『田の字法』とは何か
『田の字法』は岩﨑博が仕事のなかで発想した「合意形成」のための手法です。ここでは『田の字法』をまとめたファイルを紹介、500円で販売します。ご希望のかたは、申込ページからご連絡ください。ファイルをお送りします。
『田の字法』は会議メンバーの意見をグルーピングしていきながら、全体の方向を皆で見出してく「合意形成手法」です。
人々が何を考えているか、何を求めているのかを把握、分析する代表的な手法に「アンケート」がある。この『田の字法』も、いくつものアンケートを試みた末に、このような形となった。
多様な情報や意見を整理する方法としては「KJ法」がよく知られている。 「KJ法」はもともとフィールドワークでの調査データを分類、整理するために考えられたものだが、会議で出た様々な意見を書き出してグルーピングしな がら全体の意見をまとめていく「合意形成手法」の一つとしても広がっている。
『田の字法』とは「アンケートの調査手法を応用した合意形成のための会議手法」ということができる。
では『田の字法』とは具体的にはどのようなものか。まず『田の字法』とは 読んで字のごとし、さまざまな意見を『田』の4つの領域に区分しながら合意 形成を図っていこうとするものである。
4つの領域とは
・ 現在×将来 の時間軸
・ 肯定的な考え×否定的な考え の希望軸
の2つの軸が交差する4つの領域であり、『田の字』に区分すると以下のよう になる。
PDF版『田の字法』とは何か.PDF
例えば「街づくり」がテーマの会議であれば、会議の出席者に次の4項目の アンケートを行う。
1 この街について、いま、好きなところ 2 この街について、いま、嫌いなところ 3 この街について、これから、こうなって欲しくないと思うこと 4 この街について、これから、こうなって欲しいと思うこと
回答は自由回答だが、できるだけ手短に、箇条書きで意見をあげていただき、 それを『田の字』に区分して書き出す。
書く順番は「肯定的現在」→「否定的現在」→「否定的未来」→「肯定的未来」とする。
『田の字』状に書き出すことにより、4つの意見が遠近感をもって眺められ るようになる。これによって、「未来に何を望むのか」が明確な輪郭をもって浮 かび上がることになる。
これが『田の字』法であり、方式自体はいたってシンプルなものである。