カテゴリー: 水泳

  • 江戸川沿いをラン。引越した実感を得る

    昨日もいい天気だったが、今日も晴天で風も穏やか。絶好のラン日和。
    9時30分から1時間、江戸川沿いをラン。片道30分で江戸川の河川敷に出て、戻ってくる。河川敷に出るあたりで、川の眺望が大きく広がるところが醍醐味で、気持ちが晴れやかになる。気に入りました。これでようやくこの地に引っ越した実感を得ることができた。
    「よし、大いに走ろう」と意気込んで気がつくのは、いつ走るのかということ。やはり走るのであれば30分ではなく1時間は走りたい。ジョグなのでキロ6分ペースだから、距離は約10キロだね。しかし1時間をどこでとるのか、これは簡単ではない。間違いないのは朝だが、朝は仕事に集中したいしなあ。夜はスイムにあてたいし。気持ちのいいのは朝だよなあ。トレーニングの時間割をどうするのかが課題だな。
    ランを終えていったん帰宅し、すぐにジムに行ってスイム。もちろん、TIでのクリニックを確かめるためだ。
    クリニック後の初泳ぎは昨日のレッスン。最初のうちはどうもブレスがうまくいかない。顔をあげる側の左手はゆっくり前に伸ばせるが、逆に右手はすぐにかいてしまう。ブレスのたびにタイミングがずれているようで、しっくりこない。なんて思いながらも、昨日はかなり泳ぎこむドリルで、泳いでいるうちになんとなくなじむ方策をみつけてくる。そして、最後はハードペースで25メートルのタイムをコーチが測ってくれ、それが31秒。へえ、驚いた。これまでは25メートルは40秒弱、それが30秒に近くなった。これはクリニックのおかげ!? うれしいけれど、まだ半信半疑だなあ。
    それで今日は昨日の成果を改めて確かめるのがテーマ。ともかくゆっくりと、姿勢を確かめることに集中して25メートル1分サイクルで泳いでみる。身体としては、だんだんと慣れてきて、速くなった感覚があるのだが、タイムをみると、相変わらずの40秒弱なんだな、これが。
    しかし、それでめげてはいられない。25メートルの間に何回腕をかくか、できるだけ少なくすることをテーマにして、25メートル1分サイクルを繰り返す。どうにも安定しておらず、24から26であった。途中休んで他の人の回数を数えてみる。すると「見るからなかなかうまい」おばさんがやはり26程度。「見るからうまくない」がずっとロングを泳いでいるおじさんは35回程度。しかし私の速度はおじさんに近いのだ。うーん、不本意だなあ。
    しかししかし、それでめげてはいられない。ブレスが慣れていないので、できるだけノンブレスで泳いでみる。それで自分なりに思ったのは、やはり腕の動きで、これまでは「腕を思い切り伸ばして着水~腕をかく」であったのが「うでを突っ込むように着水~思いきり肩を入れる」となった。このとき「腕をかく」意識はほとんどない。ともかくズボッと思い切り腕を突っ込んで肩を入れることに集中していくと、適度に左右にローリングして、スムーズに前を進む感覚が得られるようになった。でもなお、タイムが思ったようにつまらない。
    しかししかししかし、それでめげてはいられない。目先を変えて、50メートルをゆっくりと泳ぐ。かなりラクな感じを得た。これは収穫としよう。それで50メートルを4本。
    最後にプルブイを挟んで、できるだけノンブレスで泳いでみる。腕を突っ込むばかりか、イメージとしては腕と同時に頭も含めて水に飛び込んでいく感覚かな。25メートルのタイムは約30秒に縮まった。ということは、やはりまだ足が落ちているということか、と思いながら、1時間を越えて相当に疲れたので今日のスイムはここで終わり。
    「泳ぎが劇的にかわった」「劇的な成果を得た」わけではないが、何らかの手ごたえは得たようだ。また、その手ごたえというのは、これまで教えられたものとまったく違うのではなく、入口のメソッドは確かにちがうのだが、泳いでいるうちに、同じようにも思えてきた。ただし、このあたりはまだ分からない。いずれにしろ、このクリニックを活用してみようと思う。
    今後の予定。
    ・1週間ほど自分で続けてみる(フォームを中心)
    ・改めてクリニックにでかけ、また1週間ほどフォーム中心に自分でチェック
    ・今度は同じクリニックのトライアスロンメニューを受ける
    ・長距離スイムを重点に、なんとか4月末までに1500メートルに近づく
    ひとつづつ 考え歩む 春の日へ
    ゆるやかに 水を感じて 前を向く
    スイムの後にジムでバイクをテレビを観ながら10キロ。
    男子スケート1500メートルはすごい熱戦だった。
    まったく別世界だが、よし、俺も頑張ろう! なんて思ってしまうのが、我ながら、笑ってしまう。

  • 自分の泳ぎをビデオでみるクリニックに「かなり、驚いた」。

    今日はTIスイムサロン船堀 http://tisalon.jp/ スイム・クリニック(50分、料金税込6,300円)に行ってきた。いやあ、かなり、驚いた。
    場所は都営新宿線船堀駅からすぐ。小さいビルで、2回には栄光ゼミナールという塾が入っていた。そう、スポーツジムというより、下町の駅前によくある塾の1階のおもむき。
    ご対応いただいたのは、株式会社トータル・イマージョン シニア・コーチの中村さん。「岩崎さんですね。よろしく」とフレンドリーに迎えてくれる。
    まず、簡単な質疑応答がり、いまの自分が何を求めているのかを説明。私の場合は6月のトライアスロン出場であり、スイムの技術としては「足が落ちる」状態を抜け出したい、50メートルを1分で泳ぐようになりたいということ。
    すぐに着替えて、流水プールへ。流水プールは2台設置されていた。
    プールに入り、泳いで見る。すると、浅いこともあって、すぐに足がついてしまう。数回やるが、いずれも足がついてしまう。「何かうまくいかないなあ」という感触。
    そこで第一のアドバイス。手を水面から30センチほど沈めた位置におく。これまではストリーム姿勢で、両腕で頭を挟み、手の位置は水面にあった。その手を沈め、目の位置は真下を見ると、何と足が浮く。これはちょっと驚き。
    次に、片腕づつのかき。肩をグイッと伸ばす。「もっと伸ばしてください」ということで、思い切り肩を入れる。その際、身体が少し傾く。泳ぎを止め、立った姿勢で、傾いた身体の感覚を確認して、再び泳ぐ。手は30センチの水面下。
    これで基本的な姿勢を体得。
    今度はキック。これも驚いた。これまで膝を曲げないことのみ考えてきたが、少し膝をまげて、キックするように伸ばす。プールに立ち、左右をつま先立つ感覚を確認する。つま先立ち、左右の膝を交互に曲げてパンと伸ばす。そして泳ぎながらキックを試す。両手はまっすぐ水面下30センチ。
    この段階で、身体がラクに水に浮いている、足が落ちていない感覚を得ることができた。
    次は5回キックのタイミングで、左右の腕を順にかく。その際、かいた手の平を腿につける。これが動作の基本。かいた手をエイッと後ろにかき出すのではなく、手のひらを腿につける。
    それから手をかくタイミング。キャッチアップクロールのように、次の手が前にきたタイミングでかく。ただし、キャッチアップのように両手を揃えるのではなく、手が前にきたタイミングでかき出すスムーズな回転の感覚をつかむ。
    これらのステップごとに、映像を見てアドバイスをいただき、泳ぎ~映像~アドバイス~泳ぎ~映像を繰り返す。
    最後に、この感覚で泳いでみて、その映像と、最初に泳いだ映像とを見比べると、当然ながら、明らかに違う。
    (なお、以上はあくまで私の記憶で、正しいものであるかは保証の限りでない。というより、ご関心のあるかたはクリニックを受けてください)
    感想としては、「かなり、驚いた」。
    驚いたのは「なるほど、身体がラクで、足が沈まない」ということ。窮屈な感覚、力を入れる感覚が少なく、浮いている感覚を得ることができた。
    さてさて、これで普通に泳いだらどうなるか、明日はTTAのレッスンなので、そこで確かめたものをまた報告したい。
    今日は、「かなり、驚いた」ということを、とりあえず報告。それは行ってよかったということだ。
    寒空に 小部屋に入り 泳ぐなり
    春に向け 新たにためす 驚きや
    いやあ、かなり、驚いた。
    スイム・クリニック、お勧めします。

  • 2月16日 50歳代 最後の誕生日

    陽が射さず、寒く、暗い日が続いている。今朝は昨夜からの雪が降っている。昨日から喉の炎症が始まり、注意して早く床についたが、目覚めたのは8時10分。市川市に粗大ゴミ回収の予約をしており、処分する机を8時までに指定の場所に出さなくてはならない。大慌てで着替えて持ち出した。気がつくと、今日は鼻水も出る。こりゃ風邪だなあ。
    風邪といえば、Uさんの話では、TTA渋谷同期生水泳仲間のKさんも風邪で2回レッスンを休んだと言っていた。Kさん風邪はもうOKですよね。
    今日は17時からの打合せまで、家での作業としよう。ちょうど明日までの企画書をまとめなくてはならない。そのウォームアップでブログに向かう。
    一昨日の16日は私の59歳の誕生日。50代最後の誕生日。母によると、私の誕生日である昭和26年2月16日は大雪であったという。いまネットで調べてみると「東京で観測史上(1946年以来)一番の最新積雪は33センチ。1951年(昭和26年)の2月15日のことでした」とある。初めて知った。しんしんと降り積もる大雪、刻々と変わる町並みの光景、音が雪にかき消されていく静寂のなか、母は陣痛を迎えて私を生んだのだ。劇的な印象がある。ふと気が向いてついでに調べると高倉健、金正日が同じ誕生日、といっても何の感慨もないが。
    今年の誕生日は、トライアスロンのトレーニングを始めてからの初の誕生日。おおげさに言えば、(まだレースに出ていないが)トライアスリートとしての初の誕生日。大雪の誕生日に次ぐ、寒空の第二の誕生日として記憶しておこう。
    いま気がつけば、多少の寒気もある。心配だなあ。心配というのは、明日の17時に、スイムのクリニックを予約しているからだ。
    (TIスイムサロン船堀 http://tisalon.jp/ スイム・クリニック(50分、料金税込6,300円)。水泳上達の最初の一歩は、まず自分の泳ぎを知ること。トータル・イマージョンの経験豊富なコーチが、あなたの泳ぎを徹底的に分析してカイゼンのための方法を提案します。)
    泳ぐ姿をビデオで撮り、それを見ながらアドバイスをいただけるとのことで、前から気になっていたが、場所が船堀と、引越しで自宅に近くなったこともあり、予約を申し込んだ。この報告はまたの機会に。風邪でも絶対に行くと覚悟を固める。
    トライアスロンのレッスンを受けるようになり、スイムについても、様々な理論があることを知ることになった。始めた当初はいくつかの入門書やネット、DVDなどをあさってみたが、いまはあまりそうしたことは行わない。ともかくいまお世話になっているコーチ(岩田コーチ、平野コーチ)に素直に習うことを第一に考えている。身体は動かなくとも、「素直に習うこと」なら私にもできることなのだ。「素直に習う能力」、即ち吸収する力を最大化しようと思ってレッスンに向かっている。今回のクリニックは、これまでのコーチの助言を我が目で確かめることになるだろう。「素直に習う能力」を更に向上すべく、ちょっと期待をしている。
    新天地 江戸川川面 雪が舞う
    雪のなか 生誕の時 探し出す
    早く暖かくなってほしい。
    陽射しを受けた江戸川沿いを気持ちよく走りたい。
    風邪が早くなおるように。

  • 満を持しての15分スイムで、ああ、沈没!

    1月の24日に、住み慣れた東京大井町から、千葉県市川市に引越した。この引越しについては、さまざまな思いと経緯があり、改めて別の機会にまとめて報告します。今回はそれより先に、30日の南行徳でのスイムのレッスンについての、私としては実に感慨深い報告。
    この日は4ヶ月ぶりの15分スイム。これは15分間でどれだけの距離を泳ぐことができるのか、その距離を測るもの。前回は9月5日に行ったが、距離はなんと375メートル。1500メートルでは1時間もかかってしまう。というより何より、前回はすぐに息が切れて休みっぱなし。25メートルを泳いではハアハアと息をつき、惨憺たる有様であった。
    今回は、ちょうど前々日に岩田コーチのブログで15分スイムの実施予定をキャッチ。いやあ、「何とかしたい」と心に期すものはありましたよ。前日はイベント学会での新年会があったが早めに切り上げ、30日に備えた。
    当日は南行徳の新居から、自転車で南行徳駅前のTIPNESSへ。今回の15分スイムは大きな一里塚。これまでの練習の成果を示す大切な機会と思って取組んだ。タイムを計るパートナーは前回と同じ女性のNさん。
    どちらが先に泳ぐかを決めるのだが、前回はNさんに先をお願いしたものの、今回は「緊張したままに15分待つのはつらいから」と岩崎が先にスタート。
    「ゆっくりと、ゆっくりと」と自分に言い聞かせるようにスタート。フォームを大きく、前へ前へと意識を向けて、100~150ぐらいまでは何ともないが、それを越えると、なんと、疲れてくる。これで焦った。息が切れることを恐れていたのだが、それより先に疲れがきた。おかしな話だが、実際にこれは考えていなかった。
    まず、疲れを感じ始めたのは足。そして腕。これはいけない。意識を現在に集中しよう。そう現在、現在、現在と頭のなかで繰り返すが、何ともリズムにならない。そのうちに、泳いでいる時間がだんだんと耐えられなくなってくる。あの感覚は何なんだろう。足もつく25メートルプールで不安に思うことは何もないはずなのに、泳いでいる時間そのものが耐えがたく不安に思えてくる。200を越えると更に疲れが増してくる。息がだんだんと苦しくなる。足の疲れがひどく、足が沈み、スピードが大きく落ちていくのが分かる。といったところで、300を前にして足をつく。残念!
    あとは25メートル毎に足をつき、息を整え、最終的に距離は470メートル。1回目よりは100メートルのプラスだが、ああ、何とも不本意だなあ。どうにもリズムがつかめなかった。力を抜けず、姿勢も硬く、息があがってしまった。心ひそかに足をつかずに泳ぎきるつもりでいたのに、ああ、意気阻喪で呆然。
    しかし、「次にもう一回やりたい」という思いも湧いてきた。これも私としてはいささか驚いた。負けてはいないじゃないか、岩崎クン。
    今回は時間に負けた印象が強い。こうした不安はランにもあり、当初は30分以上走ることがとても不安で、30分で歩いてしまっていたことを思い出す。それを練習で克服したように、やはりスイムもこの壁を乗り越えないといけない。
    1回目はまったくの絶望であった。しかし2回目は大いに落胆はしたものの「もう一息で次のステージに進むことができる」という思いが強い。
    何人もの人から「300を越えると楽になる」とアドバイスを受けた。よし、300越えを目指そうじゃないか。
    新年の 思いかなわぬ 泳ぎぞめ
    頬をさす 寒風に期す 300越え
    引越しのバタバタでだいぶ間があいてしまったなあ。
    ちょっと気を入れ直して書いていきたい。
    書くことで、前に進む意欲を確かめることになる。

  • 都立体育館プールで開眼? 呪文は「現在・現在」!

    TTAのレッスンも正月休みに入り、昨日は夕方に帰宅してから1時間ジョグ。水族館で知られている大井勝島の公園を4周する。帰宅して風呂に入ったら、気持ちよく、湯船のなかでウトウト。やはり1時間ジョグは結構身体にこたえる。
    そして今日は都立体育館のプールに出かけた。このプールは以前、TTAの水泳仲間のKさんがロタ島大会の前に特訓ででかけたことをうかがい、気になっていた。なんてったって本格50メートルプールだもの。そこでネットで調べてみたら、今日まで一般開放を行っていることを知り、よし! と腰をあげた次第。
    さて、その結果は「よかった」のひとこと。
    プールは低速、中速、高速、歩行にコースを分けてある。もちろん低速に入り、緊張のなかスタート。すぐに水深が深くなり、足がたたない。事前に分かっているが、緊張が増す。50メートルで壁につくと、ああ、壁が高くてつかまるところがない。足も立たない。あえぐようにターンをして、帰りの50メートル。それがなかなか着かない。焦りながらも100を泳ぎ、ハアハアと一息つくが、緊張が収まらない。
    基本的には想定していた範囲であったが、驚いたのは壁の高さ。手をかけるところがない。ターンができない。気を落ち着けて2本目。残念ながら50でコースロープにつかまり一息。なんとか100を2本泳いだところで休憩時間。
    休憩の間に、頭を整理する。「泳げているのだから焦るな」「ゆっくりとブレスに意識を集中」。
    休憩後にまたスタートすると、前がつかえてしまう。あわててプールサイドにつかまると、監視員の方が心配そうに「大丈夫ですか?」「はい、前がつかえて焦りまして」「ここは追い抜き禁止ですから、つかえたらUターンしてください」。なるほど。これはいい。
    まず、私はスイムはもちろん、バイク、ランとも、いつも追い抜かれ、引き離されて、追い抜くことはなかった。それが追いついた。正直、自信になりました。自信というのは自分の速さへの評価ではなく、「俺ぐらい遅くともここで泳いでもいいのだ」ということの自信。
    次にいいと思ったのは「追い抜き禁止」。トライアスロンをやるのにそんなことは言っていられないのだが、初心者としては、追い抜かれると焦るんだよね。これで焦らなくてすむ。
    よし、気を取り直して100を2本。だが50を越えると疲れる。キックも腕のプルも疲れてしまい、疲れが焦りを呼び、やっとの思いでの100メートル。
    いったん上にあがり、また一息つき、しばし泳いでいる人を眺めてスタートすると、今度は意識が違った。まず、忘年会で知久さんに言われた「頭のなかで音楽が鳴る」感じを呼び込みたく、フォーフレッシュメン(ジャズ)、モーツアルト(クラシック)、マイケルジャクソン(ロック)といろいろ試してみるが、音楽が湧いてこない。困ったね。
    と、そのうちに、呪文が頭に湧いてきた。「現在、現在、現在」。後先を考えず、先も見ず、鼻からのバブルを眺め、あるいは目を閉じ、アゴをひくことに意識を合わせ、「現在、現在、現在」という言葉だけを繰り返す。「現在のみを意識していれば、そのうち着くだろう」という信念に身をまかす。これが効を奏したようだ。息がグンと楽になり、100を2本泳ぎ、手ごたえを得た。
    気分をよくして、手ごたえの記憶を確かめるべく25メートルプールに移りフォームのチェック。ポイントはブレスの際にアゴを引くことを確認する。
    そしてまた50メートルに戻り、かなり意識を強く「現在、現在、現在」。すると「現在」がリズムになり、キックとプルの力が気にならなくなった。多分余分な力が抜けたのだろう。最後に1本と思ったが、調子がよく2本。今日は合計100を8本となった。
    この「現在」の感覚はランも同様なのだが、スイムではどうしてもつかめなかった。それが今日つかめたのは、やはり50メートルプールのおかげだろう。
    今日は行ってよかった。スイム開眼!??。
    そこまでは分からないが、少なくとも「私の呪文」を見つけ出すことができたことを喜びたい。多分音楽はストーンズの「悪魔を哀れむ歌」がいいだろう。呪文なんだからね。「フーッ、フーッ」というやつだ。これをテーマミュージックとして1500へのスタートになることを期す。
    Let me introduce my swim! hoo,hoo! ♭
    東京都体育館プールは施設としても気にいった。鍵はIC機能で操作が簡単。手首に巻くのではなく、上腕に巻く方式がいい。ロッカールームにシャワーも綺麗で、湯船の風呂もある。値段は600円だが、風呂付と考えれば、銭湯の450円を引いて150円がプール代となる。安いじゃないか。時間は朝9時から夜の9時。
    よし、これから通って1500メートルに挑戦しよう。まずは200メートルだね。今日はちょっとご機嫌です。
    水中に 言葉を浮かべ 戯れる
    冬の日に 水に浮かび 今を見る
    帰りは入口のコーヒーショップで暖かいコーヒーを一杯味わいながら色川武大のエッセーを読む。
    色川は「一生を通算して九勝六敗を続ける」ことの大切さ、難しさを説く。ふと、昨日のNHKテレビで立花隆と梅宮辰夫が中学時代に同級生であったことをドキュメンタリーで追った番組を思い出す。立花隆の「僕はいろんなところに出ているから、お金に余裕があるように思われるけど、いつもカッツカッツで、年末はどうしようかと思う」という発言に驚いて、そのことが頭にあった。あの立花隆がカッツカッツなら、私が余裕のないのも当たり前かと我が身を慰める。
    年末は人生を振り返る時期であり、仕事、家族、自らの老後を考えれば思いも様々に乱れるが、スイムでの達成感を土台に振り返るのは、悪くないと正直思った。心のありようとは面白いものだ。

  • キック キック キックだああああ!

    引越しをしようと、物件を探しており、これがなかなか時間がとられる。特に週末は物件を見に行くことになり、ほぼ1日つぶれてしまう。一昨日の土曜日は孫の保育園の運動会で南行徳のレッスンは欠席、日曜日はお台場に全日本選手権を見に行くつもりであったが、物件を見に出かけて、残念ながらこちらもパス。日曜の大井埠頭のバイクも3週続けてお休み、ランもお休み気味で、始めて3ヶ月を前にかろうじてスイムのみといった状態。
    スイムはただいまキックに挑戦中。キックは苦手で、ビート板をやってもまったく進まない。「トライアスロンの水泳は長距離であり、体力を使うキックはあまり使わない」、あるいは「スイムスーツを着ると浮力がついて足も浮くので、キックは流す程度でOK」といった情報も目にするが、でも上級クラスの人でビート板キックができない人はいない。見ていると皆さんかなりのスピード。確かにビート板キックで前に進まない水泳部員というのは考えられないよね。平野コーチは「ビート板のキックはブレスの練習にもいいし、個人練習ではビート板で1,000メートルぐらいの気持ちで」という。苦手だからやらなくてもいい理由を探すより、まずはやってみなくてはなるまい、ということで励んでいるが、そこで私なりにつかんだ実感。
    ・ビート板キックは、確かに身体をピーンと伸ばす練習になるようだ。つまり腰と足を浮かす練習になると思う。
    ・足で水をたたくのではなく、むしろ後ろに足をはねる感覚。つまりダウンだけではなくアップを意識したほうが、多少は進む気がする。
    ・このことを行うためには、お臍の下のお腹をシッカリとしめなくてはならない。その感覚が分からなかったが、ビート板の練習で少しは掴むようになれた。お腹に力をいれて身体を目いっぱいに伸ばす力の入れ具合がわかってきた。
    ・そのうえでのキックだが、膝を曲げないというのはわかるが、モモを動かすというのがどうも良く分からない。どこにどう力をいれるのか、シックリとこない。
    ・どうも力まかせに動かしているが、リズミカルな感覚がない。その感覚をつかみたい。
    ・リズミカルにキックするには、おそらくモモばかりではなく、腰が関係しているのかと思うが、そこのところも感覚として掴めない。
    ・そんななかで、今日のレッスンでは、モモというよりも、足の付け根に働きかけて後ろに蹴上げる感じが少しわかった。これがささやかなキッカケとなればいいが。。。
    ・これを習得するのには、多分身体を伸ばすストレッチが大切のような気がする。膝を折って身体をそり、足の付け根の前面を伸ばすストレッチね。
    ・実は私はこれが大変に苦手で、たとえば正座の姿勢で身体を後ろに倒すことができない。多分、足の付け根が固いのだと思う。
    ・ということで、足の付け根と股関節のストレッチを重点的に行おう。
    こんなところかな。
    今日はキック練習のフィードバック。しっかりとブレスをしながらビート板で25メートルを一気に進むことが目標。それができるようになれば、「浮く」ことができるようになるのではなかろうか?
    帰り道 思いめぐらせ 頬冷やす
    考えて 身体にたずね 秋いたる
    水泳というのは、考えてしまうスポーツなんだなあ。そこに面白さもあるように思える。