこと。Kさん今後もよろしくお願いします。皆さん、お互いに励ましていきましょう。
    秋いたり みなぎる身体 十五夜の月
    十五夜に 身体をさすり 眺める月夜
    特に理由なく、ブログの慣例に従い、なんとなくニックネームにしておりますが、一方、ちゃんと自己紹介をしておかなくては、読んでいただく方々に失礼との気持ちもあfります。
    自分の会社のホームページURLと、メールのアドレスを記載します。何かあればお気軽にメールをください。
    http://www.scplan.com
    iwasaki@scplan.com
    皆さん、よろしくお願いします。

  • 痛みのケアから 積極的な「整体・姿勢」へ

    運動に「痛み」はつきものだろうと思っている。高校時代にハンドボールをやってた頃を思い出しても、しじゅう何らかの「痛み」を抱えていた。私は特に身体が硬い。ひどく硬い。仕事でパソコンに向かう時間が長く、猫背である。両手を上にまっすぐあげるだけで大変なんだから、我ながら、水泳には適していない身体と思う。
    このトレーニングを始めた当初、ひどく腰と背中が痛み、上半身がロボットのようなカチコチの状態で固まり、マッサージに駆け込んだ。そこで、肩が前に落ちていること、肩甲骨のまわりが硬くなっていることを指摘され、カイロプラクティスと整体の治療を受けて一息をついた。
    その後、身体が慣れてきたのだろう、背中の痛みは和らぎ、その店にも行かなくなっていた。理由としては1時間6,000円という高額な費用もあげられる。だって週に1回通うとなったら2万円を越えてしまう。
    でも「肩の痛み」は続く。腕をあげる、腕を回すと肩が痛む。クロールの要点は、肩を回し、うでをしっかり、ピーンと伸ばすこと。だから肩が痛むし、痛いからエイッとばかりに力を入れて腕を伸ばし、力をいれるものだから、リズムがなくなり、浮力が落ちて。。。。
    そんななから、先週土曜日、南行徳のレッスンで
    「背中と肩が痛くて、鍼に通っている」
    「どうですか?」
    「スッキリとなくなる」
    「へえ、じゃあ行ってみようか」
    といった会話があって、改めて「痛みを和らげる」という対処療法から、「痛みを除去して泳ぎをステップアップ」という意欲が湧いてきた。更に、その日の夜、テレビで高橋尚子の走るトレーニングの番組を見ていたら、そこでも「正しい姿勢と正しいフォーム」の重要性が指摘されており、「ようし! 整体で正しい姿勢で痛みをとって、正しい姿勢で正しいフォームへ」と頭が向かった。
    日曜日は大井埠頭のバイクを休んで自宅近くの整体治療のお店へ。こちらは保険がつくので1,000円以下ですむ。これまで日曜日が休みだったので、やむなく高い店に行っていたが、気がつくと日曜日も店を開いている。
    状況を説明すると、
    「回すたびにゴリゴリしている感じですね」
    「それなんです」
    「肩を後ろに開いて、肩甲骨の稼動範囲を広げましょう」
    ということで、指圧と整体。いやあ、痛かった。鍼は経験がないので、やってみたかったが、「電気治療にしましょう」ということで、今回は見送り。
    そこで、結果といえば、楽に動くようになったんだよねえ、これが。しかも約40分で560円。この価格差。
    早速ためしてみたくなり、近くのプール開放へ。
    「まったく違った感覚で」というわけにはいかなかったが、随分と手が伸びるようになってきた。肩ばかりでなく、手の平にも意識が働き、腕を伸ばしたままで、スーッとすべるような感覚を得ることができた。これは初めての経験。自分としては「いい感じ」であった。「いい感じ」のままで帰宅後、自分で豚シャブがうまかった。
    秋に入り 水を滑るや 心地よき
    痛む肩 身体を整え 秋向かう
    トライアスロンといいながら、「水泳」の記述が多くなってしまうが、今回は「水泳」というよりも「整体・姿勢」がテーマ。これを機会としてもっと「整体」に意識を向けて、「老後の姿勢」を確立しよう。身につけたら毎日が気持ちよさそうじゃないですか。日々のストレッチングにもっと丁寧に取組もう。どうもこれが基本だな。

  • 2ヶ月目で、いい気になってはいけない。それとアクセス数が1,000を突破

    これまでのブログを見返すと、どうも最近、いい気になっている。よくないね。
    多少のことを覚えたくらいで、もう、「人に遅れるのがしゃくに触る」という。
    あるいは例えば今日の水泳。この3日間の休みで何とか自信を得たかに思えたが、今日の練習ではまったくのNG。すぐに息があがって、これまで何を分かった面をしてたか分からない。
    いけない、いけない。
    第一に大切なのは自分との対話。うまくできたかどうかの基準は、人より遅れないことではなく、いくら遅れても、下手でも満足できるような「自然な心地よさ」「自己満足」。だってこっちは70まではいくつもりなんだから。そこで競っても、スパートをかけても、仕方ない。そこに人と競う勝負の土俵はないものさ。
    60歳からの暮らしのリズムをつくることが大切。単純に人に勝ちたいなら、58にもなってこんな負け勝負をしたりはしない。改めて肝に銘じます。
    実はあたしは「勝ち負け」の世界が大嫌いで、だから運動会も大嫌い。それで勝ったか負けたか誰もわからない、勝負の土俵も見分けがつかないような世界で仕事をしてきたのに、それが、いまこうして「遅れる」ことに拘るのはなぜだろう。
    あるいは、そこまで分かっていても「負ければ悔しい」は人間の業でもあるし、振り返ってみれば、あたしにも業があるんだねえ。改めて思い知りました。
    ということで、2ヶ月を過ぎての心境、自戒は「ゆっくりマイペース」「楽しむ価値観」。
    次に生活管理だが、私はこれまで、午前中は自宅でデスクワーク、午後に会社あるいは打ち合わせを基本にしていたが、朝6時のスイムの練習を終え、自宅に帰ると、気がつけばウトウト。あるいは帰宅後に部屋を掃除し、洗濯をし、アイロンをかけ、ゴミを捨て、なんてしていると、下手すればそれで1日が終わってしまう。
    そこで、早朝トレーニングを終えたらすぐに会社に行くことにした。これは私の特殊な個人的状況だが、これを敷衍すれば、サラリーマンでもいけるということかも知れない。
    以上、2ヶ月で肝に命じるのは「マイペース」と「時間管理」。簡単にいうとそうなるが、おそらくトライアスロンを始めた人の多くはこの課題に直面するかと思う。この課題は、あまりに当たり前であり、だからこそ「本質」である。それぞれに真摯に向きあう課題と思う。
    また、「自己管理がポイント」という点から考えれば、「自己管理」が比較的しやすい、定年退職者向けのスポーツかと思うが、どうだろう。
    60歳より2歳若いあたしとしては「競わない」ことで60歳定年後のスポーツとしての魅力を発見してそれを広く伝えたいと思っている。それだからこそ、改めて「人とは競わない」「自然に気持ちよく」を実践したいと思っている。
    名月や 振り向いてみる おのれのかな
    秋となり 遠い月日が 声かける
    結局、これまで自分はどのようにして、何を価値観として生きてきたのか、そしてこれからの「老後」はどうするつもりかに思いを致す。
    今日のブログは、私の下手な心情吐露となって、お恥ずかしい次第。
    そうそう、このブログのアクセスが1,000を越えました。皆様ありがとうございます。多くのブログは身辺雑事を軽いタッチの短い文章と写真で綴るものであるのに対し、当ブログは基本的に「60歳前後でトライアスロンを目指す方、及びその指導にあたる方」をターゲットにした「レポート」で、トレーニング内容と合わせて心境を伝えることえを狙いとしている。写真はなく、文字量も多く「ハード」な体裁だが、書く身としては、より多くの方々に読んでいただくことを願っている。皆さん、お付き合いいただき、本当にありがとうございます。
    少なくとも、最初の大会出場報告までは、書いていきますので、よろしく。

  • 始めて2ヶ月 経過のクロニクル

    7月22日に水泳のレッスンを始めて今日で2ヶ月が経過。この3日間の状態を記録する。
    ラン 19日土曜日は南行徳でスイム+ランのレッスン。スイムは実戦的トレーニングでとてもついていけなかったので、ここでは報告をパス。ランはインターバルトレーニング。上級は1キロ4分30秒、次は5分、その次は1キロ5分30秒のペースで走る。私はもちろん5分30秒組。1周560メートルのコースで、500メートルを2分15秒ペースで走り、60メートルは流し、またペースをあげる繰り返しで3キロを走る。7月末の記録は8キロをちょうど1時間。10キロは1時間20分かかった。それが約1ケ月で1キロ7分ペース。今回走る前は1キロ5分30秒ペースはとても無理と思ったが、なんとか走れた。このレッスンは目標のペースを身体で覚えることが狙い。なるほど5分30秒ペースとはどういうものか、感覚をつかむことができた。まあ、インターバルだから走れたので、これが通しではそうはいかないが、でも、「やっていけばやれる」ように思えた。自己練習で挑戦してみよう。
    バイク 20日日曜日は大井埠頭でアスロニアの方々と40キロを走ったのだが、大きく遅れをとってしまった。どうも坂で、登りも下りも、大きく離されてしまう。これはしゃくだね。なんて、まったくの初心者のくせに早くも競争心が生まれるとは自分でも驚きだが、正直、何とかしたい。40キロの距離は把握でるようになったが、これからは中身、スピードなのかな。しかし、気に掛かるのは、いまだバイクの魅力がわからない。始めたおかげで、ママチャリで、のんびりあちこちと出かける楽しさには目覚めたが、股を痛め、必死になってペダルを回すことの面白さがまだわからない。ちょっと余裕をもって気長にいくか。
    スイム 21日月曜は近所の学校のプール開放で、11:30~12:45までの自己トレーニング。今日は25メートル往復の休みなし50メートルに挑戦。4本こなせた。初体験。これは嬉しいね。確かに一つステップを上がったように思える。息継ぎのコツももう少しでいけるような気がする。
    2ヶ月のトレーニングでわかったことは、ランもバイクもスイムも、「前に進もう、先に行こう」という気持ちがとても大切だということ。この気持ちは「ゆっくりペースで行こう」というときも同様。この気持ちこそがキッチリした姿勢を作り、身体を動かすことの楽しみ、魅力を生み出のだと思う。「なるほどねえ」と一人納得。
    そして、オリンピック仕様のレースを、現実的な目標として捉えられるようになった。これはその目標に向けてのトレーニングプログラムを自分でもイメージできるようになったということ。「来年5月の天草大会までには何とかしよう」。
    息をつき 寒さにむけて 前に出る
    秋澄むや シャワーの後の 頬に風
    こうなると、白戸さんも岩田コーチも「一つの節目」と言っていた3ヶ月でどうなるかが、楽しみになった。