カテゴリー: トライアスロン

  • トライアスロンの勧め。60歳を過ぎたら、スポーツなのだ。

    トライアスロンの勧め。60歳を過ぎたら、スポーツなのだ。

    仕事の大先輩である吉原順平先生(映像プランナー)が82歳で亡くなり、木曜夜にお通夜にうかがった。私から見ると吉原先生は博覧強記の岩波文化人を絵にかいたような方で、何かの仕事の折に、当時の逓信博物館の解説パンフレットが実によくできていて、という話をしたら「あれは私が書きました」とおっしゃられて驚いたことを覚えている。
    たぶんデカルトもマルクスも読んでいるんだろうな。そうした知識人の雰囲気を感じさせてくれる方は、最近は見なくなった。
    http://www.asahi.com/articles/DA3S11456354.html
    しかし、歴史に残るような大文化人であり、各界のお歴々が弔問に訪れる風景をイメージしていたのだが、思いのほか淋しい印象があった。この2年ほどは入退院を繰り返していたとのことで、仕事とは遠ざかっていたとは思うのだが、「これだけの人にしてこの程度なら」と思いつつ「俺の時はどうかなあ」などと頭が働き、我が葬儀のリアルなイメージが浮かんでくる。ひっそりしているだろうなあ。
    葬儀は無宗教で、クラシック音楽が流れるなかで献花となったが、ご遺体の顔が見える配置であれはどうかなあと、これも思いつつ「俺のときはごくごく一般的なコースでいこう」と考える。弔問客にとって見慣れたいつものパターンで、なんらの違和感もなく帰途につく。そんなのがいい。
    帰りは仕事仲間と二人で赤坂見附の寿司屋に入る。仲間のほうは最近肝臓を患ってアルコールはなし。話題は自然と健康や終活のことになる。「残りはあと20年なんだね」「まあ、お互い健康第一で気をつけていこうや」といったことで、まあ、当たり前の話であっても、それ以外にあろうはずもない。

    なにも健康のためにトライアスロンをやっているわけでも、トライアスロンをやっているから健康には自信があるわけでもまったくないが、こうした機会には、改めて、この年齢でトライアスロンに向かっていることの意味を思う。これは何回も書いているが、やはり、心身ともに緊張感をもって老いへの日々を過ごすということと思う。緊張といえば仕事の緊張が思い浮かぶが、試合に臨み、トレーニングを管理していく緊張感は、むしろ仕事でのストレスを癒してくれる力がある。
    身体の緊張については、コンディションを意識し、身体を動かす爽快な緊張感であり、これは常に意識をしている。毎日家をでて駅に向かうときも、身体は軽いか、足は動いているか、股関節はスムーズか、自然と意識が働く。
    死ぬまで仕事をしていくと思っている。しかし、仕事すなわちお金を稼ぐということは、刺激的な楽しみはあっても、不愉快なことに耐え、受け入れていくことでもある。そうしたなかで、トライアスロンによる心身の緊張は、心の救いになっているように思う。
    不機嫌な顔をした同年齢を多くみる。さらに言えば、不機嫌は社会全体を覆う時代の心理のように思える。さて、私も不機嫌に見えるのか、定かではないが、少なくとも、トレーニングや試合の折は不機嫌ではない。これは実に大切なことなのだ。
    そんな毎日は健康的であり、健康的な毎日を過ごしつつ、ひとつひとつ死への準備をととのえていく。これが私の暮らしのありかたか。葬式に行くと、そうそう、あれも準備しておかなくては、などどリストが追加される。今回は、葬式のスタイルのイメージがはっきりとした。息子さんの挨拶を聞きつつ、これはどうするか、結論は出ないままに、済ませておきたいことはいろいろあると考える。
    通夜がえり ほろ酔い眺むや 秋の月
    こんなことを書くと、まだまだ若い、なんて意見も聞かれる。何の根拠もないが、長生きしそうな気もしている。あと20年もあるという見方もあろう。でも、60歳以降の日々は、それまでの日々とは、明らかに違うのだ。だから、60歳を過ぎたら、スポーツなのだ。

  • 琵琶一ライド175キロ無事完走。いろんな意味でいい経験になりました。

    琵琶一ライド175キロ無事完走。いろんな意味でいい経験になりました。

     ATAの5周年記念琵琶湖一周ライドに参加。175キロをなんとか完走できた。私としては相当な冒険であったが、思い切って参加してみた。

    まず、日本人なら一生一度は琵琶湖一周という思い。これが一番大きな参加の動機。少々の無理はあっても、やれるときにやっておきたい、済ませるものは済ませておきたい。琵琶湖一周もその一つだ。
    九十九里トライアスロンでのライドの結果も大きい。バイクは基本的になじめず、敬遠気味であるのだが、このところは小島コーチの親切指導もあって、多少は腕をあげたように思っていたのだが、九十九里ではまったくの惨敗。このロングライドで落ち込んだ気分をリカバーできればとの期待があった。
    それと、練習とはいえ、大会に向けての実戦練習ではなく、ツーリング的なものではないかという判断。さらに遅れたら伴走のクルマにお世話になろうと腹をくくり、これらが背中を押して申し込んだ。
    バイクは前もって草津のホテルにヤマト便で輸送。オーストリッチのペラペラの輪行バッグで送り、帰りもホテルから着払いで送ったのだが問題はなかった。バイクの輸送については、これまで箱型のケースを使っていたが、こちらのほうが手軽。空気入れまで送ることはできないが、現地でその手当ができるのなら、これでいけることがわかったのが第一の収穫。なんでもやってみることだ。
    前日に現地入りし、京都のお店で懇親会。関西の方々と親交を広げた。つい最近までプロのロードバイクレーサーだったという辻さんの話がリアルで凄かった。後ろに走っている選手はチームの誰なのか、音でわかるという。これもいい経験だった。
    当日は天気予報では雨模様であったが、何とかもって7時にいよいよスタート。約40人を3グループに分けて、もちろん私は一番遅いグループ。
    走り出してみると、速度はだいたい27キロから30キロ程度で、気持ちよくついていけるではないか。コースはフラットで適宜に休憩もはいる。これならなんとかやっていけるかと安堵して琵琶湖の風景を楽しむ余裕も。約80キロを走ったところでドライブインで昼食。
    天ブラ蕎麦で腹を満たして、午後は道も紅葉の山道が増え、いい気分で走れたのは110キロぐらいまで。その後は坂道で遅れる、1時間ほど雨が降る、足が痙攣をはじめる、といった具合で、かなりきつくなってくる。
    それでも何とかいけたのは、関西のコーチのおかげ。遅れると「大丈夫ですよ。25キロペースで行きましょう」と先導してくれる。これはありがたかった。気持ちを切らずにペダルを回し続けることができた。
    目指すは琵琶湖大橋だが、その姿がなかなか見えない。道は県道になってクルマの通りも多く、しばしば信号で停止する。疲れた身体でストップ、スタートのたびに転倒しないかと緊張する。サイクルメータは故障してキロ数もわからない。果たして完走できるか、不安になった。
    といったぐあいで琵琶湖大橋までの30キロは実に大変だったが、マラソンと同じでいつかは到着する。琵琶湖大橋に着くころには雨もあがり、皆で記念撮影。
    ここまで来ると完走できるという確信が生まれる。残りは15キロ。琵琶湖大橋の坂を上り、夕日に向かって走るのだが、最後の15キロはつらかった。これもマラソンの40キロを過ぎた最後がつらいのと同じか。
    残り3キロではチェーンがはずれるといったアクシデントもあったが、出発地の草津駅前にゴール。時間は5時近くになっていたか。約10時間近いツーリングであった。
    なんとか完走できたのは、基本的にはグループ走のおかげだが、やはりコーチの先導が大きい。感謝です。
    琵琶の海 秋雨をはじき 巡るなり
    なんでもやってみることだ。いくつになっても初めてのことはいい体験となる。それが今回の感想で、思いはそこに尽きる。やれることはやっておこう。
    一度は富士山に登ろうと思っており、来年の富士登山をトライアスロン仲間に呼びかけた。

  • 伊是名トライアスロンの中止で今シーズンは終了。

    伊是名トライアスロンの中止で今シーズンは終了。

    台風19号がこなければ、今頃は伊是名の星空を眺めつつ、明日のトライアスロンへの緊張を高めていただろう。
    中止のために今日は打合せが11時渋谷、15時丸の内、17時品川と3本。3つとも明日を占う大切な内容で身が引き締まる。19時過ぎには南行徳に戻り、定食屋さんで秋刀魚定食。ビールは頼まず、缶コーヒーを買って帰宅。テレビをつけるとアギーレジャパンとジャマイカの試合。なんともスカッとしない内容で「見なけりゃよかった」の気分でパソコンのスイッチ。もちろんお酒はなし。意図してだんだんと酒を減らしており、酒のない暮らしに慣れようとしている。酒のない状態の気持ちの良さを身につけようとしている。
    明日は8時半からスイム、10時からランのトレーニング。けっこうハードな練習となりそうで、本当は寝る前にストレッチをしたいのだが、だいぶ面倒な気分になっているなあ。伊是名がなくなったので、今シーズンは終了。まあ、いいか。
    トライアスロンを始めていなかったら、こんな日はどのようにして過ごしていたのだろう。そんなことを考えてみる。きっと飲みにいっているのかなあ。なじみの飲み屋があるんだろうなあ。あるいは、終わりのない仕事に首までつかり、神経的に疲れ果てているのかもしれない。それとも頑張って彼女をつくり、一緒にサッカーを見て「だめだねえ」などと言い合っているのかもしれない。
    そしていま、そのいずれでもないことに安堵している。酒であれ、仕事であれ、彼女であれ、それに傾斜した人生を歩もうとは思っていない。これもトライアスロンのおかげだ。心身ともに落ちついた状態を保ち、適度の緊張感に包まれた毎日を過ごしていたいと思う。何かを成し遂げるといったたいそうな目標や目的をもつのではなく、そのようにして日々を送ること、そうした毎日を愛すること自体が、とても大切に思える。
    まず健康であること。日々の季節の移ろいを肌で感じること。楽しみを分かつ友をもつこと。そして仕事に誠実に向き合うこと。いま大切にしたいのは、こうしたことだ。
    秋の宵 トライアスロンを 振り返り
    健康、季節感、友はトライアスロンのおかげ。そして仕事に向かう態度も、トライアスロンのおかげだ。とにもかくにも誠実に向き合わなくてはトライアスロンはやっていけないスポーツなのだ。

  • 20日の99T(九十九里トライアスロン)に向けて

    20日の99T(九十九里トライアスロン)に向けて

    20日に99T(九十九里トライアスロン)が開催される。
    http://www.99t.jp/
    第1回の開催で、2000名が参加と、国内最大規模となる。トライアスロンスクールでお世話になっているアスロニアの企画で、ATA南行徳からも25名が参加の予定。土曜日の開催なので、土曜日は大宴会大会で盛り上がろうと、企画も進んでいる。
    振り返って気が付くと、最後のオリンピック距離の参加は一昨年の館山。昨年の館山はスイムでオーバータイム。今年は幕張、沼津の駅伝に参加はしたものの、ともにスプリントなうえ、ともに天候不順で、幕張はランのみ、沼津はバイクとランのみ。
    皆が参加する久しぶりの大会だけに、何とか気持ちよくレースを終え、明るい気分で大宴会に臨みたい。ということで、自分なりの準備を重ねている。
    ポイントをあげると、まずはスイムの克服。何とか休みなく泳ぎ切りたい。バイクはだいぶフォームができてきたので、さらにDHポジションに慣れておきたい。ランは昨年末以来の左足のアキレス腱炎をなんとかしたい。そして、体重を減らして身体を絞っておきたい。
    スイムについては、今年はOWSに励み、2つの大会に出場、6つのレッスンに参加した。この年齢になって、まさかこんなことになるとは思ってもいなかった。あとはレースまでにもう1回のOWSレッスンがある。要は海で長時間泳ぐことに慣れること、慣れて力を抜いて泳げるようになることなのだが、なんとか勝負になりそうな気持ちにはなっている。
    嬉しいのは足。先週より、ようやく痛みが減っており、今週は月曜、木曜と週に2日、10キロを走ることができた。ストレッチを頻繁にし、ふくらはぎのマッサージを丹念に施したのが効を奏しているようだ。これでだいぶストレスがなくなり、前向きな気分になった。
    バイクのDHポジションについては、今日のレッスンでコーチに確認。ロードバイクの場合、まず下のハンドルを握るのが基本。DHバーが楽であるのなら、多少前座りで乗るが、楽でないようなら、下のハンドルで問題なし。DHバーを外せば、その分車体が軽くなるということ。なるほど。下のハンドルはDHバーよりはるかに安心感と安定感がある。DHバーはつけていくが、基本下のハンドルにし、違う姿勢になりたいときにDHバーでいくことにしよう。
    そして体重。最大72.5が、67.5まで落ちてきた。20日までに66、来月の伊是名までには65まで落としたい。
    ということで、何とか大会への準備が整ってきた。あと2週間。14日、15日の連休を仕上げ、以降はコンディション維持でいこうか。
    目標は一昨年の館山のタイム、3時間半を上回ること。

    ちょうど仕事がたてこみ、時間の配分が難しくなっている。しかしレースに向けた体調はいいので、気持ちのよい緊張感がある。巡航速度でテキパキとやっていこう。

    さあいくぞ 夕日に向かい 走り抜け
    この年齢になると、いつ何かの病気を発症し、あっという間にあの世へいってもおかしくないと思っている。予定なんてたてられない気分がある。そんななかで、レースは確かな目標になっている。「先のことはわからない」を前提に、65歳を一つの区切り、目標にしたいと思うようになっている。あと2年だ。そんなに時間はない。
    これについては、次回に。

  • 私の週末日記。トレーニング、仕事、家事で心地よい緊張感。

    私の週末日記。トレーニング、仕事、家事で心地よい緊張感。

    この週末。土曜日はATAで8:30から1時間のスイム練習。13:30に稲毛海岸のOWSのレッスンに。波が荒く、泳力のなさを思い知らされる。スピードがないので波にもっていかれる。力んでバテる。最後の10分泳では3回も中断して回りを見てしまった。確かに波は荒かったが、これではいけないなあ。一進一退だ。

    帰宅後は江戸川沿いのランを5キロ。時間は17時ぐらいから。風が涼しく気持ちのいい気候で、多くのランナーが出ていた。我がATA南行徳のエースである井出さんと偶然遭遇。井出さんは疾風のごとく走っていたが、私は痛めているアキレス腱の様子を確かめつつのビルドアップ走で、約35分。
    夕食はスーパーで買った握り寿司。缶ビールに日本酒少々。ソファーで横になってうたた寝。パソコンに向かう気力を失い、テレビ、読書で11時半に就寝。
    日曜日。なんと8時半の目覚め。たっぷり9時間の睡眠。起きて30分ほどボーっとして覚醒を待つ。最近は起きてすぐに動くことができない。何はともあれ小水をすませ、長くて30分、短くて15分はソファーに座り、テレビにスイッチを入れ、ボーっとして覚醒を待つ時間が必要になっている。それからおもむろに手と顔を洗い、うがいをし、体重計に乗る。ここで一段落。
    布団を畳み、仏壇にお線香をあげて朝食。朝食はこのところトースト1枚と温泉ゆで卵1個が基本。牛乳は欠かせない。トーストはコンビニパンに代わることもある。たとえば、アップルパイとかドーナッツ。要は甘いもの。
    朝食後に歯磨き。これもテレビを見ながら約20分をかける。そうしているうちに大をもよおしてトイレに。簡単なストレッチングを15分ほど。決まってまたもよおしてトイレに。毎朝2回のトイレが必要となっている。とはいえ、2回目はほぼ水の状態。

    通常はそこで、パソコンに向かい、メールチェックから仕事にと向かうが、今日は洗濯、掃除、アイロンかけと家事に向かう。アイロンかけはシャツを7枚。汗びっしょりで終わるともう11時30分。昼食の時間ではないか。
    レタスを洗い、豚しゃぶを作って昼食。デザートはヨーグルトに蜂蜜とドライフルーツを混ぜたもの。これは自宅昼食の定番。それから、ソファーに横になって、なんと昼寝を1時間。我ながらよく寝るのにはあきれるが、この昼寝でかなり身体の回復感があった。
    ここからようやく仕事に向かい約3時間。昼寝のおかげでけっこう集中できた。仕事の中身はある会の25周年記念誌の編集。24ページほどのボリュームで会員のみに配布するものなのだが、これがなかなか難しい。さて、どうしたものかと悩みつつ、資料をひっくり返して年譜を打ち込んだ。会員にとっては、特にその中心で会をひっぱてきた人にとっては、貴重な歴史のクロニクルになるものだ。25年だよ、25年。それはどのようなものであるべきか。どうも糸がほどけない。10月末の例会で配布の予定。時間も迫ってきたので緊張が高まって頭から離れない。

    4時半を過ぎて迷う。このまま仕事を続けるか、トレーニングに向かうか。スイムかランか、ストレッチか。3時間の作業である程度の成果がでたこと、そのために指と頭が疲れたことから、スイムに決定。水に入って気分転換したい、昨日のOWSのレッスンをフィードバックしてみたいという気分が働いた。プールはあっさり済ますつもりだったが、ああでもない、こうでもないと考えていたら約1時間半。2000メートル。ジャグジーでじっくりと足を泡でマッサージ。このアキレス腱は何とかならないか。祈る気持ち。
    帰宅後パソコンを開けると仲間たちの洞爺湖アイアンマンの報告が。この2日間、ほぼ誰とも口をきいていない。気持ち良い緊張感のなかにいる。
    秋の空 うつろい眺め 川沿いラン

    夏が終わろうとしている。日照りと熱風の夏だった。なぜか、あっけなく終わったような気がしている。過ぎたことは、すべてあっけない。
    写真はOWSの海。けっこう荒れているでしょう。大変でした。
    OWSとはOpen Water Swimの頭文字で、海や湖など開かれた場での水泳。

  • ようやく、オープンウォータースイムを克服できたか????

    ようやく、オープンウォータースイムを克服できたか????

    今日はとても気持ち良い日となった。
    その1はOWSのレッスン。
    稲毛海岸で行われているもので、今日で3回目の参加。プログラムの最後は15分泳であったが、とても気持ちよく泳ぐことができた。
    波はそこそこあって、水は濁り視界は悪かった。参加人数は約60人で、けっこうバトルっぽい状況もあった。ゴーグルが曇ってブイが見えにくかった。でも15分の間、自分の状況を常にしっかりと把握し、時々の状況に対応し、ノンストップで泳ぎ切り、爽快感があった。まだまだ泳げる状態だった。これは初めての体験だ。
    レースではいまだにノンストップで泳ぎ切ったことがない。長く泳ぐことができず、すぐに立ち泳ぎで一休みになってしまう。この克服がこの夏の課題であったが、今日は克服の手ごたえを得たように思う。率直にうれしい。

    その2は夕方のラン。帰宅してから、暮れなずむ雨上がりの江戸川沿いを約40分走った。雨の影響か気温は下がり、風は秋の気配をはらんで心地よい。とても気持ちよく走ることができた。
    スイムの克服に次ぐこの夏の課題は、左足のアキレス腱の治癒であったが、いまだ違和感は残っているものの、いいフォームで走ることができた。無理をせずに走りながら意識をフォームに集中すると、自然とスピードがアップする。アキレス腱の痛みでできなかったこの感覚を久しぶりにつかむことができた。
    びっしょりとかいた汗が心地よく、帰宅後はプロテインを飲んでシャワー、それから体重計にのる。
    そして3の体重に出会う。いったんは72キロまで増えた体重が68まで落ちていた。歳のせいか、なかなか体重が落ちない。以前は3キロぐらいは1週間で落とせたが、落とし始めてからもう半年に近くなる。1か月1キロか。この調子で65までを目標にしている。10月12日の伊是名トライアスロンを大きな目標にしている。あと2か月でなんとか66まではいってみたい。体重は身体づくりの基本だ。
    ということで、今日はこれまで取り組んできたことの成果を一挙に得たようで、いささか驚きもしている。やっていればこんな日もあるものなのだ。
    わずか40分のランであれ、走り出しから、中盤、後半に至るまで、様々な変化がある。今日気をつけたことは、まずアキレス腱。痛みの感覚を確かめながら、腰を伸ばして、しっかりとした着地に意識を向ける。痛みはないか、大丈夫か。体が温まってくると自然とスピードがあがるが、呼吸に意識を集中してペースの管理を図る。歩幅を広げすぎるなよ。腰はしっかりとまわっているか。
    そして最後は、アキレス腱を意識しつつのスピードアップでフォームの感覚を確かめる。やっぱりフォーム維持の要諦は腹筋かなあと自問自答。走りながら、こうしたことを常に考え、微妙な変化に対応し、自己コントロールを行っている。
    スイムにおいてもこうした状態となりたかったが、今日は初めてその感覚を得たように思う。ランもスイムもポイントはフォームだなあ。そしてフォームを支えるのは身体。春から海谷さんと作ってきた甲斐があったかな。9月の99里トライアスロンの前には、久しぶりに、海谷さんのところに行ってみるか。
    身体を作り、フォームをコントロールできれば、グンと楽になる。しかし、ランにしても、5分と走れない日だってある。スイムだって次はわからないぞ。そんなことを考えながらの40分ランであった。

    波にもまれ 心を保ち 泳ぎ切る
    こうした自己管理の楽しさがこの競技の魅力かと思う。比較をすればとても低いレベルなのだが、それぞれの愉しみというものはあるのだ。明日はバイクとラン、そして仕事。仕事の楽しみも自己管理にある。私の性分としては、計画性はないものの、こうした緊張感のある生活は心地よい。心地よく暮らしていきたいと願っている。
    写真はランで見た江戸川の空。

  • 人生成り行き、物事勢いだけ、の我がトラライフを反省

    人生成り行き、物事勢いだけ、の我がトラライフを反省

     世間では今日からお盆休みが始まる。テレビではいつものようにお盆ラッシュを伝えている。私は私で今週はデスクワークとトレーニングに向かおうと思いを定め、今日は朝からパソコンに向かい、打ち込んだ指がいささか痛くなった。8月末締切原稿の第一段階の整理がついたのが収穫。午後は第二段階への準備へとアクセルを踏む。

    一方のトレーニングといえば、昨日のスイム練習では25メートル45秒を30本というメニュー。中盤からほとんど落ちそうになった。このレベルは何とか巡航でこなせるようになりたいなあ。
    そんな落胆もあり、今朝起きたときは「今日は千駄ヶ谷のプールに行き、そのあとはアスロニアの夜ラントレーニングに出かけようか」と意気込んでいたのだが、どうも頭と身体が仕事モードになると、だんだんと意気阻喪し、夕方から江戸川沿いをLSDにしようかと変わってくる。このところあまり走っていないし、アキレス腱の痛みもまだ残っているので、夜ランはきついかなあ、往復の時間を考えると、午後のデスクワークの時間が足りないかなあ、などど考えているうち、仕事先からの電話で、明日は14:30よりの打ち合わせになったので、よし、千駄ヶ谷は明日の打ち合わせのあとで、それから皇居に走りにいくか、というのがいまの気分。
    立川談志は色紙に「人生成り行き」と書くのを常とし、その題の本もある。我が身を振り返れば、それにさらに「物事勢いだけ」が加わって、何とも計画性というものがない。
    なにかといえば、計画的にトレーニングに取り組むことができていないということ。トライアスロンの場合、3種目であるために、今日はどのトレーニングをするか、毎日悩む。大げさではなく、常に頭のどこかで考えている。トレーニングメニューには、スイム、ラン、バイクに、基礎トレーニングとしてのストレッチングが加わり、4種目の組み合わせと配分を考えるのだが、結局は今日のように、場当たりで、計画的に取り組むことが、なかなかできていない。
    加えて、目覚めて床を離れる前に脈拍を測ること、簡単でいいから練習記録をつけることもまったくできていない。よく今月は何キロ走った、泳いだなんて報告を見ると、へえと憧れつつ感心するばかり。
    スントやガーミンといった計測ギアももってなく、時計は安物のGショックで、いまだにタイム計測の使い方に慣れていない。

    そんな自分を改めて考えてみると、どうやら物事を「数字」に置き換えること、数字を管理していくこと、統計的に物事を考えることが、とても苦手なようだ。おそらく人によってはそうした数字を積み重ね、分析していくことが、楽しいのであろうと憶測する。私もやってみれば楽しめるのではないか、とまでは思う。でもやったことがない。
    子供のころから模型を作って完成したためしがない。ベーゴマの底をどのように削るかに熱中したことがない。そちらのほうの才がまったくない。それでよく生きてこれたなあ、というのは大げさか。いやいや、それがかなりの実感なのだ。

    それで、最近は「なんとかやってみよう」の思いが強くなっている。要は数字でパフォーマンスを管理しなくては、向上していかないのだ。だって、体重計がなくて、ウエイトコントロールはできないだろう。

    今年は9月20日の九十九里トライアスロンを大きな目標に置いている。あと40日。この夏は泳ぎ込みによるスイムの克服をテーマに、一方ランは左足のアキレス腱治療を第一に考えてきたが、そろそろ大会向けの追い込みの時期になってきた。
    さて、今日はランのスタートと自覚する。合わせて記録に挑戦してみよう。エクセル管理とも思うが、手軽なノートにしておくかな。そうだ、コンビニにノートを買いに行こう。
    夏のラン 一歩一歩を 確かめて
    なんだか、この年齢になって、生き方を変えるようで、いささか緊張してしまうのが、我ながらおかしい。笑ってやっていこう。
    写真は一昨日、台風明けの空。秋が近づいて、なぜか心が焦っている。

  • 「老いの暮らし方」こそがこのブログのテーマなのだ!!

    「老いの暮らし方」こそがこのブログのテーマなのだ!!

    昨日のブログの追加です。
    このブログはタイトルのように「トライアスロン」をテーマとしてはいるのだが、それより先に「老い」があり、かといって「老人にとってのトライアスロン」がテーマというより、さらに考えれば、「トライアスロン」はあくまで素材に過ぎず、「老いの暮らし方」こそが本来のテーマなのだ。

    私はいま63歳だが、55歳で妻を癌で亡くし、長女、次女、長男の3人の子どもはいるが、それぞれ独立して一人住まい。勤め人ではないので定年はなく、主にイベントや地域活性化などのプロジェクトのコンサルタントとして仕事に励んでいる。それはそれでなかなか刺激的ではあるのだが、年金で悠悠自適といった状態にはほど遠く、いまだ日々のやりくりに苦労している状態だ。「いつまで続く泥濘ぞ!!(笑)」。
    この状態でなんら暮らしの核をもたず、日々のやりくりのみに翻弄されるのは、ちょっとかわないよなあ。

    そんな私にとってのトライアスロンとは何か。トライアスロンに向かい、トライアスロンについて書くことが日々を考え、支える力ともなる。これが私にとってブログを書く第一の意味かと思う。
    何も考えず、呼吸をするように、力を抜いて、自然に生きていく形もあるのかもしれない。しかし、これは性分なのか、書くことにより考え、自覚をもち、我が身を律して生きていきたいと考えている。
    無自覚ではなく、自覚をもって日々を管理していきたいと思っている。というより、それ以外の生き方がよくわからない。多分、毎日酒を飲み、漫然と肥満を重ね、歯槽膿漏となって歯を失い、老いを重ねていくのではないか。そんな恐怖がある。そうはありたくない。自覚をもって身体に刺激を与え、日々を生きることは、気持ちよく毎日を過ごす極めて実践的な方策であると思うのだ。

    トライアスロンは生涯スポーツとして始めた。トライアスロンはライフスタイルと考えている。そしてトライアスロンについて書くことが、暮らしの核になる考える。
    であれば、このブログは老いを前にして、スポーツを通して暮らしの核をもとめる男の実践的な報告となる。それが、誰かにとって、何らかの参考となれば幸いだ。

    随分と回りくどい内容となったが、しばらくはこんな感じかもしれないなあ。
    この日曜の大会に向けて、今日は朝のうちに、まず自宅で丁寧なストレッチング、ジムでスイムを1000メートル、スピニングバイク15分、トレッドミル10分で大会への準備をととのえた。改めてこうやって書くと気合が入る。
    台風が心配だが、3種目を無事にできることを祈っている。
    猛暑日に 嵐来るや 空を見る
    今回は独り言のようなものでした。

  • 身体をつくって、進化した自分に出会うことをたのしみに。

    昨日はATAのトレーニングで江戸川沿いを5キロのタイムトライアル。タイムトライアルの前に2キロのジョグ。行き帰りの往復を含めるとほぼ10キロのラン。
    今日は天候にめぐまれ、江戸川沿いを1時間15分。ペースはキロ7分程度なので、約10キロかと思う。
    2日続けて10キロを走るのは、とても久しぶりというより、最後はいつだったか覚えていない。ひょっとしたら、そんなことはかってなかったのかもしれない。いま、書きながらそんなことを考えている。
    ちなみに5キロのタイムトライアルは28分を少しオーバー。前回は27分を切っていたし、フォームについてはいささか手ごたえを感じていたのに残念。初めの1キロは5分15秒で入り、その後に失速してしまった。自分ではキロ5分15秒はさほどの無理は感じなかったのに、タイムを落としてしまったのは体力不足か走り込み不足か。5分15秒ペースでの5キロ走をターゲットにしてみようかと思っている。
    この年齢になり、記録を伸ばしたところでたかが知れていることは承知のうえで、なんで速く走ることを目標にするかと言えば、全身を使って走る「躍動感」を取り戻してみたいと思っているからだ。それも短い距離ではなく、5キロぐらいの距離を「躍動感」をもって走る感覚を取り戻す。そうなったときにどんな感覚で歩き、駅の階段を上っているのだろう。どのような気分で目覚めているのだろう。そんな自分に会ってみたい。
    昨年の暮れに左足のアキレス腱を痛め不安なままで出場した1月26日の館山若潮マラソンは25キロで右ひざを痛めて途中棄権。その後、右膝と左アキレス腱を回復すべく、私なりにさまざまな手当てを試みてみた。
    シャワー派であるができるだけ風呂につかってマッサージ。日々のストレッチ。整体クリニックなど。なかなか思うような手ごたえを得られず、以前に肩の治療でお世話になった「あけび鍼灸院」の海谷重利さんのところに行ってみることにした。
    海谷さんを紹介していただいたのは、岩田コーチで、海谷さん自身トライアスリートで、十条のATAでトレーニングを行っている。その腕前は前に行ったときに感じてはいたが、場所が十条なので、そこまで出かける時間がなかなかとれなかった。
    ようやく時間も取れるようになり、行って話をしていくなかで、局所の対応ではなく、全体的な身体づくりに目が向かっていった。
    ともかく私の身体が硬い。具体的にはこれをほぐしていく。肉体と会話をするようにストレッチをして針をうつ。これで手ごたえを得た。海谷さんもちょうどストレッチと針を組み合わせ、自ら「ボディバランス鍼灸」と名付けた身体づくり法に向かっているとのことで、ちょうどタイミングも合っている。昨年来より身体を作ることが第一と痛感していたが、そのための具体的な方法への道筋が見えたようで、まさに我が身を振り返りつつ、トレーニングに向かっている。
    ポイントは何よりストレッチングと身体の姿勢。そして腹式呼吸と無理のない身体運動。
    そんなことがあっての5キロのタイムトライアルだったのだが、入りはよかったのだが結果は残念。それと今日の10キロはキロ7分のペースのLSDが普通に身についた感じがあった。
    「まだ伸び代はあるぞ!」と思っている。あるいは63歳以降の身体との対話のありかたをつかんだような気になっている。
    ということで、トライアスロンライフに前向きに取り組んでいるのだが、一つ困った事態に直面している。
    眠いのだ。やたらに眠く、寝てしまう。
    昨夜は12時に床につき、すぐに寝入って起きたのが8時。午前中に片付け、仕事に取組み昼食をとってソファーに横になると1時間の昼寝。これではいけないと、10キロランにでかけたのだが、帰って風呂に入ると湯船のなかで眠りはじめ、風呂からあがってまた1時間の睡眠。これは寝過ぎでしょう。これじゃ仕事に差支えてしまうではないか。午前中に走ってそのあと仕事なんて考えられない。走ったらまずは睡眠となっている。
    うーむ、身体づくりと眠気と仕事の3つを並立させるライフスタイルを作らなくてはならない。ライフスタイルとは時間割である。どうもポイントは夜の睡眠時間と起床時間だな。11時に就寝して6時に起きる。これに違いない。
    今日は今年初めてウインドブレーカーなしで走り、気持ちいい汗をかいた。
    春のラン 汗びっしょりの シャツを脱ぎ
    しかし、この年になっていたって平凡な「早寝早起き」を自分に言い聞かしているとは、進歩がないというか、学習能力に欠けるというか。いささか情けない。
    それと2日間の10キロランで、また左足アキレス腱に違和感拡大。来週の日曜は板橋シティマラソンだ。どうしようかなあ。今日も寝てしまったので来週の仕事の準備が積み残し。いろいろと考えることは多い。
    あけび鍼灸院のホームページはこちら。
    http://akebi89.com/

  • 明日63歳になります。久しぶりのブログ再開です。

    家の前は雪景色です。
    私が生まれた1951年2月16日はいまだに戦後最高の積雪でした。
    関東ではこの時期が雪のシーズン。雪が降ると春が近づいてくる。春と同時にアレルギーもやってくる。先週からひどい鼻炎で泣かされている。
    昨シーズンを振り返る。
    ・青梅マラソン 完走
    ・板橋シティマラソン 完走
    ・房総でのバイクエンデューロ
    ・幕張トライアスロン(スプリント) 完走
    ・館山トライアスロン(51.5) スイムでタイムオーバー
    なんとも情けない状態で、振り返ってみれば毎週土曜日のATAの練習に出るのが精いっぱい。体重も4キロは増えて、いまようやく増加傾向が止まったところ。これまでの最少体重からすると8キロオーバー状態なので、なんとか8キロダウンにしたい。
    体重を落とすことについては、こんな経験がある。
    40歳ぐらいに椎間板ヘルニアで25日入院した。その間3度3度の食事はきっちりととっていたが、なんと7キロもダウンして我ながらビックリ。食べて寝ているだけでどうして7キロの体重減になったか。原因は明快。酒ですよ、酒。
    その後も、20日間の断酒で5キロ減の実績もある。
    さて、今回はどうかなあ。何かといえば断酒ができる気分ではないこと。一人暮らしでの断酒は実に難しい。前回の20日間の断酒のときは家族がいたものなあ。
    今年はちょうど1か月前の1月26日の館山若潮マラソンが初レース。これがDNF(Do not finish)となってしまった。マラソンはこれまでフルを2回、青梅の30キロを1回。ハーフを2回走っているが、記録はともかくすべて完走してたのに、初の途中棄権。実は昨年末より左足のアキレス腱を痛め、恐る恐るの参加であった。しかし走り出せば「なんとかいけそう」の体調で「ヨシッ」と気合を入れたのだが、25キロのエイドステーションで立ち止まって水を飲み、走り出そうとしたら、いきなり右の膝が痛んで走るどころか歩けない状態となった。ポンとスイッチを入れたように動けなくなった。ネットで調べるとランニング二―というやつのようだ。
    なんとか33キロの回収場まで歩いてバスに乗せてもらった。
    そこでわかったこと。
    これまで歩いている人がよくわからなかった。歩けるならゆっくりでも走れるだろうと思っていた。でも違う。あれは歩くのが精いっぱいなのだ。それがよくわかった。
    次に、やはり体重だな。身体が重いので足を痛める。それと合わせての身体づくりをこの1年怠ったつけがきているようだ。まずは体重を落としてストレッチングを励行しよう。
    ということは、それなりの時間割を作ること。お酒を飲まなくてもいいような時間割をつくること。
    64になってもこんな基礎的なことを書いて我が身を励ましている。進歩がないなあ。
    雪を踏み 一歩前へと 言い聞かす
    足が痛むのは寒さのせいもあるのかなあ、などど思っている。

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